【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期の能勢電鉄妙見線 (川西能勢口駅～笹部駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.6万円/坪(20.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +3.2％( +2.1万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 217 件(１年前(2023年)に比べて -30.2％( -94件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 30.2年から +0.9 ％増)。平均土地面積は 51.6 坪 (昨年 54.2 坪から -4.8 ％減)。平均建物面積は 33.0 坪 (昨年 35.6 坪から -7.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。滝山駅、鶯の森駅、笹部駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは絹延橋駅で昨年に比べ +103.4 ％、坪単価は 81.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(絹延橋駅、笹部駅)は +77.7 ％(坪単価 +39.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(一の鳥居駅、鼓滝駅)は -28.8 ％(坪単価 -18.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.3 ％ → 2024年 13.9 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.0 ％ → 2024年 2.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 36.0 ％ → 2024年 39.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった笹部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +51.9％( +36.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった一の鳥居駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.1万円/坪(11.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -39.5％( -24.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
| 能勢電鉄妙見線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 川西能勢口駅 | 74.5万/坪 (28.4年/47.5坪) | 70.2万/坪 (28.8年/53.8坪) | 72.5万/坪 (25.5年/52.4坪) |
| 絹延橋駅 | 81.4万/坪 (38.5年/58.0坪) | 40.0万/坪 (40.2年/18.8坪) | 88.7万/坪 (30.4年/29.6坪) |
| 滝山駅 | 73.6万/坪 (34.3年/30.3坪) | 58.7万/坪 (35.2年/70.8坪) | 88.3万/坪 (14.6年/47.9坪) |
| 鶯の森駅 | 70.7万/坪 (32.1年/58.7坪) | 55.4万/坪 (33.2年/49.8坪) | 76.2万/坪 (28.1年/60.8坪) |
| 鼓滝駅 | 50.9万/坪 (25.4年/36.2坪) | 62.3万/坪 (27.1年/59.0坪) | 45.0万/坪 (31.9年/49.4坪) |
| 多田駅 | 63.3万/坪 (27.8年/39.2坪) | 68.0万/坪 (28.1年/38.3坪) | 62.4万/坪 (28.5年/32.7坪) |
| 平野駅 | 66.6万/坪 (36.1年/68.5坪) | 60.0万/坪 (34.2年/67.1坪) | 64.8万/坪 (32.4年/67.4坪) |
| 一の鳥居駅 | 38.1万/坪 (36.5年/66.4坪) | 63.0万/坪 (30.3年/42.4坪) | 47.8万/坪 (32.1年/45.5坪) |
| 畦野駅 | 66.7万/坪 (33.9年/58.7坪) | 63.7万/坪 (34.3年/59.0坪) | 71.9万/坪 (28.2年/57.5坪) |
| 山下駅 | 53.0万/坪 (30.8年/48.9坪) | 59.7万/坪 (29.5年/54.7坪) | 41.0万/坪 (35.9年/46.8坪) |
| 笹部駅 | 108万/坪 (0.8年/44.2坪) | 71.1万/坪 (15.3年/61.0坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
絹延橋駅 81.4 万/坪(昨年同期比 +103.4 ％)
絹延橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.4万円/坪(24.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +103.4％( +41.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.5年(昨年 40.2年から -4.3 ％減)。平均土地面積は 58.0 坪 (昨年 18.8 坪から +209.1 ％増)。平均建物面積は 26.5 坪 (昨年 18.2 坪から +45.8 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.4 分 → 2024年 6.3 分、+43.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
笹部駅 108.0 万/坪(昨年同期比 +51.9 ％)
笹部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +51.9％( +36.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 0.8年(昨年 15.3年から -95.1 ％減)。平均土地面積は 44.2 坪 (昨年 61.0 坪から -27.5 ％減)。平均建物面積は 29.1 坪 (昨年 32.3 坪から -9.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 15.3 年 → 2024年 0.8 年、-95.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 11.0 分 → 2024年 6.2 分、-43.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 75.0 ％)
一の鳥居駅 38.1 万/坪(昨年同期比 -39.5 ％)
一の鳥居駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.1万円/坪(11.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -39.5％( -24.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 36.5年(昨年 30.3年から +20.4 ％増)。平均土地面積は 66.4 坪 (昨年 42.4 坪から +56.7 ％増)。平均建物面積は 31.4 坪 (昨年 29.4 坪から +6.8 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 30.3 年 → 2024年 36.5 年、+20.4 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 12.5 ％)
鼓滝駅 50.9 万/坪(昨年同期比 -18.2 ％)
鼓滝駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.9万円/坪(15.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -18.2％( -11.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて -26.3％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.4年(昨年 27.1年から -6.3 ％減)。平均土地面積は 36.2 坪 (昨年 59.0 坪から -38.6 ％減)。平均建物面積は 29.2 坪 (昨年 39.7 坪から -26.6 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.5 ％ → 2024年 28.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 52.6 ％ → 2024年 42.9 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 31.6 ％ → 2024年 28.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.1 ％ → 2024年 21.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示