【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期の名古屋市鶴舞線 (上小田井駅~赤池駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 191万円/坪(57.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +60.3%( +71.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 113 件(1年前(2020年)に比べて +24.2%( +22件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 10.8年(昨年 12.2年から -11.8 %減)。平均土地面積は 54.3 坪 (昨年 62.1 坪から -12.6 %減)。平均建物面積は 51.9 坪 (昨年 70.9 坪から -26.9 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。全体的に上昇基調。浄心駅、上前津駅、植田駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大須観音駅で昨年に比べ +1047.5 %、坪単価は 2,179 万円/坪となった。
上位 2 駅(大須観音駅、丸の内駅)は +810.8 %(坪単価 +1213.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(いりなか駅、川名駅)は -24.0 %(坪単価 -60.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 12.2 年 → 2021年 10.8 年、-11.8 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.4 % → 2021年 4.7 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 9.6 % → 2021年 5.6 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 23.1 % → 2021年 10.1 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 59.0 % → 2021年 54.2 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大須観音駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2,179万円/坪(659万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +1047.5%( +1989.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった庄内通駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.3万円/坪(28.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -15.3%( -17.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 12 件(1年前(2020年)に比べて +20.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
名古屋市鶴舞線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
上小田井駅 | 98.2万/坪 (9.8年/37.4坪) | 86.2万/坪 (14.3年/39.7坪) | 104万/坪 (15.3年/64.8坪) |
庄内緑地公園駅 | 109万/坪 (6.8年/40.3坪) | 98.5万/坪 (10.3年/61.1坪) | 106万/坪 (3.6年/37.5坪) |
庄内通駅 | 95.3万/坪 (14.5年/49.2坪) | 113万/坪 (11.4年/49.2坪) | 95.7万/坪 (7.8年/43.7坪) |
浄心駅 | 126万/坪 (14.0年/35.0坪) | 102万/坪 (7.7年/36.8坪) | 95.9万/坪 (14.0年/32.4坪) |
浅間町駅 | 162万/坪 (0.5年/42.0坪) | 143万/坪 (0.5年/25.0坪) | 116万/坪 (11.3年/62.3坪) |
丸の内駅 | 514万/坪 (25.0年/39.3坪) | 76.3万/坪 (53.0年/90.8坪) | - |
伏見駅 | 79.9万/坪 (30.0年/72.6坪) | - | 267万/坪 (48.0年/15.1坪) |
大須観音駅 | 2,179万/坪 (1.0年/107坪) | 190万/坪 (16.3年/169坪) | 106万/坪 (37.5年/34.8坪) |
上前津駅 | 124万/坪 (13.0年/51.4坪) | 87.5万/坪 (25.8年/48.4坪) | 90.2万/坪 (31.0年/48.4坪) |
鶴舞駅 | 118万/坪 (0年/18.2坪) | 135万/坪 (16.0年/44.4坪) | 171万/坪 (1.0年/49.9坪) |
荒畑駅 | 611万/坪 (5.7年/106坪) | 145万/坪 (0.5年/28.7坪) | 98.1万/坪 (20.0年/53.2坪) |
御器所駅 | 131万/坪 (17.6年/58.4坪) | 128万/坪 (21.7年/87.7坪) | 126万/坪 (14.8年/63.1坪) |
川名駅 | 142万/坪 (3.7年/27.7坪) | 173万/坪 (0.7年/24.2坪) | 119万/坪 (12.5年/38.3坪) |
いりなか駅 | 209万/坪 (22.0年/73.4坪) | 299万/坪 (17.0年/271坪) | 301万/坪 (59.0年/121坪) |
八事駅 | 103万/坪 (22.3年/54.1坪) | - | 158万/坪 (0.3年/25.2坪) |
塩釜口駅 | 99.0万/坪 (13.6年/47.2坪) | 105万/坪 (25.0年/65.0坪) | 154万/坪 (0年/42.4坪) |
植田駅 | 108万/坪 (22.2年/130坪) | 89.4万/坪 (21.2年/81.7坪) | 129万/坪 (3.3年/40.6坪) |
原駅 | 146万/坪 (4.7年/42.5坪) | 123万/坪 (7.1年/54.0坪) | 127万/坪 (5.5年/62.0坪) |
平針駅 | 108万/坪 (14.6年/58.0坪) | 124万/坪 (8.3年/59.0坪) | 125万/坪 (9.2年/37.5坪) |
赤池駅 | 134万/坪 (3.9年/53.3坪) | 112万/坪 (4.3年/54.0坪) | 81.9万/坪 (12.8年/54.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大須観音駅 2179.0 万/坪(昨年同期比 +1047.5 %)
大須観音駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2,179万円/坪(659万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +1047.5%( +1989.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.0年(昨年 16.3年から -93.9 %減)。平均土地面積は 107.4 坪 (昨年 169.4 坪から -36.6 %減)。平均建物面積は 21.9 坪 (昨年 142.2 坪から -84.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 16.3 年 → 2021年 1.0 年、-93.9 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.2 分 → 2021年 8.5 分、+61.9 %と大きく増加)
丸の内駅 514.2 万/坪(昨年同期比 +574.1 %)
丸の内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 514万円/坪(156万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +574.1%( +437.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.0年(昨年 53.0年から -52.8 %減)。平均土地面積は 39.3 坪 (昨年 90.8 坪から -56.7 %減)。平均建物面積は 13.6 坪 (昨年 196.6 坪から -93.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 53.0 年 → 2021年 25.0 年、-52.8 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 2.0 分 → 2021年 4.0 分、+100.0 %と大きく増加)
いりなか駅 208.9 万/坪(昨年同期比 -30.1 %)
いりなか駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 209万円/坪(63.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -30.1%( -90.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 22.0年(昨年 17.0年から +29.4 %増)。平均土地面積は 73.4 坪 (昨年 270.7 坪から -72.9 %減)。平均建物面積は 43.1 坪 (昨年 70.3 坪から -38.7 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 17.0 年 → 2021年 22.0 年、+29.4 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.5 分 → 2021年 13.5 分、+107.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 100.0 %)
川名駅 142.5 万/坪(昨年同期比 -17.8 %)
川名駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 142万円/坪(43.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -17.8%( -30.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 7 件(1年前(2020年)に比べて +75.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 3.7年(昨年 0.7年から +456.0 %増)。平均土地面積は 27.7 坪 (昨年 24.2 坪から +14.3 %増)。平均建物面積は 35.0 坪 (昨年 27.6 坪から +26.8 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 0.7 年 → 2021年 3.7 年、+456.0 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.8 分 → 2021年 11.4 分、+69.3 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 71.4 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示