【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜3月期の近鉄名古屋線 (近鉄長島駅～伊勢中川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.8万円/坪(19.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +16.2％( +8.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 137 件(１年前(2022年)に比べて -22.2％( -39件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.5年(昨年 26.2年から -10.6 ％減)。平均土地面積は 83.8 坪 (昨年 78.5 坪から +6.9 ％増)。平均建物面積は 51.9 坪 (昨年 48.9 坪から +6.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 15 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。桑名駅、益生駅、川原町駅、北楠駅、白子駅、千里駅、津駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは桃園駅で昨年に比べ +939.8 ％、坪単価は 48.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(桃園駅、鼓ケ浦駅)は +565.8 ％(坪単価 +50.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(南が丘駅、千代崎駅)は -72.1 ％(坪単価 -99.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 26.2 年 → 2023年 23.5 年、-10.6 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2022年 21.6 分 → 2023年 18.8 分、-12.9 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 30.5 ％ → 2023年 25.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.5 ％ → 2023年 29.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった益生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +30.9％( +24.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった近鉄長島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.4万円/坪(2.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -49.9％( -7.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -83.3％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄名古屋線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 近鉄長島駅 | 7.4万/坪 (53.0年/56.0坪) | 14.7万/坪 (42.7年/95.3坪) | 39.5万/坪 (21.4年/64.5坪) |
| 桑名駅 | 92.3万/坪 (10.5年/58.4坪) | 63.6万/坪 (22.9年/70.5坪) | 78.9万/坪 (15.0年/65.7坪) |
| 益生駅 | 104万/坪 (0.5年/37.1坪) | 79.6万/坪 (5.9年/48.6坪) | 57.8万/坪 (25.5年/178坪) |
| 伊勢朝日駅 | 77.6万/坪 (12.5年/84.7坪) | 67.0万/坪 (19.2年/54.0坪) | 116万/坪 (1.0年/57.5坪) |
| 川越富洲原駅 | 56.0万/坪 (17.0年/59.0坪) | 84.9万/坪 (4.6年/92.6坪) | - |
| 近鉄富田駅 | 68.2万/坪 (18.3年/69.0坪) | 32.5万/坪 (38.8年/46.1坪) | 99.3万/坪 (1.2年/54.8坪) |
| 霞ケ浦駅 | 46.7万/坪 (22.3年/68.8坪) | 109万/坪 (15.7年/87.7坪) | 50.0万/坪 (32.7年/66.6坪) |
| 阿倉川駅 | 58.4万/坪 (11.4年/90.8坪) | 54.5万/坪 (22.6年/57.2坪) | 48.0万/坪 (21.3年/75.9坪) |
| 川原町駅 | 74.2万/坪 (9.7年/52.4坪) | 53.0万/坪 (45.3年/57.1坪) | 77.4万/坪 (10.0年/97.3坪) |
| 近鉄四日市駅 | - | 48.3万/坪 (28.0年/79.7坪) | 62.5万/坪 (18.3年/85.0坪) |
| 新正駅 | - | - | - |
| 海山道駅 | 19.8万/坪 (43.0年/45.4坪) | - | - |
| 塩浜駅 | - | - | 32.3万/坪 (31.4年/53.2坪) |
| 北楠駅 | 49.6万/坪 (9.0年/46.9坪) | 37.0万/坪 (28.4年/76.4坪) | 68.6万/坪 (0年/52.9坪) |
| 楠駅 | - | 41.1万/坪 (28.0年/48.4坪) | 21.2万/坪 (39.0年/56.3坪) |
| 長太ノ浦駅 | 56.7万/坪 (1.0年/42.4坪) | 27.9万/坪 (32.0年/92.3坪) | 41.0万/坪 (33.0年/62.8坪) |
| 箕田駅 | 59.8万/坪 (1.0年/56.0坪) | 78.7万/坪 (0年/66.6坪) | 41.8万/坪 (1.0年/46.9坪) |
| 伊勢若松駅 | 45.0万/坪 (16.3年/64.5坪) | 22.0万/坪 (24.7年/61.5坪) | 5.6万/坪 (23.0年/39.3坪) |
| 千代崎駅 | 35.9万/坪 (48.5年/132坪) | 126万/坪 (0年/68.8坪) | 10.1万/坪 (41.0年/69.6坪) |
| 白子駅 | 88.1万/坪 (18.3年/77.1坪) | 66.6万/坪 (20.3年/76.4坪) | 63.4万/坪 (20.6年/67.3坪) |
