【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年10月〜12月期の東武東上本線 (和光市駅~小川町駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +10.9%( +3.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 162 件(1年前(2019年)に比べて +48.6%( +53件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 25.6年から -0.0 %減)。平均専有面積は 63.0 ㎡ (昨年 63.2 ㎡から -0.3 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。川越駅、鶴ケ島駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは東松山駅で昨年に比べ +152.2 %、単価は 18.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東松山駅、川越駅)は +100.1 %(単価 +12.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(鶴瀬駅、川越市駅)は -48.2 %(単価 -17.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 0.9 % → 2020年 1.9 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 14.7 % → 2020年 15.4 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 54.6 % → 2020年 60.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 7.4 % → 2020年 8.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった和光市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +7.7%( +3.3万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 17 件(1年前(2019年)に比べて +183.3%( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北坂戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -23.1%( -3.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -50.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
東武東上本線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
和光市駅 | 45.8万/㎡ (27.1年/68.2㎡) | 42.5万/㎡ (22.4年/69.2㎡) | 40.3万/㎡ (25.8年/60.8㎡) |
朝霞駅 | 38.5万/㎡ (22.8年/60.4㎡) | 37.9万/㎡ (22.2年/66.1㎡) | 34.0万/㎡ (24.5年/59.3㎡) |
朝霞台駅 | 35.7万/㎡ (20.1年/65.0㎡) | 43.7万/㎡ (16.0年/66.4㎡) | 43.7万/㎡ (16.5年/62.1㎡) |
志木駅 | 39.3万/㎡ (25.1年/64.2㎡) | 42.8万/㎡ (18.5年/70.8㎡) | 32.6万/㎡ (25.7年/61.4㎡) |
柳瀬川駅 | 22.4万/㎡ (41.0年/68.0㎡) | 21.0万/㎡ (38.7年/71.0㎡) | 26.2万/㎡ (37.9年/67.9㎡) |
みずほ台駅 | 27.5万/㎡ (31.4年/65.6㎡) | 24.8万/㎡ (25.6年/70.0㎡) | 19.3万/㎡ (34.6年/70.0㎡) |
鶴瀬駅 | 13.7万/㎡ (38.3年/50.0㎡) | 29.2万/㎡ (20.0年/62.0㎡) | 29.5万/㎡ (35.3年/65.0㎡) |
ふじみ野駅 | 38.3万/㎡ (20.3年/76.7㎡) | 44.3万/㎡ (19.6年/77.1㎡) | 43.1万/㎡ (19.3年/74.3㎡) |
上福岡駅 | 33.3万/㎡ (23.1年/62.2㎡) | 41.4万/㎡ (18.1年/66.7㎡) | 45.0万/㎡ (11.7年/58.0㎡) |
新河岸駅 | 22.3万/㎡ (30.8年/50.0㎡) | - | - |
川越駅 | 40.8万/㎡ (22.3年/59.1㎡) | 27.6万/㎡ (25.8年/58.1㎡) | 25.9万/㎡ (22.0年/62.9㎡) |
川越市駅 | 24.3万/㎡ (39.8年/70.0㎡) | 42.9万/㎡ (11.8年/70.0㎡) | 30.0万/㎡ (28.8年/55.0㎡) |
霞ケ関駅 | - | - | - |
鶴ケ島駅 | 25.3万/㎡ (22.0年/61.2㎡) | 18.2万/㎡ (31.8年/34.0㎡) | 16.7万/㎡ (30.8年/15.0㎡) |
若葉駅 | 14.7万/㎡ (28.8年/56.7㎡) | 14.5万/㎡ (34.2年/59.6㎡) | 22.8万/㎡ (26.2年/64.2㎡) |
坂戸駅 | 18.5万/㎡ (25.9年/59.2㎡) | 19.7万/㎡ (22.8年/48.6㎡) | 22.8万/㎡ (17.8年/70.0㎡) |
北坂戸駅 | 10.0万/㎡ (31.8年/15.0㎡) | 13.0万/㎡ (30.8年/15.0㎡) | - |
高坂駅 | - | - | 11.8万/㎡ (28.8年/85.0㎡) |
東松山駅 | 18.6万/㎡ (22.3年/63.3㎡) | 7.4万/㎡ (29.8年/95.0㎡) | 9.2万/㎡ (29.8年/72.5㎡) |
小川町駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東松山駅 18.6 万/㎡(昨年同期比 +152.2 %)
東松山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +152.2%( +11.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2019年)に比べて +500.0%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.3年(昨年 29.8年から -25.2 %減)。平均専有面積は 63.3 ㎡ (昨年 95.0 ㎡から -33.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 29.8 年 → 2020年 22.3 年、-25.2 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 25.0 分 → 2020年 10.2 分、-59.3 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 50.0 %)
川越駅 40.8 万/㎡(昨年同期比 +48.1 %)
川越駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +48.1%( +13.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(1年前(2019年)に比べて +100.0%( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.3年(昨年 25.8年から -13.6 %減)。平均専有面積は 59.1 ㎡ (昨年 58.1 ㎡から +1.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 25.8 年 → 2020年 22.3 年、-13.6 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 14.9 分 → 2020年 9.9 分、-33.2 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 12.5 % → 2020年 50.0 %)
鶴瀬駅 13.7 万/㎡(昨年同期比 -53.0 %)
鶴瀬駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -53.0%( -15.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて -60.0%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.3年(昨年 20.0年から +91.7 %増)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 62.0 ㎡から -19.4 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 20.0 年 → 2020年 38.3 年、+91.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2019年 11.8 分 → 2020年 14.0 分、+18.6 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 % → 2020年 50.0 %)
川越市駅 24.3 万/㎡(昨年同期比 -43.3 %)
川越市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -43.3%( -18.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 39.8年(昨年 11.8年から +238.3 %増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +0.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 6.0 分 → 2020年 3.0 分、-50.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 11.8 年 → 2020年 39.8 年、+238.3 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示