【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜3月期の京成本線 (日暮里駅~江戸川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(47.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -5.7%( -9.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 71 件(1年前(2019年)に比べて +7.6%( +5件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 11.3年(昨年 17.9年から -37.3 %減)。平均土地面積は 31.2 坪 (昨年 31.2 坪から +0.2 %増)。平均建物面積は 41.7 坪 (昨年 37.3 坪から +11.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。日暮里駅、千住大橋駅、堀切菖蒲園駅、京成高砂駅、京成小岩駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは堀切菖蒲園駅で昨年に比べ +46.9 %、坪単価は 146 万円/坪となった。
上位 2 駅(堀切菖蒲園駅、京成小岩駅)は +46.7 %(坪単価 +47.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(お花茶屋駅、町屋駅)は -33.6 %(坪単価 -93.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 17.9 年 → 2020年 11.3 年、-37.3 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 47.6 % → 2020年 62.1 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 27.0 % → 2020年 10.6 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 8.3 分 → 2020年 9.2 分、+11.3 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 12.7 % → 2020年 15.2 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 19.7 % → 2020年 16.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった千住大橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 249万円/坪(75.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +43.8%( +75.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて -60.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったお花茶屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(39.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -56.0%( -167.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(1年前(2019年)に比べて +10.0%( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
京成本線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
日暮里駅 | 241万/坪 (46.5年/19.7坪) | 172万/坪 (35.5年/34.0坪) | 260万/坪 (0年/30.3坪) |
新三河島駅 | 158万/坪 (26.0年/15.6坪) | 149万/坪 (15.5年/16.6坪) | 90.4万/坪 (43.0年/71.6坪) |
町屋駅 | 149万/坪 (10.4年/22.6坪) | 168万/坪 (10.4年/25.3坪) | 170万/坪 (19.3年/34.1坪) |
千住大橋駅 | 249万/坪 (5.0年/42.4坪) | 173万/坪 (11.4年/23.1坪) | 193万/坪 (1.0年/49.9坪) |
京成関屋駅 | - | 174万/坪 (5.0年/16.6坪) | - |
堀切菖蒲園駅 | 146万/坪 (5.0年/26.0坪) | 99.5万/坪 (30.0年/24.6坪) | 126万/坪 (13.0年/30.9坪) |
お花茶屋駅 | 132万/坪 (14.3年/55.4坪) | 299万/坪 (10.7年/42.2坪) | 121万/坪 (9.9年/49.3坪) |
青砥駅 | 138万/坪 (13.1年/29.9坪) | 139万/坪 (20.9年/25.1坪) | 164万/坪 (15.3年/29.6坪) |
京成高砂駅 | 169万/坪 (2.5年/28.2坪) | 122万/坪 (25.5年/58.6坪) | 137万/坪 (4.6年/28.5坪) |
京成小岩駅 | 155万/坪 (10.1年/27.6坪) | 106万/坪 (27.1年/35.6坪) | 111万/坪 (17.3年/31.6坪) |
江戸川駅 | 150万/坪 (15.0年/29.9坪) | 150万/坪 (0.3年/21.7坪) | 114万/坪 (17.3年/34.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
堀切菖蒲園駅 146.2 万/坪(昨年同期比 +46.9 %)
堀切菖蒲園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 146万円/坪(44.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +46.9%( +46.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2019年)に比べて +50.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 5.0年(昨年 30.0年から -83.3 %減)。平均土地面積は 26.0 坪 (昨年 24.6 坪から +5.6 %増)。平均建物面積は 25.3 坪 (昨年 28.0 坪から -9.5 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 30.0 年 → 2020年 5.0 年、-83.3 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 % → 2020年 75.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 7.5 分 → 2020年 8.3 分、+11.1 %と増加)
京成小岩駅 154.9 万/坪(昨年同期比 +46.4 %)
京成小岩駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(46.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +46.4%( +49.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 10.1年(昨年 27.1年から -62.8 %減)。平均土地面積は 27.6 坪 (昨年 35.6 坪から -22.4 %減)。平均建物面積は 28.3 坪 (昨年 33.0 坪から -14.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 27.1 年 → 2020年 10.1 年、-62.8 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 30.0 % → 2020年 72.7 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 9.1 % → 2020年 18.2 %)
お花茶屋駅 131.7 万/坪(昨年同期比 -56.0 %)
お花茶屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(39.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -56.0%( -167.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(1年前(2019年)に比べて +10.0%( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 14.3年(昨年 10.7年から +33.8 %増)。平均土地面積は 55.4 坪 (昨年 42.2 坪から +31.3 %増)。平均建物面積は 89.8 坪 (昨年 27.8 坪から +222.6 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 10.7 年 → 2020年 14.3 年、+33.8 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2019年 9.4 分 → 2020年 10.5 分、+11.2 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 77.8 % → 2020年 36.4 %)
町屋駅 148.9 万/坪(昨年同期比 -11.2 %)
町屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 149万円/坪(45.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -11.2%( -18.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 11 件(1年前(2019年)に比べて +10.0%( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 10.4年(昨年 10.4年から +0.0 %増)。平均土地面積は 22.6 坪 (昨年 25.3 坪から -10.7 %減)。平均建物面積は 42.0 坪 (昨年 37.4 坪から +12.6 %増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 60.0 % → 2020年 70.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 % → 2020年 20.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 7.3 分 → 2020年 8.5 分、+17.1 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 % → 2020年 36.4 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示