【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期の名古屋市鶴舞線 (上小田井駅~赤池駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(40.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +7.7%( +9.4万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 57 件(1年前(2023年)に比べて -89.1%( -468件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.1年(昨年 16.8年から -4.5 %減)。平均土地面積は 59.9 坪 (昨年 54.7 坪から +9.5 %増)。平均建物面積は 73.5 坪 (昨年 57.6 坪から +27.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 12 駅。ほとんどの駅において下落した。庄内緑地公園駅、荒畑駅、平針駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは川名駅で昨年に比べ +209.7 %、坪単価は 462 万円/坪となった。
上位 2 駅(川名駅、荒畑駅)は +122.7 %(坪単価 +180.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(植田駅、御器所駅)は -38.1 %(坪単価 -48.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.0 % → 2024年 5.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.8 % → 2024年 25.5 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.5 % → 2024年 3.6 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 7.6 % → 2024年 7.5 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった川名駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 462万円/坪(140万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +209.7%( +313.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -88.5%( -23件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった植田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.0万円/坪(15.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -55.0%( -61.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -81.8%( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
名古屋市鶴舞線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
上小田井駅 | 82.6万/坪 (16.5年/43.9坪) | 105万/坪 (13.8年/47.1坪) | 83.7万/坪 (24.1年/56.3坪) |
庄内緑地公園駅 | 144万/坪 (7.5年/34.0坪) | 111万/坪 (15.7年/73.0坪) | 101万/坪 (13.9年/39.3坪) |
庄内通駅 | 112万/坪 (10.6年/40.0坪) | 106万/坪 (15.2年/39.6坪) | 112万/坪 (10.7年/33.7坪) |
浄心駅 | 124万/坪 (16.5年/41.6坪) | 126万/坪 (17.6年/46.7坪) | 134万/坪 (16.2年/51.7坪) |
浅間町駅 | 103万/坪 (20.0年/99.1坪) | 122万/坪 (14.2年/45.2坪) | 109万/坪 (28.0年/38.1坪) |
丸の内駅 | 160万/坪 (45.0年/25.7坪) | 191万/坪 (34.3年/71.1坪) | 234万/坪 (35.7年/49.5坪) |
伏見駅 | - | 432万/坪 (41.7年/51.9坪) | 359万/坪 (36.9年/106坪) |
大須観音駅 | - | 395万/坪 (36.3年/104坪) | 80.6万/坪 (29.7年/65.4坪) |
上前津駅 | - | 197万/坪 (40.4年/62.4坪) | 164万/坪 (34.0年/54.1坪) |
鶴舞駅 | 111万/坪 (26.0年/86.2坪) | 118万/坪 (26.7年/76.2坪) | 92.1万/坪 (16.9年/60.9坪) |
荒畑駅 | 181万/坪 (9.3年/73.1坪) | 133万/坪 (17.7年/37.3坪) | 139万/坪 (10.5年/52.7坪) |
御器所駅 | 132万/坪 (12.0年/24.2坪) | 168万/坪 (17.6年/46.6坪) | 149万/坪 (15.5年/65.9坪) |
川名駅 | 462万/坪 (33.0年/67.1坪) | 149万/坪 (10.3年/44.3坪) | 139万/坪 (16.0年/49.1坪) |
いりなか駅 | 121万/坪 (42.0年/49.9坪) | 130万/坪 (21.7年/55.0坪) | 224万/坪 (13.1年/154坪) |
八事駅 | 106万/坪 (44.0年/71.1坪) | 130万/坪 (28.6年/81.3坪) | 119万/坪 (23.9年/79.1坪) |
塩釜口駅 | 114万/坪 (4.3年/54.5坪) | 117万/坪 (14.6年/64.1坪) | 114万/坪 (12.8年/63.4坪) |
植田駅 | 50.0万/坪 (37.3年/152坪) | 111万/坪 (17.8年/73.3坪) | 113万/坪 (9.2年/57.5坪) |
原駅 | 94.4万/坪 (24.5年/57.1坪) | 105万/坪 (19.0年/46.7坪) | 90.2万/坪 (23.7年/50.4坪) |
平針駅 | 136万/坪 (3.4年/41.8坪) | 104万/坪 (16.5年/60.6坪) | 112万/坪 (13.6年/48.3坪) |
赤池駅 | 108万/坪 (7.5年/52.6坪) | 115万/坪 (11.9年/59.0坪) | 117万/坪 (10.8年/60.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
川名駅 462.5 万/坪(昨年同期比 +209.7 %)
川名駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 462万円/坪(140万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +209.7%( +313.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -88.5%( -23件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.0年(昨年 10.3年から +219.1 %増)。平均土地面積は 67.1 坪 (昨年 44.3 坪から +51.3 %増)。平均建物面積は 29.2 坪 (昨年 57.2 坪から -48.9 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 10.3 年 → 2024年 33.0 年、+219.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.0 % → 2024年 33.3 %)
荒畑駅 181.2 万/坪(昨年同期比 +35.7 %)
荒畑駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 181万円/坪(54.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +35.7%( +47.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -84.2%( -16件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 9.3年(昨年 17.7年から -47.3 %減)。平均土地面積は 73.1 坪 (昨年 37.3 坪から +96.2 %増)。平均建物面積は 140.2 坪 (昨年 36.2 坪から +287.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 17.7 年 → 2024年 9.3 年、-47.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.8 分 → 2024年 5.3 分、-50.8 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.6 % → 2024年 66.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.3 % → 2024年 33.3 %)
植田駅 50.0 万/坪(昨年同期比 -55.0 %)
植田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.0万円/坪(15.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -55.0%( -61.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -81.8%( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.3年(昨年 17.8年から +109.0 %増)。平均土地面積は 152.0 坪 (昨年 73.3 坪から +107.3 %増)。平均建物面積は 183.0 坪 (昨年 56.4 坪から +224.2 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.8 年 → 2024年 37.3 年、+109.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.8 % → 2024年 75.0 %)
御器所駅 132.2 万/坪(昨年同期比 -21.2 %)
御器所駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(40.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -21.2%( -35.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -93.8%( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.0年(昨年 17.6年から -31.6 %減)。平均土地面積は 24.2 坪 (昨年 46.6 坪から -48.1 %減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 46.8 坪から -22.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 17.6 年 → 2024年 12.0 年、-31.6 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 8.8 分 → 2024年 5.0 分、-42.9 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 % → 2024年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示