【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜3月期のJR白新線 (新潟駅～新発田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.1万円/坪(16.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -21.3％( -14.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 149 件(１年前(2021年)に比べて -3.9％( -6件/坪)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 21.0年から +24.1 ％増)。平均土地面積は 79.1 坪 (昨年 81.6 坪から -3.1 ％減)。平均建物面積は 46.5 坪 (昨年 61.5 坪から -24.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。新崎駅、豊栄駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新崎駅で昨年に比べ +44.7 ％、坪単価は 45.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(新崎駅、豊栄駅)は +42.8 ％(坪単価 +12.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(佐々木駅、大形駅)は -31.9 ％(坪単価 -18.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.3 ％ → 2022年 3.5 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 0.8 ％ → 2022年 2.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 21.0 年 → 2022年 26.0 年、+24.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 ％ → 2022年 30.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 37.7 ％ → 2022年 27.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東新潟駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.1万円/坪(24.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -2.6％( -2.2万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -77.8％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった佐々木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.0万円/坪(9.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -32.0％( -14.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR白新線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新潟駅 | 66.1万/坪 (23.5年/62.1坪) | 89.1万/坪 (15.6年/85.9坪) | 60.9万/坪 (26.6年/64.0坪) |
| 東新潟駅 | 82.1万/坪 (15.5年/87.0坪) | 84.3万/坪 (32.8年/69.8坪) | 69.2万/坪 (25.2年/49.9坪) |
| 大形駅 | 46.3万/坪 (30.4年/115坪) | 67.9万/坪 (20.8年/53.7坪) | 44.5万/坪 (22.6年/99.2坪) |
| 新崎駅 | 45.6万/坪 (26.8年/55.4坪) | 31.5万/坪 (39.5年/74.9坪) | 32.6万/坪 (26.3年/84.1坪) |
| 早通駅 | 50.5万/坪 (47.0年/63.5坪) | 57.5万/坪 (24.0年/45.9坪) | 95.9万/坪 (0年/66.6坪) |
| 豊栄駅 | 39.9万/坪 (19.3年/111坪) | 28.3万/坪 (31.0年/110坪) | 35.4万/坪 (27.4年/80.5坪) |
| 黒山駅 | 12.4万/坪 (0年/182坪) | - | - |
| 佐々木駅 | 31.0万/坪 (29.5年/242坪) | 45.6万/坪 (12.6年/63.1坪) | 28.5万/坪 (18.2年/117坪) |
| 西新発田駅 | 33.0万/坪 (20.0年/67.3坪) | 47.6万/坪 (20.0年/77.1坪) | 32.5万/坪 (21.3年/123坪) |
| 新発田駅 | 36.4万/坪 (30.7年/94.7坪) | 37.1万/坪 (27.7年/80.6坪) | 34.7万/坪 (28.2年/62.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新崎駅 45.6 万/坪(昨年同期比 +44.7 ％)
新崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.6万円/坪(13.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +44.7％( +14.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2021年)に比べて +37.5％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 39.5年から -32.3 ％減)。平均土地面積は 55.4 坪 (昨年 74.9 坪から -26.0 ％減)。平均建物面積は 35.3 坪 (昨年 38.9 坪から -9.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 39.5 年 → 2022年 26.8 年、-32.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 41.8 分 → 2022年 29.6 分、-29.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 ％ → 2022年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 50.0 ％)
豊栄駅 39.9 万/坪(昨年同期比 +41.0 ％)
豊栄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.9万円/坪(12.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +41.0％( +11.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -60.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.3年(昨年 31.0年から -37.6 ％減)。平均土地面積は 110.8 坪 (昨年 109.9 坪から +0.8 ％増)。平均建物面積は 35.8 坪 (昨年 97.0 坪から -63.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 31.0 年 → 2022年 19.3 年、-37.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 22.2 ％ → 2022年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 16.5 分 → 2022年 26.5 分、+60.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 55.6 ％ → 2022年 66.7 ％)
佐々木駅 31.0 万/坪(昨年同期比 -32.0 ％)
佐々木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.0万円/坪(9.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -32.0％( -14.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.5年(昨年 12.6年から +134.1 ％増)。平均土地面積は 242.0 坪 (昨年 63.1 坪から +283.2 ％増)。平均建物面積は 71.1 坪 (昨年 105.3 坪から -32.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 12.6 年 → 2022年 29.5 年、+134.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 54.0 分 → 2022年 60.0 分、+11.1 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 ％ → 2022年 25.0 ％)
大形駅 46.3 万/坪(昨年同期比 -31.8 ％)
大形駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.3万円/坪(14.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -31.8％( -21.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 30.4年(昨年 20.8年から +46.2 ％増)。平均土地面積は 114.6 坪 (昨年 53.7 坪から +113.5 ％増)。平均建物面積は 74.7 坪 (昨年 76.2 坪から -2.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 27.0 分 → 2022年 21.7 分、-19.6 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 20.8 年 → 2022年 30.4 年、+46.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 22.2 ％ → 2022年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示