【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年4月〜6月期のJR仙山線 (仙台駅~愛子駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +5.8%( +1.6万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 84 件(1年前(2022年)に比べて -10.6%( -10件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 26.4年から +4.2 %増)。平均専有面積は 68.0 ㎡ (昨年 69.7 ㎡から -2.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。仙台駅、北山駅、東北福祉大前駅、葛岡駅、愛子駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは北山駅で昨年に比べ +73.2 %、単価は 23.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(北山駅、葛岡駅)は +63.5 %(単価 +7.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(東照宮駅、国見駅)は -11.9 %(単価 -2.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 12.5 分 → 2023年 10.2 分、-18.4 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 15.9 % → 2023年 24.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 61.8 % → 2023年 66.7 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 9.0 % → 2023年 11.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった仙台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +20.8%( +6.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 32 件(1年前(2022年)に比べて +3.2%( +1件/㎡)と小幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった葛岡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +53.9%( +4.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2022年)に比べて -20.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR仙山線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
仙台駅 | 38.4万/㎡ (22.0年/67.3㎡) | 31.8万/㎡ (26.6年/69.5㎡) | 37.6万/㎡ (19.0年/73.8㎡) |
東照宮駅 | 23.6万/㎡ (31.0年/65.0㎡) | 27.3万/㎡ (25.6年/73.6㎡) | 26.4万/㎡ (21.1年/60.4㎡) |
北仙台駅 | 30.4万/㎡ (29.4年/63.2㎡) | 33.2万/㎡ (25.5年/69.0㎡) | 36.9万/㎡ (22.3年/69.4㎡) |
北山駅 | 23.5万/㎡ (31.4年/63.9㎡) | 13.6万/㎡ (35.3年/48.3㎡) | 14.4万/㎡ (36.1年/58.0㎡) |
東北福祉大前駅 | 16.9万/㎡ (30.8年/108㎡) | 12.7万/㎡ (35.3年/15.0㎡) | 19.3万/㎡ (33.3年/75.0㎡) |
国見駅 | 14.5万/㎡ (34.4年/72.5㎡) | 16.1万/㎡ (26.3年/75.0㎡) | 20.0万/㎡ (20.3年/85.0㎡) |
葛岡駅 | 13.5万/㎡ (32.5年/71.2㎡) | 8.8万/㎡ (31.1年/77.0㎡) | 12.1万/㎡ (28.9年/75.0㎡) |
陸前落合駅 | - | 25.6万/㎡ (20.3年/75.0㎡) | 22.2万/㎡ (18.3年/80.0㎡) |
愛子駅 | 20.9万/㎡ (28.3年/115㎡) | 16.5万/㎡ (23.6年/81.7㎡) | 15.3万/㎡ (23.3年/52.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
北山駅 23.5 万/㎡(昨年同期比 +73.2 %)
北山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +73.2%( +9.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2022年)に比べて +200.0%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.4年(昨年 35.3年から -11.0 %減)。平均専有面積は 63.9 ㎡ (昨年 48.3 ㎡から +32.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 35.3 年 → 2023年 31.4 年、-11.0 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 15.7 分 → 2023年 12.3 分、-21.3 %と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 66.7 % → 2023年 100.0 %)
葛岡駅 13.5 万/㎡(昨年同期比 +53.9 %)
葛岡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +53.9%( +4.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2022年)に比べて -20.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.5年(昨年 31.1年から +4.7 %増)。平均専有面積は 71.2 ㎡ (昨年 77.0 ㎡から -7.5 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 60.0 % → 2023年 75.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 14.8 分 → 2023年 18.2 分、+23.3 %と大きく増加)
東照宮駅 23.6 万/㎡(昨年同期比 -13.7 %)
東照宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -13.7%( -3.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 11 件(1年前(2022年)に比べて -47.6%( -10件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 25.6年から +20.9 %増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 73.6 ㎡から -11.7 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 60.0 % → 2023年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 25.6 年 → 2023年 31.0 年、+20.9 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 5.0 % → 2023年 30.0 %)
国見駅 14.5 万/㎡(昨年同期比 -10.1 %)
国見駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -10.1%( -1.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2022年)に比べて +100.0%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.4年(昨年 26.3年から +31.0 %増)。平均専有面積は 72.5 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -3.3 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 71.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 26.3 年 → 2023年 34.4 年、+31.0 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 9.0 分 → 2023年 12.6 分、+40.3 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示