【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の札幌市東西線 (宮の沢駅~新さっぽろ駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.4万円/坪(23.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -6.9%( -5.6万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 386 件(1年前(2023年)に比べて -52.0%( -419件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.6年(昨年 23.5年から -3.6 %減)。平均土地面積は 67.9 坪 (昨年 67.4 坪から +0.7 %増)。平均建物面積は 67.4 坪 (昨年 67.0 坪から +0.6 %増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 12 駅。ほとんどの駅において下落した。西11丁目駅、菊水駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは菊水駅で昨年に比べ +59.5 %、坪単価は 114 万円/坪となった。
上位 2 駅(菊水駅、西11丁目駅)は +58.3 %(坪単価 +42.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(二十四軒駅、バスセンター前駅)は -56.8 %(坪単価 -66.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.1 % → 2024年 19.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 43.2 % → 2024年 39.6 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.3 % → 2024年 10.1 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 4.0 % → 2024年 2.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西11丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +57.1%( +42.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2023年)に比べて -53.8%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった二十四軒駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.5万円/坪(13.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -63.3%( -75.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
札幌市東西線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
宮の沢駅 | 73.4万/坪 (22.6年/68.4坪) | 80.8万/坪 (22.9年/60.0坪) | 63.2万/坪 (27.8年/65.3坪) |
発寒南駅 | 71.1万/坪 (25.1年/62.9坪) | 69.1万/坪 (28.2年/65.4坪) | 77.4万/坪 (25.8年/67.5坪) |
琴似駅 | 78.5万/坪 (21.1年/62.8坪) | 88.1万/坪 (19.6年/65.4坪) | 85.9万/坪 (23.2年/65.2坪) |
二十四軒駅 | 43.5万/坪 (45.7年/37.1坪) | 119万/坪 (17.5年/53.3坪) | 101万/坪 (26.7年/116坪) |
西28丁目駅 | 103万/坪 (15.3年/80.9坪) | 98.2万/坪 (27.3年/70.1坪) | 128万/坪 (21.5年/117坪) |
円山公園駅 | 77.0万/坪 (26.0年/93.9坪) | 111万/坪 (18.1年/100坪) | 147万/坪 (25.3年/88.6坪) |
西18丁目駅 | 99.2万/坪 (28.1年/67.9坪) | 133万/坪 (25.7年/81.5坪) | 122万/坪 (17.7年/71.9坪) |
西11丁目駅 | 117万/坪 (8.8年/63.0坪) | 74.3万/坪 (20.7年/71.0坪) | 71.9万/坪 (40.1年/60.9坪) |
大通駅 | - | - | 150万/坪 (31.3年/69.6坪) |
バスセンター前駅 | 56.2万/坪 (13.8年/153坪) | 113万/坪 (28.3年/43.0坪) | 90.3万/坪 (32.3年/94.0坪) |
菊水駅 | 114万/坪 (14.0年/95.7坪) | 71.4万/坪 (22.6年/59.5坪) | 91.0万/坪 (20.1年/106坪) |
東札幌駅 | 70.3万/坪 (22.3年/51.5坪) | 81.9万/坪 (27.5年/96.7坪) | 64.3万/坪 (23.6年/97.5坪) |
白石駅 | 76.9万/坪 (18.6年/64.7坪) | 69.6万/坪 (20.2年/61.5坪) | 73.2万/坪 (21.5年/64.8坪) |
南郷7丁目駅 | 91.5万/坪 (10.8年/65.2坪) | 103万/坪 (21.7年/61.8坪) | 83.0万/坪 (19.3年/71.6坪) |
南郷13丁目駅 | 66.6万/坪 (25.6年/60.5坪) | 90.3万/坪 (16.9年/61.5坪) | 74.8万/坪 (20.9年/58.6坪) |
南郷18丁目駅 | 68.7万/坪 (24.0年/63.8坪) | 90.3万/坪 (25.9年/62.3坪) | 77.1万/坪 (20.8年/64.3坪) |
大谷地駅 | 73.7万/坪 (26.6年/64.7坪) | 63.4万/坪 (27.7年/65.1坪) | 78.1万/坪 (25.6年/72.6坪) |
ひばりが丘駅 | 59.5万/坪 (26.7年/62.3坪) | 76.7万/坪 (23.6年/71.1坪) | 83.5万/坪 (25.2年/68.3坪) |
新さっぽろ駅 | 70.6万/坪 (29.5年/67.1坪) | 77.6万/坪 (25.3年/77.6坪) | 72.8万/坪 (25.4年/74.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
菊水駅 113.8 万/坪(昨年同期比 +59.5 %)
菊水駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 114万円/坪(34.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +59.5%( +42.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(1年前(2023年)に比べて -56.2%( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.0年(昨年 22.6年から -38.2 %減)。平均土地面積は 95.7 坪 (昨年 59.5 坪から +60.9 %増)。平均建物面積は 56.7 坪 (昨年 97.2 坪から -41.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 22.6 年 → 2024年 14.0 年、-38.2 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.1 分 → 2024年 6.3 分、-37.6 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.3 % → 2024年 46.2 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 42.9 %)
西11丁目駅 116.6 万/坪(昨年同期比 +57.1 %)
西11丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +57.1%( +42.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2023年)に比べて -53.8%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.8年(昨年 20.7年から -57.8 %減)。平均土地面積は 63.0 坪 (昨年 71.0 坪から -11.2 %減)。平均建物面積は 185.5 坪 (昨年 147.6 坪から +25.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 20.7 年 → 2024年 8.8 年、-57.8 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 13.2 分 → 2024年 10.8 分、-17.8 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.7 % → 2024年 20.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.8 % → 2024年 20.0 %)
二十四軒駅 43.5 万/坪(昨年同期比 -63.3 %)
二十四軒駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.5万円/坪(13.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -63.3%( -75.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 45.7年(昨年 17.5年から +161.7 %増)。平均土地面積は 37.1 坪 (昨年 53.3 坪から -30.5 %減)。平均建物面積は 45.0 坪 (昨年 60.1 坪から -25.2 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.5 年 → 2024年 45.7 年、+161.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 100.0 %)
バスセンター前駅 56.2 万/坪(昨年同期比 -50.3 %)
バスセンター前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.2万円/坪(17.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -50.3%( -56.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.8年(昨年 28.3年から -51.4 %減)。平均土地面積は 153.1 坪 (昨年 43.0 坪から +256.5 %増)。平均建物面積は 266.2 坪 (昨年 92.9 坪から +186.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 28.3 年 → 2024年 13.8 年、-51.4 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 5.2 分 → 2024年 4.5 分、-13.5 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 80.0 % → 2024年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示