【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年4月〜6月期のJR常磐線各駅停車 (北千住駅~金町駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は76.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +19.3%( +12.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 126 件(1年前(2023年)に比べて -6.7%( -9件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 19.6年(昨年 21.1年から -7.1 %減)。平均専有面積は 53.6 ㎡ (昨年 57.9 ㎡から -7.3 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 0 駅。全ての駅で値上がりした。亀有駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは亀有駅で昨年に比べ +60.2 %、単価は 84.6 万円/㎡となった。
上位 1 駅(亀有駅)は +60.2 %(単価 +31.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(北千住駅)は +6.9 %(単価 +5.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.5 % → 2024年 11.9 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 37.9 % → 2024年 26.2 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 % → 2024年 13.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 14.4 % → 2024年 13.2 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった綾瀬駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は85.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +13.2%( +9.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 21 件(1年前(2023年)に比べて -8.7%( -2件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった金町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は63.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +10.3%( +5.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 42 件(1年前(2023年)に比べて +5.0%( +2件/㎡)と堅調に推移しています。)。
JR常磐線各駅停車 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
北千住駅 | 81.2万/㎡ (16.9年/58.8㎡) | 76.0万/㎡ (18.7年/53.1㎡) | 65.0万/㎡ (21.8年/50.0㎡) |
綾瀬駅 | 85.5万/㎡ (16.1年/44.8㎡) | 75.5万/㎡ (16.6年/51.3㎡) | 61.9万/㎡ (21.3年/52.6㎡) |
亀有駅 | 84.6万/㎡ (19.8年/42.6㎡) | 52.8万/㎡ (24.8年/62.6㎡) | 56.0万/㎡ (22.3年/64.7㎡) |
金町駅 | 63.1万/㎡ (23.5年/59.9㎡) | 57.2万/㎡ (22.1年/61.6㎡) | 54.4万/㎡ (20.7年/64.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
亀有駅 84.6 万/㎡(昨年同期比 +60.2 %)
亀有駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は84.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +60.2%( +31.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 25 件(1年前(2023年)に比べて -30.6%( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 24.8年から -20.1 %減)。平均専有面積は 42.6 ㎡ (昨年 62.6 ㎡から -32.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 24.8 年 → 2024年 19.8 年、-20.1 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 10.4 分 → 2024年 9.2 分、-11.6 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.6 % → 2024年 12.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.9 % → 2024年 24.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.9 % → 2024年 20.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 23.5 % → 2024年 13.6 %)
北千住駅 81.2 万/㎡(昨年同期比 +6.9 %)
北千住駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は81.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +6.9%( +5.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 38 件(1年前(2023年)に比べて +5.6%( +2件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 16.9年(昨年 18.7年から -9.5 %減)。平均専有面積は 58.8 ㎡ (昨年 53.1 ㎡から +10.9 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.3 % → 2024年 26.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 5.9 % → 2024年 5.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 9.3 分 → 2024年 10.4 分、+11.4 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 13.9 % → 2024年 10.5 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 14.7 % → 2024年 13.2 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示