この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期のわかやま電鉄貴志川線 (和歌山駅～貴志駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.1万円/坪(10.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -36.8％( -19.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 22 件(１年前(2023年)に比べて -12.0％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 37.8年(昨年 24.0年から +57.2 ％増)。平均土地面積は 45.0 坪 (昨年 75.0 坪から -39.9 ％減)。平均建物面積は 35.1 坪 (昨年 51.6 坪から -32.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。岡崎前駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは岡崎前駅で昨年に比べ +45.0 ％、坪単価は 95.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(岡崎前駅、和歌山駅)は +27.5 ％(坪単価 +18.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(田中口駅、貴志駅)は -68.1 ％(坪単価 -43.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 26.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 24.0 年 → 2024年 37.8 年、+57.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 63.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 10.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった岡崎前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.9万円/坪(29.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +45.0％( +29.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった貴志駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.9万円/坪(3.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -61.5％( -15.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| わかやま電鉄貴志川線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 和歌山駅 | 70.5万/坪 (48.3年/69.1坪) | 64.1万/坪 (19.4年/56.4坪) | 46.9万/坪 (33.6年/52.2坪) |
| 田中口駅 | 23.8万/坪 (45.0年/37.4坪) | 94.5万/坪 (23.3年/290坪) | 46.3万/坪 (31.3年/31.0坪) |
| 日前宮駅 | 16.3万/坪 (48.3年/24.7坪) | 37.0万/坪 (35.9年/89.2坪) | 47.6万/坪 (42.3年/162坪) |
| 神前駅 | 44.1万/坪 (42.8年/31.8坪) | 50.1万/坪 (23.3年/45.0坪) | 37.4万/坪 (37.0年/28.4坪) |
| 竈山駅 | 65.5万/坪 (10.8年/40.8坪) | - | 17.9万/坪 (31.3年/52.9坪) |
| 交通センター前駅 | - | - | 93.2万/坪 (0.25年/51.4坪) |
| 岡崎前駅 | 95.9万/坪 (0.25年/49.9坪) | 66.1万/坪 (30.3年/43.9坪) | 46.6万/坪 (19.6年/42.9坪) |
| 吉礼駅 | - | - | - |
| 伊太祈曽駅 | - | 21.8万/坪 (17.3年/127坪) | 9.4万/坪 (35.3年/51.4坪) |
| 山東駅 | - | - | - |
| 大池遊園駅 | - | - | - |
| 西山口駅 | - | - | 10.5万/坪 (38.3年/72.6坪) |
| 甘露寺前駅 | 21.8万/坪 (32.3年/31.8坪) | - | 22.6万/坪 (26.3年/67.1坪) |
| 貴志駅 | 9.9万/坪 (40.9年/60.2坪) | 25.6万/坪 (34.3年/74.1坪) | 38.6万/坪 (14.3年/45.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
岡崎前駅 95.9 万/坪(昨年同期比 +45.0 ％)
岡崎前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.9万円/坪(29.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +45.0％( +29.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 0.3年(昨年 30.3年から -99.2 ％減)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 43.9 坪から +13.8 ％増)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 30.3 坪から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 30.3 年 → 2024年 0.3 年、-99.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.0 分 → 2024年 16.0 分、+166.7 ％と大きく増加)
和歌山駅 70.5 万/坪(昨年同期比 +9.9 ％)
和歌山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.5万円/坪(21.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +9.9％( +6.4万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -70.0％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 48.3年(昨年 19.4年から +149.2 ％増)。平均土地面積は 69.1 坪 (昨年 56.4 坪から +22.4 ％増)。平均建物面積は 71.1 坪 (昨年 63.7 坪から +11.6 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.4 年 → 2024年 48.3 年、+149.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 100.0 ％)
田中口駅 23.8 万/坪(昨年同期比 -74.8 ％)
田中口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.8万円/坪(7.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -74.8％( -70.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 45.0年(昨年 23.3年から +93.6 ％増)。平均土地面積は 37.4 坪 (昨年 290.4 坪から -87.1 ％減)。平均建物面積は 45.0 坪 (昨年 148.2 坪から -69.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 9.0 分 → 2024年 6.2 分、-30.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.3 年 → 2024年 45.0 年、+93.6 ％と大きく増加)
貴志駅 9.9 万/坪(昨年同期比 -61.5 ％)
貴志駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.9万円/坪(3.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -61.5％( -15.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 40.9年(昨年 34.3年から +19.3 ％増)。平均土地面積は 60.2 坪 (昨年 74.1 坪から -18.8 ％減)。平均建物面積は 31.5 坪 (昨年 34.0 坪から -7.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 50.0 分 → 2024年 33.0 分、-34.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 40.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 34.3 年 → 2024年 40.9 年、+19.3 ％と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示