【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年10月〜12月期のJR長崎本線 (小長井駅～長崎駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.3万円/坪(14.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -33.2％( -24.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 97 件(１年前(2022年)に比べて +31.1％( +23件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.5年(昨年 32.2年から +4.1 ％増)。平均土地面積は 83.3 坪 (昨年 84.9 坪から -1.9 ％減)。平均建物面積は 52.2 坪 (昨年 70.1 坪から -25.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。浦上駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東諫早駅で昨年に比べ +300.2 ％、坪単価は 99.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(東諫早駅、浦上駅)は +185.9 ％(坪単価 +50.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(長崎駅、現川駅)は -56.5 ％(坪単価 -53.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 37.1 ％ → 2023年 25.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2022年 4.2 ％ → 2023年 4.2 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 29.1 分 → 2023年 36.0 分、+23.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 38.7 ％ → 2023年 48.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 8.1 ％ → 2023年 5.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東諫早駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 99.4万円/坪(30.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +300.2％( +74.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった喜々津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.3万円/坪(10.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -38.3％( -21.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2022年)に比べて +12.5％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
| JR長崎本線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 小長井駅 | - | - | - |
| 長里駅 | - | - | - |
| 湯江駅 | 9.6万/坪 (27.8年/90.2坪) | - | 9.1万/坪 (71.8年/212坪) |
| 小江駅 | - | 10.2万/坪 (50.8年/124坪) | - |
| 肥前長田駅 | - | - | 22.7万/坪 (53.8年/130坪) |
| 東諫早駅 | 99.4万/坪 (19.3年/51.7坪) | 24.8万/坪 (50.1年/73.1坪) | 32.5万/坪 (45.3年/72.6坪) |
| 諫早駅 | 56.9万/坪 (27.3年/95.0坪) | 64.6万/坪 (30.8年/118坪) | 57.2万/坪 (27.7年/77.1坪) |
| 西諫早駅 | 62.1万/坪 (31.6年/108坪) | 65.2万/坪 (25.5年/136坪) | 67.9万/坪 (40.3年/92.6坪) |
| 喜々津駅 | 35.3万/坪 (45.9年/102坪) | 57.3万/坪 (18.0年/119坪) | 43.2万/坪 (0年/57.5坪) |
| 市布駅 | 14.5万/坪 (0年/68.1坪) | - | 36.1万/坪 (38.8年/63.5坪) |
| 肥前古賀駅 | 53.2万/坪 (33.1年/144坪) | 49.1万/坪 (35.5年/82.8坪) | 53.8万/坪 (4.8年/107坪) |
| 現川駅 | 40.8万/坪 (25.3年/77.9坪) | 88.2万/坪 (10.8年/52.2坪) | 51.5万/坪 (23.3年/56.7坪) |
| 浦上駅 | 61.3万/坪 (40.3年/50.9坪) | 35.7万/坪 (44.8年/44.5坪) | 72.8万/坪 (31.6年/71.0坪) |
| 長崎駅 | 40.3万/坪 (34.4年/69.1坪) | 99.0万/坪 (33.0年/64.5坪) | 59.7万/坪 (33.9年/55.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東諫早駅 99.4 万/坪(昨年同期比 +300.2 ％)
東諫早駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 99.4万円/坪(30.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +300.2％( +74.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.3年(昨年 50.1年から -61.6 ％減)。平均土地面積は 51.7 坪 (昨年 73.1 坪から -29.3 ％減)。平均建物面積は 29.1 坪 (昨年 34.3 坪から -15.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 50.1 年 → 2023年 19.3 年、-61.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 14.3 分 → 2023年 9.2 分、-36.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 25.0 ％)
浦上駅 61.3 万/坪(昨年同期比 +71.6 ％)
浦上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 61.3万円/坪(18.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +71.6％( +25.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2022年)に比べて +57.1％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 40.3年(昨年 44.8年から -9.9 ％減)。平均土地面積は 50.9 坪 (昨年 44.5 坪から +14.3 ％増)。平均建物面積は 54.8 坪 (昨年 120.4 坪から -54.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 60.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 16.3 分 → 2023年 29.9 分、+83.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 40.0 ％ → 2023年 66.7 ％)
長崎駅 40.3 万/坪(昨年同期比 -59.3 ％)
長崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.3万円/坪(12.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -59.3％( -58.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 36 件(１年前(2022年)に比べて +12.5％( +4件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 34.4年(昨年 33.0年から +4.2 ％増)。平均土地面積は 69.1 坪 (昨年 64.5 坪から +7.0 ％増)。平均建物面積は 49.0 坪 (昨年 84.1 坪から -41.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 30.0 ％ → 2023年 17.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 3.3 ％ → 2023年 3.4 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 41.0 分 → 2023年 53.2 分、+29.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 43.3 ％ → 2023年 48.3 ％)
現川駅 40.8 万/坪(昨年同期比 -53.7 ％)
現川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.8万円/坪(12.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -53.7％( -47.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.3年(昨年 10.8年から +134.8 ％増)。平均土地面積は 77.9 坪 (昨年 52.2 坪から +49.3 ％増)。平均建物面積は 87.7 坪 (昨年 32.5 坪から +169.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 45.0 分 → 2023年 30.0 分、-33.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 10.8 年 → 2023年 25.3 年、+134.8 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示