【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年7月〜9月期の近鉄湯の山線 (近鉄四日市駅~湯の山温泉駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.0万円/坪(14.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -26.9%( -17.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 34 件(1年前(2020年)に比べて -19.0%( -8件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 16.0年から +64.0 %増)。平均土地面積は 123.4 坪 (昨年 77.6 坪から +59.1 %増)。平均建物面積は 49.8 坪 (昨年 47.4 坪から +5.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。伊勢川島駅は、昨年から 20 %以上の値下がり。最も値下がりしたのは中菰野駅で昨年に比べ -51.0 %、坪単価は 37.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(高角駅、伊勢川島駅)は +652.6 %(坪単価 +10.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(中菰野駅、近鉄四日市駅)は -44.1 %(坪単価 -27.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.8 % → 2021年 11.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 16.0 年 → 2021年 26.3 年、+64.0 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 16.5 分 → 2021年 20.6 分、+25.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.6 % → 2021年 26.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 24.4 % → 2021年 36.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中川原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.2万円/坪(20.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -24.9%( -22.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高角駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.9万円/坪(7.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +1309.9%( +24.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
近鉄湯の山線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
近鉄四日市駅 | 27.1万/坪 (46.3年/59.0坪) | 43.2万/坪 (30.5年/48.7坪) | 151万/坪 (35.3年/140坪) |
中川原駅 | 69.2万/坪 (20.5年/63.8坪) | 92.1万/坪 (8.8年/93.0坪) | 71.8万/坪 (14.0年/56.7坪) |
伊勢松本駅 | 55.0万/坪 (23.7年/128坪) | 63.4万/坪 (14.1年/92.4坪) | 101万/坪 (4.8年/57.6坪) |
伊勢川島駅 | 43.5万/坪 (21.0年/115坪) | 45.7万/坪 (24.5年/57.0坪) | 66.7万/坪 (6.0年/84.1坪) |
高角駅 | 25.9万/坪 (23.5年/45.4坪) | 1.8万/坪 (65.6年/24.2坪) | 58.0万/坪 (18.0年/63.5坪) |
桜駅 | - | 50.6万/坪 (18.4年/81.9坪) | 45.0万/坪 (29.0年/74.5坪) |
菰野駅 | 3.2万/坪 (0年/84.7坪) | - | |
中菰野駅 | 37.4万/坪 (20.0年/248坪) | 76.3万/坪 (3.5年/71.1坪) | 65.7万/坪 (17.9年/129坪) |
大羽根園駅 | 59.7万/坪 (15.0年/132坪) | 72.0万/坪 (14.2年/63.0坪) | 15.1万/坪 (21.5年/81.7坪) |
湯の山温泉駅 | 33.0万/坪 (44.0年/299坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
高角駅 25.9 万/坪(昨年同期比 +1309.9 %)
高角駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.9万円/坪(7.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +1309.9%( +24.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 23.5年(昨年 65.6年から -64.1 %減)。平均土地面積は 45.4 坪 (昨年 24.2 坪から +87.5 %増)。平均建物面積は 18.2 坪 (昨年 27.2 坪から -33.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 65.6 年 → 2021年 23.5 年、-64.1 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 18.0 分 → 2021年 90.0 分、+400.0 %と大きく増加)
伊勢川島駅 43.5 万/坪(昨年同期比 -4.8 %)
伊勢川島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.5万円/坪(13.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -4.8%( -2.2万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 21.0年(昨年 24.5年から -14.3 %減)。平均土地面積は 115.0 坪 (昨年 57.0 坪から +101.8 %増)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 31.3 坪から +45.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 24.5 年 → 2021年 21.0 年、-14.3 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 % → 2021年 50.0 %)
中菰野駅 37.4 万/坪(昨年同期比 -51.0 %)
中菰野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.4万円/坪(11.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -51.0%( -38.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 20.0年(昨年 3.5年から +470.9 %増)。平均土地面積は 248.1 坪 (昨年 71.1 坪から +248.9 %増)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 39.3 坪から -17.3 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 3.5 年 → 2021年 20.0 年、+470.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 25.8 分 → 2021年 60.0 分、+133.0 %と大きく増加)
近鉄四日市駅 27.1 万/坪(昨年同期比 -37.2 %)
近鉄四日市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.1万円/坪(8.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -37.2%( -16.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.3年(昨年 30.5年から +51.6 %増)。平均土地面積は 59.0 坪 (昨年 48.7 坪から +21.1 %増)。平均建物面積は 88.2 坪 (昨年 84.7 坪から +4.2 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 25.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 30.5 年 → 2021年 46.3 年、+51.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 75.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示