| 鼓ケ浦駅 | 87.1万/坪 (46.2年/101坪) | 29.9万/坪 (25.0年/121坪) | 69.1万/坪 (0年/54.5坪) |
| 磯山駅 | 52.4万/坪 (17.5年/159坪) | 21.7万/坪 (50.0年/96.0坪) | 1.3万/坪 (0年/112坪) |
| 千里駅 | 24.0万/坪 (34.0年/65.0坪) | 18.6万/坪 (42.5年/71.8坪) | 35.6万/坪 (52.5年/80.7坪) |
| 豊津上野駅 | - | 27.9万/坪 (34.5年/104坪) | 19.1万/坪 (27.0年/57.5坪) |
| 白塚駅 | 17.3万/坪 (28.0年/99.8坪) | 28.4万/坪 (33.5年/161坪) | 29.6万/坪 (27.7年/60.0坪) |
| 高田本山駅 | 50.7万/坪 (28.5年/80.2坪) | - | 20.4万/坪 (47.7年/78.7坪) |
| 江戸橋駅 | - | 43.4万/坪 (31.5年/92.3坪) | 40.0万/坪 (20.5年/105坪) |
| 津駅 | 55.9万/坪 (36.8年/110坪) | 42.1万/坪 (36.1年/77.6坪) | 53.7万/坪 (24.1年/69.4坪) |
| 津新町駅 | 35.6万/坪 (33.8年/97.3坪) | 38.7万/坪 (27.9年/62.1坪) | 42.9万/坪 (25.4年/77.8坪) |
| 南が丘駅 | 40.4万/坪 (27.5年/120坪) | 148万/坪 (56.0年/198坪) | 49.8万/坪 (23.0年/79.6坪) |
| 久居駅 | 59.9万/坪 (23.0年/82.1坪) | 84.5万/坪 (16.6年/64.9坪) | 49.0万/坪 (28.1年/64.9坪) |
| 桃園駅 | 48.1万/坪 (19.5年/57.5坪) | 4.6万/坪 (50.0年/49.9坪) | - |
| 伊勢中川駅 | - | 41.5万/坪 (21.6年/59.9坪) | 61.5万/坪 (15.5年/54.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
桃園駅 48.1 万/坪(昨年同期比 +939.8 ％)
桃園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.1万円/坪(14.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +939.8％( +43.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.5年(昨年 50.0年から -61.0 ％減)。平均土地面積は 57.5 坪 (昨年 49.9 坪から +15.2 ％増)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 15.1 坪から +120.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 50.0 年 → 2023年 19.5 年、-61.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 14.0 分 → 2023年 17.2 分、+23.2 ％と大きく増加)
鼓ケ浦駅 87.1 万/坪(昨年同期比 +191.7 ％)
鼓ケ浦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.1万円/坪(26.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +191.7％( +57.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +150.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 46.2年(昨年 25.0年から +84.8 ％増)。平均土地面積は 100.6 坪 (昨年 121.0 坪から -16.9 ％減)。平均建物面積は 35.7 坪 (昨年 93.8 坪から -61.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 25.0 年 → 2023年 46.2 年、+84.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 5.5 分 → 2023年 7.0 分、+27.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 40.0 ％)
南が丘駅 40.4 万/坪(昨年同期比 -72.7 ％)
南が丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.4万円/坪(12.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -72.7％( -107.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 56.0年から -50.9 ％減)。平均土地面積は 119.9 坪 (昨年 198.1 坪から -39.5 ％減)。平均建物面積は 52.9 坪 (昨年 34.8 坪から +52.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 56.0 年 → 2023年 27.5 年、-50.9 ％と大きく減少)
千代崎駅 35.9 万/坪(昨年同期比 -71.5 ％)
千代崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.9万円/坪(10.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -71.5％( -90.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 131.6 坪 (昨年 68.8 坪から +91.2 ％増)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 33.3 坪から +18.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 22.5 分 → 2023年 14.5 分、-35.6 ％と大きく減少)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示