【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年4月〜6月期のJR東海道本線 (川崎駅～湯河原駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +9.0％( +4.4万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 278 件(１年前(2020年)に比べて +55.3％( +99件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.3年(昨年 23.4年から -5.0 ％減)。平均専有面積は 58.7 ㎡ (昨年 57.0 ㎡から +2.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。平塚駅、二宮駅、鴨宮駅、小田原駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは鴨宮駅で昨年に比べ +85.4 ％、単価は 22.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(鴨宮駅、小田原駅)は +78.9 ％(単価 +13.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(大磯駅、横浜駅)は -9.0 ％(単価 -5.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.2 ％ → 2021年 6.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 44.1 ％ → 2021年 31.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.6 ％ → 2021年 16.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 8.9 ％ → 2021年 5.4 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった川崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は80.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +12.5％( +8.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 81 件(１年前(2020年)に比べて +72.3％( +34件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった二宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +41.5％( +3.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR東海道本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 川崎駅 | 80.1万/㎡ (16.3年/36.7㎡) | 71.1万/㎡ (18.4年/38.7㎡) | 68.4万/㎡ (18.9年/44.3㎡) |
| 横浜駅 | 71.8万/㎡ (26.1年/37.8㎡) | 78.2万/㎡ (24.2年/42.9㎡) | 75.2万/㎡ (21.4年/37.5㎡) |
| 戸塚駅 | 35.7万/㎡ (26.3年/94.6㎡) | 36.1万/㎡ (25.9年/71.3㎡) | 33.7万/㎡ (25.5年/69.5㎡) |
| 大船駅 | 38.4万/㎡ (31.4年/71.5㎡) | 33.1万/㎡ (30.1年/81.1㎡) | 43.2万/㎡ (21.3年/74.8㎡) |
| 藤沢駅 | 49.9万/㎡ (19.3年/64.4㎡) | 51.0万/㎡ (20.1年/61.7㎡) | 49.2万/㎡ (17.6年/58.1㎡) |
| 辻堂駅 | 41.2万/㎡ (29.3年/67.5㎡) | 39.0万/㎡ (26.1年/71.5㎡) | 42.2万/㎡ (21.8年/72.3㎡) |
| 茅ケ崎駅 | 41.9万/㎡ (19.4年/69.3㎡) | 37.3万/㎡ (23.4年/66.6㎡) | 36.9万/㎡ (22.6年/67.1㎡) |
| 平塚駅 | 29.6万/㎡ (26.5年/62.6㎡) | 23.7万/㎡ (27.5年/56.6㎡) | 26.2万/㎡ (26.2年/65.0㎡) |
| 大磯駅 | 33.4万/㎡ (8.3年/80.0㎡) | 37.0万/㎡ (11.9年/91.7㎡) | - |
| 二宮駅 | 12.7万/㎡ (44.3年/55.0㎡) | 9.0万/㎡ (40.8年/60.0㎡) | 22.6万/㎡ (35.9年/46.7㎡) |
| 国府津駅 | 29.4万/㎡ (14.3年/60.0㎡) | - | 32.5万/㎡ (12.3年/61.2㎡) |
| 鴨宮駅 | 22.3万/㎡ (36.6年/51.7㎡) | 12.0万/㎡ (31.8年/47.5㎡) | 26.8万/㎡ (22.6年/71.7㎡) |
| 小田原駅 | 40.2万/㎡ (18.1年/65.0㎡) | 23.3万/㎡ (12.3年/60.0㎡) | 29.2万/㎡ (19.7年/62.0㎡) |
| 早川駅 | - | 16.0万/㎡ (30.3年/60.0㎡) | - |
| 湯河原駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
鴨宮駅 22.3 万/㎡(昨年同期比 +85.4 ％)
鴨宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +85.4％( +10.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて +50.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.6年(昨年 31.8年から +15.2 ％増)。平均専有面積は 51.7 ㎡ (昨年 47.5 ㎡から +8.8 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 66.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 31.8 年 → 2021年 36.6 年、+15.2 ％と増加)
小田原駅 40.2 万/㎡(昨年同期比 +72.4 ％)
小田原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +72.4％( +16.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +400.0％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.1年(昨年 12.3年から +47.3 ％増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +8.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 29.0 分 → 2021年 12.0 分、-58.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.3 年 → 2021年 18.1 年、+47.3 ％と大きく増加)
大磯駅 33.4 万/㎡(昨年同期比 -9.7 ％)
大磯駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -9.7％( -3.6万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 8.3年(昨年 11.9年から -30.8 ％減)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 91.7 ㎡から -12.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 11.9 年 → 2021年 8.3 年、-30.8 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 23.3 分 → 2021年 30.0 分、+28.6 ％と大きく増加)
横浜駅 71.8 万/㎡(昨年同期比 -8.2 ％)
横浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は71.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -8.2％( -6.4万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 25 件(１年前(2020年)に比べて +31.6％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.1年(昨年 24.2年から +7.9 ％増)。平均専有面積は 37.8 ㎡ (昨年 42.9 ㎡から -11.9 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.7 分 → 2021年 10.5 分、+20.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 26.3 ％ → 2021年 36.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示