【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期のJR久大本線 (夜明駅～大分駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 61.1万円/坪(18.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +5.1％( +3.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 84 件(１年前(2020年)に比べて -3.4％( -3件/坪)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.1年(昨年 27.6年から -12.7 ％減)。平均土地面積は 96.2 坪 (昨年 114.1 坪から -15.7 ％減)。平均建物面積は 54.2 坪 (昨年 43.8 坪から +23.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。豊後森駅、南由布駅、豊後国分駅、南大分駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは引治駅で昨年に比べ +106.7 ％、坪単価は 11.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(引治駅、南大分駅)は +73.4 ％(坪単価 +15.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(由布院駅、豊後中村駅)は -58.8 ％(坪単価 -18.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 27.6 年 → 2021年 24.1 年、-12.7 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.3 ％ → 2021年 27.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 37.2 ％ → 2021年 25.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 30.2 ％ → 2021年 34.2 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 2.3 ％ → 2021年 1.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった賀来駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -47.4％( -91.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +150.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった引治駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.0万円/坪(3.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +106.7％( +5.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR久大本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 夜明駅 | 1.4万/坪 (0年/106坪) | - | - |
| 光岡駅 | - | 3.1万/坪 (56.8年/99.8坪) | 21.9万/坪 (43.8年/69.6坪) |
| 日田駅 | 28.4万/坪 (29.7年/79.1坪) | 26.9万/坪 (38.6年/140坪) | 19.1万/坪 (36.9年/121坪) |
| 豊後三芳駅 | - | - | 24.4万/坪 (25.8年/393坪) |
| 豊後中川駅 | - | - | - |
| 天ケ瀬駅 | - | 28.4万/坪 (21.8年/62.8坪) | 12.0万/坪 (38.3年/50.7坪) |
| 杉河内駅 | - | - | - |
| 北山田駅 | - | - | - |
| 豊後森駅 | 34.1万/坪 (18.8年/106坪) | 26.0万/坪 (46.8年/224坪) | 62.0万/坪 (0年/84.7坪) |
| 恵良駅 | - | - | - |
| 引治駅 | 11.0万/坪 (50.8年/454坪) | 5.3万/坪 (43.8年/130坪) | 15.7万/坪 (21.8年/51.4坪) |
| 豊後中村駅 | 11.5万/坪 (34.2年/277坪) | 27.6万/坪 (25.8年/393坪) | 22.4万/坪 (27.8年/106坪) |
| 野矢駅 | - | - | |
| 由布院駅 | 13.8万/坪 (36.8年/75.6坪) | 33.7万/坪 (29.0年/181坪) | 31.5万/坪 (41.9年/120坪) |
| 南由布駅 | 16.6万/坪 (43.8年/74.1坪) | 13.0万/坪 (32.1年/78.7坪) | 13.9万/坪 (32.8年/216坪) |
| 湯平駅 | - | - | - |
| 庄内駅 | - | - | 13.0万/坪 (0年/212坪) |
| 天神山駅 | - | - | - |
| 小野屋駅 | 25.6万/坪 (63.8年/182坪) | 21.8万/坪 (26.8年/163坪) | 8.0万/坪 (61.8年/54.5坪) |
| 鬼瀬駅 | - | - | - |
| 向之原駅 | 73.4万/坪 (13.6年/125坪) | 65.5万/坪 (13.6年/84.4坪) | 82.6万/坪 (0.25年/56.0坪) |
| 豊後国分駅 | 62.0万/坪 (27.0年/66.2坪) | 45.7万/坪 (34.5年/79.4坪) | 40.0万/坪 (31.0年/74.1坪) |
| 賀来駅 | 101万/坪 (2.8年/55.1坪) | 192万/坪 (18.3年/104坪) | - |
| 南大分駅 | 87.3万/坪 (7.8年/63.5坪) | 62.3万/坪 (22.0年/79.6坪) | 68.4万/坪 (17.9年/56.0坪) |
| 古国府駅 | 94.5万/坪 (18.6年/54.7坪) | 112万/坪 (0.5年/59.4坪) | 135万/坪 (25.0年/77.1坪) |
| 大分駅 | 77.2万/坪 (27.6年/75.1坪) | 99.2万/坪 (30.2年/113坪) | 74.9万/坪 (28.4年/97.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
引治駅 11.0 万/坪(昨年同期比 +106.7 ％)
引治駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.0万円/坪(3.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +106.7％( +5.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 50.8年(昨年 43.8年から +16.0 ％増)。平均土地面積は 453.8 坪 (昨年 130.1 坪から +248.8 ％増)。平均建物面積は 90.8 坪 (昨年 46.9 坪から +93.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 43.8 年 → 2021年 50.8 年、+16.0 ％と増加)
南大分駅 87.3 万/坪(昨年同期比 +40.2 ％)
南大分駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.3万円/坪(26.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +40.2％( +25.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて -62.5％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 7.8年(昨年 22.0年から -64.8 ％減)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 79.6 坪から -20.2 ％減)。平均建物面積は 35.7 坪 (昨年 42.0 坪から -15.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 22.0 年 → 2021年 7.8 年、-64.8 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 ％ → 2021年 33.3 ％)
由布院駅 13.8 万/坪(昨年同期比 -59.1 ％)
由布院駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.8万円/坪(4.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -59.1％( -19.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -77.8％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.8年(昨年 29.0年から +26.8 ％増)。平均土地面積は 75.6 坪 (昨年 181.3 坪から -58.3 ％減)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 35.2 坪から -11.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 32.0 分 → 2021年 22.5 分、-29.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 29.0 年 → 2021年 36.8 年、+26.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 100.0 ％)
豊後中村駅 11.5 万/坪(昨年同期比 -58.5 ％)
豊後中村駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.5万円/坪(3.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -58.5％( -16.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.2年(昨年 25.8年から +32.6 ％増)。平均土地面積は 277.1 坪 (昨年 393.3 坪から -29.5 ％減)。平均建物面積は 39.0 坪 (昨年 36.3 坪から +7.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 80.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 25.8 年 → 2021年 34.2 年、+32.6 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示