【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年7月〜9月期の近鉄湯の山線 (近鉄四日市駅～湯の山温泉駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.5万円/坪(17.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -4.6％( -2.8万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて -64.1％( -25件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.6年(昨年 24.9年から +30.7 ％増)。平均土地面積は 72.7 坪 (昨年 84.3 坪から -13.7 ％減)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 40.7 坪から -19.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。中菰野駅は、昨年から 20 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは高角駅で昨年に比べ -82.1 ％、坪単価は 4.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(菰野駅、中川原駅)は +644.7 ％(坪単価 +67.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(高角駅、近鉄四日市駅)は -69.1 ％(坪単価 -37.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 23.4 分 → 2024年 17.5 分、-25.2 ％と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.9 ％ → 2024年 14.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.7 ％ → 2024年 7.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 24.9 年 → 2024年 32.6 年、+30.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.9 ％ → 2024年 42.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 17.1 ％ → 2024年 7.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった菰野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.9万円/坪(29.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +1134.6％( +90.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高角駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.9万円/坪(1.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -82.1％( -22.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄湯の山線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 近鉄四日市駅 | 40.8万/坪 (26.5年/116坪) | 93.0万/坪 (20.3年/93.8坪) | 99.7万/坪 (29.0年/215坪) |
| 中川原駅 | 74.2万/坪 (24.5年/52.4坪) | 29.1万/坪 (46.5年/25.7坪) | 37.1万/坪 (36.3年/61.3坪) |
| 伊勢松本駅 | - | 69.0万/坪 (17.4年/70.8坪) | 96.1万/坪 (23.1年/57.5坪) |
| 伊勢川島駅 | 75.1万/坪 (44.5年/138坪) | 91.9万/坪 (12.3年/79.6坪) | 40.0万/坪 (25.3年/77.1坪) |
| 高角駅 | 4.9万/坪 (47.5年/72.6坪) | 27.3万/坪 (38.9年/103坪) | 1.1万/坪 (0年/90.8坪) |
| 桜駅 | 57.2万/坪 (37.5年/66.2坪) | 28.4万/坪 (40.9年/108坪) | 36.3万/坪 (36.9年/81.7坪) |
| 菰野駅 | 97.9万/坪 (0.5年/63.5坪) | 7.9万/坪 (18.5年/148坪) | 21.1万/坪 (52.5年/69.6坪) |
| 中菰野駅 | 36.6万/坪 (38.5年/49.9坪) | 37.8万/坪 (29.9年/65.8坪) | 48.1万/坪 (13.5年/95.3坪) |
| 大羽根園駅 | 41.3万/坪 (37.5年/89.2坪) | 54.7万/坪 (22.5年/90.0坪) | 63.2万/坪 (21.8年/53.3坪) |
| 湯の山温泉駅 | - | 90.9万/坪 (0年/66.6坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
菰野駅 97.9 万/坪(昨年同期比 +1134.6 ％)
菰野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.9万円/坪(29.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +1134.6％( +90.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 0.5年(昨年 18.5年から -97.3 ％減)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 148.2 坪から -57.1 ％減)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 37.8 坪から +8.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 18.5 年 → 2024年 0.5 年、-97.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 26.0 分 → 2024年 10.0 分、-61.5 ％と大きく減少)
中川原駅 74.2 万/坪(昨年同期比 +154.9 ％)
中川原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 74.2万円/坪(22.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +154.9％( +45.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.5年(昨年 46.5年から -47.3 ％減)。平均土地面積は 52.4 坪 (昨年 25.7 坪から +103.9 ％増)。平均建物面積は 35.3 坪 (昨年 22.7 坪から +55.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 46.5 年 → 2024年 24.5 年、-47.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.0 分 → 2024年 8.7 分、+73.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
高角駅 4.9 万/坪(昨年同期比 -82.1 ％)
高角駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.9万円/坪(1.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -82.1％( -22.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 47.5年(昨年 38.9年から +22.3 ％増)。平均土地面積は 72.6 坪 (昨年 102.9 坪から -29.4 ％減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 43.9 坪から -20.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 37.3 分 → 2024年 18.0 分、-51.8 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 38.9 年 → 2024年 47.5 年、+22.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
近鉄四日市駅 40.8 万/坪(昨年同期比 -56.1 ％)
近鉄四日市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.8万円/坪(12.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -56.1％( -52.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 20.3年から +30.5 ％増)。平均土地面積は 116.5 坪 (昨年 93.8 坪から +24.2 ％増)。平均建物面積は 51.4 坪 (昨年 70.8 坪から -27.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 20.3 年 → 2024年 26.5 年、+30.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示