【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年4月〜6月期のJR久大本線 (夜明駅～大分駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 113万円/坪(34.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +111.1％( +59.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 72 件(１年前(2022年)に比べて -6.5％( -5件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 27.0年から -2.6 ％減)。平均土地面積は 102.5 坪 (昨年 115.7 坪から -11.4 ％減)。平均建物面積は 49.0 坪 (昨年 66.2 坪から -26.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。豊後三芳駅、豊後中村駅、古国府駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大分駅で昨年に比べ +356.2 ％、坪単価は 369 万円/坪となった。
上位 2 駅(大分駅、日田駅)は +277.4 ％(坪単価 +169.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(豊後中川駅、向之原駅)は -55.2 ％(坪単価 -16.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 40.6 ％ → 2023年 26.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 24.6 ％ → 2023年 26.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 26.0 分 → 2023年 28.6 分、+10.3 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 26.1 ％ → 2023年 32.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 5.2 ％ → 2023年 4.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大分駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 369万円/坪(112万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +356.2％( +288.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2022年)に比べて -25.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった豊後中川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.5万円/坪(0.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -73.7％( -7.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR久大本線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 夜明駅 | 1.8万/坪 (0年/182坪) | - | - |
| 光岡駅 | 67.5万/坪 (21.8年/95.3坪) | 23.3万/坪 (19.3年/203坪) | 39.4万/坪 (22.3年/105坪) |
| 日田駅 | 77.0万/坪 (23.8年/110坪) | 25.8万/坪 (34.4年/126坪) | 27.9万/坪 (28.3年/155坪) |
| 豊後三芳駅 | 49.6万/坪 (25.3年/57.5坪) | 37.8万/坪 (31.3年/130坪) | 15.2万/坪 (55.3年/84.7坪) |
| 豊後中川駅 | 2.5万/坪 (0年/121坪) | 9.4万/坪 (29.3年/130坪) | - |
| 天ケ瀬駅 | - | 14.0万/坪 (28.3年/49.2坪) | 25.9万/坪 (26.3年/87.7坪) |
| 杉河内駅 | - | - | - |
| 北山田駅 | - | - | - |
| 豊後森駅 | 9.2万/坪 (49.3年/87.7坪) | - | - |
| 恵良駅 | 6.9万/坪 (55.3年/90.8坪) | 8.4万/坪 (31.3年/109坪) | - |
| 引治駅 | 15.3万/坪 (39.3年/160坪) | - | 13.3万/坪 (41.3年/48.4坪) |
| 豊後中村駅 | 27.0万/坪 (36.0年/136坪) | 20.0万/坪 (32.6年/65.5坪) | 24.0万/坪 (23.9年/287坪) |
| 野矢駅 | - | - | - |
| 由布院駅 | 45.4万/坪 (34.3年/258坪) | 48.0万/坪 (34.1年/202坪) | 32.5万/坪 (26.8年/116坪) |
| 南由布駅 | - | - | 6.6万/坪 (33.3年/151坪) |
| 湯平駅 | - | - | - |
| 庄内駅 | 13.5万/坪 (52.3年/281坪) | - | - |
| 天神山駅 | - | - | - |
| 小野屋駅 | - | - | - |
| 鬼瀬駅 | - | - | - |
| 向之原駅 | 45.5万/坪 (23.9年/87.7坪) | 71.8万/坪 (5.8年/61.6坪) | 57.4万/坪 (19.7年/176坪) |
| 豊後国分駅 | 46.6万/坪 (25.9年/69.8坪) | 49.9万/坪 (36.1年/98.7坪) | 73.0万/坪 (19.5年/59.3坪) |
| 賀来駅 | 77.6万/坪 (15.3年/52.1坪) | - | 71.5万/坪 (24.3年/52.9坪) |
| 南大分駅 | 73.6万/坪 (26.7年/71.9坪) | 71.4万/坪 (18.4年/83.2坪) | 76.2万/坪 (8.4年/54.5坪) |
| 古国府駅 | 88.3万/坪 (12.8年/139坪) | 68.2万/坪 (23.0年/158坪) | 95.6万/坪 (13.1年/102坪) |
| 大分駅 | 369万/坪 (28.5年/83.1坪) | 80.9万/坪 (23.0年/123坪) | 51.3万/坪 (30.5年/82.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大分駅 369.1 万/坪(昨年同期比 +356.2 ％)
大分駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 369万円/坪(112万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +356.2％( +288.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2022年)に比べて -25.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 23.0年から +24.0 ％増)。平均土地面積は 83.1 坪 (昨年 123.1 坪から -32.5 ％減)。平均建物面積は 95.9 坪 (昨年 93.6 坪から +2.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 28.6 ％ → 2023年 11.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 23.0 年 → 2023年 28.5 年、+24.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 28.6 ％ → 2023年 44.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 28.6 ％ → 2023年 22.2 ％)
日田駅 77.0 万/坪(昨年同期比 +198.6 ％)
日田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.0万円/坪(23.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +198.6％( +51.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて -53.8％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 34.4年から -30.9 ％減)。平均土地面積は 110.4 坪 (昨年 125.9 坪から -12.3 ％減)。平均建物面積は 60.5 坪 (昨年 90.6 坪から -33.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 34.4 年 → 2023年 23.8 年、-30.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 29.9 分 → 2023年 15.5 分、-48.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 11.1 ％ → 2023年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 44.4 ％ → 2023年 50.0 ％)
豊後中川駅 2.5 万/坪(昨年同期比 -73.7 ％)
豊後中川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.5万円/坪(0.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -73.7％( -7.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 121.0 坪 (昨年 130.1 坪から -7.0 ％減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 31.8 坪から +14.3 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 5.0 分 → 2023年 30.0 分、+500.0 ％と大きく増加)
向之原駅 45.5 万/坪(昨年同期比 -36.7 ％)
向之原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.5万円/坪(13.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -36.7％( -26.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.9年(昨年 5.8年から +315.9 ％増)。平均土地面積は 87.7 坪 (昨年 61.6 坪から +42.3 ％増)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 33.3 坪から -13.6 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 5.8 年 → 2023年 23.9 年、+315.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 25.2 分 → 2023年 30.0 分、+18.8 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 75.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示