【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期の神戸市西神・山手線 (新神戸駅～西神中央駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.6万円/坪(24.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -6.5％( -5.6万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 84 件(１年前(2020年)に比べて -8.7％( -8件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 16.6年から +56.4 ％増)。平均土地面積は 56.3 坪 (昨年 52.6 坪から +7.0 ％増)。平均建物面積は 49.8 坪 (昨年 40.6 坪から +22.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。新神戸駅、湊川公園駅、新長田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは上沢駅で昨年に比べ +257.1 ％、坪単価は 81.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(上沢駅、大倉山駅)は +186.3 ％(坪単価 +54.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(板宿駅、長田駅)は -57.4 ％(坪単価 -50.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.3 ％ → 2021年 4.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 16.6 年 → 2021年 26.0 年、+56.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.5 ％ → 2021年 26.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 41.0 ％ → 2021年 15.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西神南駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 141万円/坪(42.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +2.7％( +3.7万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった板宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.2万円/坪(10.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -64.6％( -62.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
| 神戸市西神・山手線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新神戸駅 | 89.5万/坪 (24.8年/29.7坪) | 51.8万/坪 (36.8年/16.6坪) | 71.6万/坪 (58.8年/13.6坪) |
| 県庁前駅 | - | 101万/坪 (19.3年/45.0坪) | 156万/坪 (2.8年/56.7坪) |
| 大倉山駅 | 91.9万/坪 (21.0年/36.0坪) | 42.6万/坪 (19.8年/43.9坪) | 78.2万/坪 (15.0年/21.6坪) |
| 湊川公園駅 | 89.5万/坪 (16.6年/34.0坪) | 47.0万/坪 (26.1年/28.3坪) | 115万/坪 (5.8年/27.0坪) |
| 上沢駅 | 81.7万/坪 (21.1年/18.5坪) | 22.9万/坪 (48.8年/55.0坪) | 28.1万/坪 (23.8年/19.7坪) |
| 長田駅 | 37.7万/坪 (40.3年/38.9坪) | 75.7万/坪 (11.9年/41.3坪) | 29.1万/坪 (44.8年/36.0坪) |
| 新長田駅 | 56.7万/坪 (31.8年/22.7坪) | 33.1万/坪 (33.8年/13.6坪) | 61.4万/坪 (22.8年/157坪) |
| 板宿駅 | 34.2万/坪 (36.8年/77.1坪) | 96.5万/坪 (7.2年/35.4坪) | 129万/坪 (25.9年/44.4坪) |
| 妙法寺駅 | 47.9万/坪 (42.8年/45.2坪) | 76.5万/坪 (19.4年/74.9坪) | 82.6万/坪 (16.6年/47.6坪) |
| 名谷駅 | 76.4万/坪 (27.2年/55.5坪) | 92.2万/坪 (11.0年/63.5坪) | 60.3万/坪 (33.1年/53.6坪) |
| 総合運動公園駅 | 67.3万/坪 (15.8年/202坪) | - | 93.5万/坪 (19.8年/40.1坪) |
| 学園都市駅 | 115万/坪 (13.9年/44.3坪) | 121万/坪 (8.7年/78.0坪) | 105万/坪 (9.5年/55.9坪) |
| 伊川谷駅 | 83.0万/坪 (27.8年/156坪) | - | 79.5万/坪 (17.1年/128坪) |
| 西神南駅 | 141万/坪 (5.4年/45.9坪) | 138万/坪 (4.9年/51.2坪) | 115万/坪 (14.2年/55.4坪) |
| 西神中央駅 | 98.1万/坪 (27.1年/55.5坪) | 95.7万/坪 (16.6年/68.2坪) | 90.5万/坪 (26.4年/59.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
上沢駅 81.7 万/坪(昨年同期比 +257.1 ％)
上沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.7万円/坪(24.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +257.1％( +58.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.1年(昨年 48.8年から -56.8 ％減)。平均土地面積は 18.5 坪 (昨年 55.0 坪から -66.3 ％減)。平均建物面積は 17.1 坪 (昨年 36.3 坪から -52.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 48.8 年 → 2021年 21.1 年、-56.8 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.7 分 → 2021年 9.0 分、+35.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 66.7 ％)
大倉山駅 91.9 万/坪(昨年同期比 +115.5 ％)
大倉山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.9万円/坪(27.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +115.5％( +49.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 21.0年(昨年 19.8年から +6.3 ％増)。平均土地面積は 36.0 坪 (昨年 43.9 坪から -17.9 ％減)。平均建物面積は 56.0 坪 (昨年 30.3 坪から +85.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 13.6 分 → 2021年 7.8 分、-42.6 ％と大きく減少)
板宿駅 34.2 万/坪(昨年同期比 -64.6 ％)
板宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.2万円/坪(10.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -64.6％( -62.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 36.8年(昨年 7.2年から +411.8 ％増)。平均土地面積は 77.1 坪 (昨年 35.4 坪から +117.7 ％増)。平均建物面積は 102.9 坪 (昨年 33.9 坪から +203.2 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 7.2 年 → 2021年 36.8 年、+411.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 10.1 分 → 2021年 12.9 分、+26.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 ％ → 2021年 40.0 ％)
長田駅 37.7 万/坪(昨年同期比 -50.2 ％)
長田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.7万円/坪(11.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -50.2％( -38.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて -42.9％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.3年(昨年 11.9年から +237.7 ％増)。平均土地面積は 38.9 坪 (昨年 41.3 坪から -5.6 ％減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 28.2 坪から -14.3 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 11.9 年 → 2021年 40.3 年、+237.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.9 分 → 2021年 10.5 分、+53.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 ％ → 2021年 75.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示