【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期のJR久大本線 (夜明駅～大分駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.2万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +24.5％( +10.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 71 件(１年前(2020年)に比べて +31.5％( +17件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.3年(昨年 29.4年から -23.9 ％減)。平均土地面積は 103.2 坪 (昨年 108.9 坪から -5.3 ％減)。平均建物面積は 46.5 坪 (昨年 50.1 坪から -7.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。豊後国分駅、賀来駅、古国府駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは向之原駅で昨年に比べ +356.2 ％、坪単価は 57.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(向之原駅、引治駅)は +299.5 ％(坪単価 +27.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(南由布駅、日田駅)は -49.3 ％(坪単価 -14.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 29.4 年 → 2021年 22.3 年、-23.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 36.3 分 → 2021年 30.5 分、-16.0 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.9 ％ → 2021年 36.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 44.7 ％ → 2021年 34.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった古国府駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.6万円/坪(28.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +24.4％( +18.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2020年)に比べて +125.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南由布駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.6万円/坪(2.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -74.6％( -19.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR久大本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 夜明駅 | - | - | - |
| 光岡駅 | 39.4万/坪 (22.3年/105坪) | - | 50.6万/坪 (15.8年/263坪) |
| 日田駅 | 27.9万/坪 (28.3年/155坪) | 36.8万/坪 (38.7年/146坪) | 21.3万/坪 (26.9年/89.4坪) |
| 豊後三芳駅 | 15.2万/坪 (55.3年/84.7坪) | - | - |
| 豊後中川駅 | - | - | - |
| 天ケ瀬駅 | 25.9万/坪 (26.3年/87.7坪) | 12.7万/坪 (0年/45.4坪) | 24.8万/坪 (18.3年/69.6坪) |
| 杉河内駅 | - | - | - |
| 北山田駅 | - | - | - |
| 豊後森駅 | - | - | 4.5万/坪 (28.3年/54.5坪) |
| 恵良駅 | - | - | - |
| 引治駅 | 13.3万/坪 (41.3年/48.4坪) | 3.9万/坪 (28.3年/172坪) | 17.4万/坪 (22.3年/147坪) |
| 豊後中村駅 | 24.0万/坪 (23.9年/287坪) | 7.4万/坪 (26.6年/111坪) | 97.6万/坪 (0.25年/78.7坪) |
| 野矢駅 | - | - | - |
| 由布院駅 | 32.5万/坪 (26.8年/116坪) | 35.5万/坪 (30.3年/294坪) | 86.3万/坪 (25.3年/247坪) |
| 南由布駅 | 6.6万/坪 (33.3年/151坪) | 26.0万/坪 (30.3年/107坪) | - |
| 湯平駅 | - | 4.0万/坪 (49.3年/45.4坪) | - |
| 庄内駅 | - | 24.4万/坪 (11.3年/72.6坪) | - |
| 天神山駅 | - | - | - |
| 小野屋駅 | - | 2.5万/坪 (45.3年/210坪) | - |
| 鬼瀬駅 | - | - | - |
| 向之原駅 | 57.4万/坪 (19.7年/176坪) | 12.6万/坪 (25.3年/59.0坪) | 55.2万/坪 (18.6年/80.2坪) |
| 豊後国分駅 | 73.0万/坪 (19.5年/59.3坪) | 53.1万/坪 (34.4年/111坪) | 43.7万/坪 (24.0年/79.3坪) |
| 賀来駅 | 71.5万/坪 (24.3年/52.9坪) | 54.2万/坪 (25.8年/127坪) | 42.6万/坪 (40.3年/112坪) |
| 南大分駅 | 76.2万/坪 (8.4年/54.5坪) | 71.1万/坪 (18.0年/96.2坪) | 46.7万/坪 (31.3年/166坪) |
| 古国府駅 | 95.6万/坪 (13.1年/102坪) | 76.9万/坪 (10.9年/53.7坪) | 108万/坪 (0.25年/51.4坪) |
| 大分駅 | 51.3万/坪 (30.5年/82.9坪) | 55.1万/坪 (34.9年/47.5坪) | 95.3万/坪 (35.2年/166坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
向之原駅 57.4 万/坪(昨年同期比 +356.2 ％)
向之原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.4万円/坪(17.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +356.2％( +44.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +400.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.7年(昨年 25.3年から -22.2 ％減)。平均土地面積は 175.8 坪 (昨年 59.0 坪から +197.9 ％増)。平均建物面積は 41.1 坪 (昨年 31.8 坪から +29.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 25.3 年 → 2021年 19.7 年、-22.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 30.0 分 → 2021年 22.8 分、-24.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 60.0 ％)
引治駅 13.3 万/坪(昨年同期比 +242.8 ％)
引治駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.3万円/坪(4.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +242.8％( +9.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 41.3年(昨年 28.3年から +46.0 ％増)。平均土地面積は 48.4 坪 (昨年 172.4 坪から -71.9 ％減)。平均建物面積は 43.1 坪 (昨年 25.7 坪から +67.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 90.0 分 → 2021年 75.0 分、-16.7 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 28.3 年 → 2021年 41.3 年、+46.0 ％と大きく増加)
南由布駅 6.6 万/坪(昨年同期比 -74.6 ％)
南由布駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.6万円/坪(2.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -74.6％( -19.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.3年(昨年 30.3年から +9.9 ％増)。平均土地面積は 151.3 坪 (昨年 107.4 坪から +40.8 ％増)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 24.2 坪から +75.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 24.0 分 → 2021年 20.0 分、-16.7 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
日田駅 27.9 万/坪(昨年同期比 -24.1 ％)
日田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.9万円/坪(8.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -24.1％( -8.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 28.3年(昨年 38.7年から -26.9 ％減)。平均土地面積は 155.1 坪 (昨年 145.6 坪から +6.5 ％増)。平均建物面積は 48.4 坪 (昨年 39.1 坪から +23.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 38.7 年 → 2021年 28.3 年、-26.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 80.0 ％ → 2021年 66.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 33.0 分 → 2021年 47.7 分、+44.6 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示