【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年10月〜12月期の東海道新幹線 (熱海駅~浜松駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.4万円/坪(21.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -15.8%( -13.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 315 件(1年前(2019年)に比べて +15.0%( +41件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 19.3年から +9.7 %増)。平均土地面積は 83.5 坪 (昨年 81.1 坪から +3.0 %増)。平均建物面積は 53.3 坪 (昨年 50.9 坪から +4.5 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。浜松駅は、昨年から 20 %以上の値下がり。最も値下がりしたのは静岡駅で昨年に比べ -35.4 %、坪単価は 77.3 万円/坪となった。
上位 1 駅(熱海駅)は +117.6 %(坪単価 +17.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(静岡駅)は -35.4 %(坪単価 -42.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 1.6 % → 2020年 3.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 24.8 % → 2020年 26.4 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 28.0 % → 2020年 32.6 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 18.0 % → 2020年 18.8 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.6万円/坪(23.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -7.7%( -6.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 37 件(1年前(2019年)に比べて +54.2%( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった熱海駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.8万円/坪(9.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +117.6%( +17.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 18 件(1年前(2019年)に比べて +125.0%( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
東海道新幹線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
熱海駅 | 31.8万/坪 (39.6年/90.8坪) | 14.6万/坪 (43.6年/91.6坪) | 46.5万/坪 (36.0年/84.5坪) |
三島駅 | 78.6万/坪 (20.3年/67.3坪) | 85.2万/坪 (14.5年/57.8坪) | 87.7万/坪 (17.7年/84.6坪) |
新富士駅 | - | - | - |
静岡駅 | 77.3万/坪 (21.8年/62.7坪) | 120万/坪 (19.5年/56.1坪) | 75.5万/坪 (21.6年/68.0坪) |
掛川駅 | 43.4万/坪 (22.7年/110坪) | 42.5万/坪 (21.9年/101坪) | 47.5万/坪 (16.9年/64.8坪) |
浜松駅 | 73.3万/坪 (18.7年/93.1坪) | 76.9万/坪 (18.6年/92.1坪) | 74.5万/坪 (18.3年/80.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
熱海駅 31.8 万/坪(昨年同期比 +117.6 %)
熱海駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.8万円/坪(9.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +117.6%( +17.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 18 件(1年前(2019年)に比べて +125.0%( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 39.6年(昨年 43.6年から -9.2 %減)。平均土地面積は 90.8 坪 (昨年 91.6 坪から -0.9 %減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 51.0 坪から -37.7 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 83.3 % → 2020年 47.1 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 53.0 分 → 2020年 59.2 分、+11.6 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 % → 2020年 52.9 %)
静岡駅 77.3 万/坪(昨年同期比 -35.4 %)
静岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.3万円/坪(23.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -35.4%( -42.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 78 件(1年前(2019年)に比べて +20.0%( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.8年(昨年 19.5年から +12.0 %増)。平均土地面積は 62.7 坪 (昨年 56.1 坪から +11.9 %増)。平均建物面積は 54.0 坪 (昨年 52.8 坪から +2.3 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 21.3 % → 2020年 16.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 19.5 年 → 2020年 21.8 年、+12.0 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2019年 36.6 分 → 2020年 41.3 分、+12.8 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 24.6 % → 2020年 37.5 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 4.9 % → 2020年 2.8 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示