【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜12月期の能勢電鉄妙見線 (川西能勢口駅～笹部駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.5万円/坪(19.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -2.2％( -1.5万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 309 件(１年前(2022年)に比べて -18.0％( -68件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 30.2年(昨年 28.3年から +6.8 ％増)。平均土地面積は 53.6 坪 (昨年 52.0 坪から +3.1 ％増)。平均建物面積は 35.6 坪 (昨年 34.2 坪から +4.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。鼓滝駅、一の鳥居駅、山下駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは山下駅で昨年に比べ +45.5 ％、坪単価は 59.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(山下駅、鼓滝駅)は +42.0 ％(坪単価 +18.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(絹延橋駅、滝山駅)は -44.2 ％(坪単価 -39.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 17.1 分 → 2023年 15.4 分、-10.1 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 13.9 ％ → 2023年 15.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 35.3 ％ → 2023年 34.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 31.7 ％ → 2023年 36.1 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 3.1 ％ → 2023年 1.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった川西能勢口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.3万円/坪(21.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -3.0％( -2.2万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 129 件(１年前(2022年)に比べて -14.6％( -22件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった絹延橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.0万円/坪(12.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -54.9％( -48.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて -44.4％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 能勢電鉄妙見線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 川西能勢口駅 | 70.3万/坪 (28.7年/53.8坪) | 72.5万/坪 (25.5年/52.4坪) | 61.2万/坪 (28.1年/53.5坪) |
| 絹延橋駅 | 40.0万/坪 (40.2年/18.8坪) | 88.7万/坪 (30.4年/29.6坪) | 62.4万/坪 (29.3年/24.7坪) |
| 滝山駅 | 58.7万/坪 (35.2年/52.8坪) | 88.3万/坪 (14.6年/47.9坪) | 56.4万/坪 (26.1年/37.5坪) |
| 鶯の森駅 | 55.4万/坪 (33.2年/49.8坪) | 76.2万/坪 (28.1年/60.8坪) | 63.4万/坪 (28.3年/50.9坪) |
| 鼓滝駅 | 62.3万/坪 (27.1年/59.0坪) | 45.0万/坪 (31.9年/49.4坪) | 55.9万/坪 (27.8年/40.9坪) |
| 多田駅 | 68.0万/坪 (28.1年/38.3坪) | 62.4万/坪 (28.5年/32.7坪) | 58.9万/坪 (26.9年/47.7坪) |
| 平野駅 | 60.0万/坪 (34.2年/67.1坪) | 64.8万/坪 (32.4年/67.4坪) | 65.4万/坪 (31.0年/67.3坪) |
| 一の鳥居駅 | 63.0万/坪 (30.3年/42.4坪) | 47.8万/坪 (32.1年/45.5坪) | 25.4万/坪 (36.2年/53.4坪) |
| 畦野駅 | 63.7万/坪 (34.3年/59.0坪) | 71.9万/坪 (28.2年/57.5坪) | 47.9万/坪 (33.4年/56.3坪) |
| 山下駅 | 59.7万/坪 (29.5年/54.7坪) | 41.0万/坪 (35.9年/46.8坪) | 40.7万/坪 (33.5年/43.7坪) |
| 笹部駅 | 71.1万/坪 (15.3年/61.0坪) | - | 53.5万/坪 (35.0年/80.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
山下駅 59.7 万/坪(昨年同期比 +45.5 ％)
山下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.7万円/坪(18.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +45.5％( +18.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 18 件(１年前(2022年)に比べて +38.5％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.5年(昨年 35.9年から -17.7 ％減)。平均土地面積は 54.7 坪 (昨年 46.8 坪から +17.0 ％増)。平均建物面積は 37.2 坪 (昨年 31.3 坪から +19.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 35.9 年 → 2023年 29.5 年、-17.7 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 11.7 分 → 2023年 9.1 分、-21.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 53.8 ％ → 2023年 41.2 ％)
鼓滝駅 62.3 万/坪(昨年同期比 +38.4 ％)
鼓滝駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.3万円/坪(18.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +38.4％( +17.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(１年前(2022年)に比べて -42.4％( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 31.9年から -15.0 ％減)。平均土地面積は 59.0 坪 (昨年 49.4 坪から +19.5 ％増)。平均建物面積は 39.7 坪 (昨年 31.1 坪から +27.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 31.9 年 → 2023年 27.1 年、-15.0 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 12.1 ％ → 2023年 31.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 6.1 ％ → 2023年 10.5 ％)
絹延橋駅 40.0 万/坪(昨年同期比 -54.9 ％)
絹延橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.0万円/坪(12.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -54.9％( -48.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて -44.4％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.2年(昨年 30.4年から +32.4 ％増)。平均土地面積は 18.8 坪 (昨年 29.6 坪から -36.6 ％減)。平均建物面積は 18.2 坪 (昨年 24.7 坪から -26.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 5.3 分 → 2023年 4.4 分、-17.5 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 55.6 ％ → 2023年 80.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 30.4 年 → 2023年 40.2 年、+32.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 60.0 ％)
滝山駅 58.7 万/坪(昨年同期比 -33.5 ％)
滝山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.7万円/坪(17.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -33.5％( -29.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2022年)に比べて +200.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.2年(昨年 14.6年から +141.3 ％増)。平均土地面積は 52.8 坪 (昨年 47.9 坪から +10.2 ％増)。平均建物面積は 32.9 坪 (昨年 34.3 坪から -3.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 14.6 年 → 2023年 35.2 年、+141.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 7.7 分 → 2023年 10.0 分、+30.4 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 11.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示