【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
土地相場の概況
2023年1月〜12月期のJR中央線 (東京駅～高尾駅)における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 174万円/坪(52.6万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +13.7％( +20.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 497 件(１年前(2022年)に比べて +0.2％( +1件/坪)と僅かに増加しています。)。
平均土地面積は 59.3 坪 (昨年 63.4 坪から -6.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加。
値上がりした駅数は 20 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。全体的に上昇基調。神田駅、市ケ谷駅、大久保駅、武蔵境駅、東小金井駅、武蔵小金井駅、高尾駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは御茶ノ水駅で昨年に比べ +337.5 ％、坪単価は 1,736 万円/坪となった。
上位 2 駅(御茶ノ水駅、信濃町駅)は +236.4 ％(坪単価 +888.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(西国分寺駅、八王子駅)は -14.3 ％(坪単価 -12.7 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 6.5 ％ → 2023年 6.2 ％)
駅ごとの土地相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった神田駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 3,005万円/坪(909万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +25.0％( +601.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高尾駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.5万円/坪(9.5万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +26.6％( +6.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 22 件(１年前(2022年)に比べて -21.4％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR中央線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 東京駅 | - | - | - |
| 神田駅 | 3,005万/坪 (33.3坪) | 2,404万/坪 (33.3坪) | 756万/坪 (10.6坪) |
| 御茶ノ水駅 | 1,736万/坪 (24.2坪) | 397万/坪 (21.2坪) | 661万/坪 (24.2坪) |
| 水道橋駅 | - | - | - |
| 飯田橋駅 | - | - | 535万/坪 (28.7坪) |
| 市ケ谷駅 | 740万/坪 (25.0坪) | 554万/坪 (12.1坪) | 1,335万/坪 (157坪) |
| 四ツ谷駅 | - | 506万/坪 (93.8坪) | 350万/坪 (57.5坪) |
| 信濃町駅 | 760万/坪 (42.4坪) | 323万/坪 (31.8坪) | 337万/坪 (15.1坪) |
| 千駄ケ谷駅 | 909万/坪 (363坪) | - | - |
| 代々木駅 | 622万/坪 (34.3坪) | 676万/坪 (13.6坪) | 203万/坪 (19.7坪) |
| 新宿駅 | - | - | - |
| 大久保駅 | 472万/坪 (21.2坪) | 350万/坪 (29.9坪) | 289万/坪 (34.4坪) |
| 東中野駅 | 290万/坪 (32.5坪) | 259万/坪 (56.0坪) | 290万/坪 (47.2坪) |
| 中野駅 | 319万/坪 (37.4坪) | 347万/坪 (27.8坪) | 289万/坪 (22.2坪) |
| 高円寺駅 | 288万/坪 (34.7坪) | 284万/坪 (33.8坪) | 299万/坪 (42.1坪) |
| 阿佐ケ谷駅 | 225万/坪 (39.8坪) | 214万/坪 (44.8坪) | 226万/坪 (36.5坪) |
| 荻窪駅 | 264万/坪 (36.4坪) | 232万/坪 (56.9坪) | 232万/坪 (40.5坪) |
| 西荻窪駅 | 261万/坪 (69.6坪) | 241万/坪 (44.5坪) | 208万/坪 (49.4坪) |
| 吉祥寺駅 | 254万/坪 (51.4坪) | 218万/坪 (52.5坪) | 189万/坪 (49.3坪) |
| 三鷹駅 | 196万/坪 (49.0坪) | 200万/坪 (62.3坪) | 195万/坪 (46.5坪) |
| 武蔵境駅 | 164万/坪 (44.8坪) | 135万/坪 (66.4坪) | 127万/坪 (53.5坪) |
| 東小金井駅 | 140万/坪 (48.4坪) | 110万/坪 (36.5坪) | 148万/坪 (47.5坪) |
| 武蔵小金井駅 | 131万/坪 (39.6坪) | 103万/坪 (62.2坪) | 111万/坪 (50.0坪) |
| 国分寺駅 | 146万/坪 (40.0坪) | 143万/坪 (58.2坪) | 146万/坪 (42.5坪) |
| 西国分寺駅 | 89.2万/坪 (141坪) | 110万/坪 (167坪) | 99.8万/坪 (43.9坪) |
| 国立駅 | 135万/坪 (54.8坪) | 125万/坪 (55.8坪) | 102万/坪 (51.9坪) |
| 立川駅 | 197万/坪 (54.1坪) | 166万/坪 (58.9坪) | 120万/坪 (46.7坪) |
| 日野駅 | 84.8万/坪 (89.4坪) | 77.6万/坪 (72.7坪) | 57.2万/坪 (88.2坪) |
| 豊田駅 | 83.0万/坪 (86.5坪) | 78.0万/坪 (58.7坪) | 84.5万/坪 (51.4坪) |
| 八王子駅 | 40.6万/坪 (85.0坪) | 44.8万/坪 (85.3坪) | 46.7万/坪 (92.0坪) |
| 西八王子駅 | 58.5万/坪 (53.8坪) | 58.9万/坪 (79.5坪) | 57.7万/坪 (55.4坪) |
| 高尾駅 | 31.5万/坪 (71.8坪) | 24.9万/坪 (70.3坪) | 34.6万/坪 (78.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された土地の実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
御茶ノ水駅 1735.5 万/坪(昨年同期比 +337.5 ％)
御茶ノ水駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,736万円/坪(525万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +337.5％( +1338.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 24.2 坪 (昨年 21.2 坪から +14.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 8.0 分 → 2023年 5.0 分、-37.5 ％と大きく減少)
信濃町駅 760.3 万/坪(昨年同期比 +135.3 ％)
信濃町駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 760万円/坪(230万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +135.3％( +437.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 31.8 坪から +33.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 6.0 分 → 2023年 5.3 分、-11.1 ％と減少)
西国分寺駅 89.2 万/坪(昨年同期比 -19.2 ％)
西国分寺駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.2万円/坪(27.0万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -19.2％( -21.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 10 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 140.8 坪 (昨年 166.7 坪から -15.5 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 13.5 分 → 2023年 14.9 分、+10.4 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 10.0 ％ → 2023年 10.0 ％)
八王子駅 40.6 万/坪(昨年同期比 -9.4 ％)
八王子駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.6万円/坪(12.3万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -9.4％( -4.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 81 件(１年前(2022年)に比べて +35.0％( +21件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 85.0 坪 (昨年 85.3 坪から -0.3 ％減)。
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 1.7 ％ → 2023年 1.2 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示