【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期の近鉄生駒線 (王寺駅～生駒駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.9万円/坪(15.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -15.9％( -9.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 78 件(１年前(2020年)に比べて +73.3％( +33件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.6年(昨年 21.4年から +28.8 ％増)。平均土地面積は 60.0 坪 (昨年 90.8 坪から -33.9 ％減)。平均建物面積は 38.8 坪 (昨年 43.8 坪から -11.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。勢野北口駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは元山上口駅で昨年に比べ +341.0 ％、坪単価は 23.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(元山上口駅、勢野北口駅)は +201.1 ％(坪単価 +23.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(一分駅、信貴山下駅)は -70.1 ％(坪単価 -78.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.4 ％ → 2021年 20.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 21.4 年 → 2021年 27.6 年、+28.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 22.7 ％ → 2021年 32.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 36.4 ％ → 2021年 20.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった菜畑駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.5万円/坪(25.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -11.9％( -11.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった竜田川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.2万円/坪(3.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -12.8％( -1.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +400.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 近鉄生駒線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 王寺駅 | 50.2万/坪 (24.8年/57.6坪) | 73.0万/坪 (15.7年/72.4坪) | 48.5万/坪 (25.5年/52.8坪) |
| 信貴山下駅 | 44.1万/坪 (14.0年/60.5坪) | 132万/坪 (9.5年/98.3坪) | 44.1万/坪 (21.0年/74.1坪) |
| 勢野北口駅 | 73.5万/坪 (15.2年/61.3坪) | 45.6万/坪 (22.6年/59.6坪) | 81.3万/坪 (9.5年/51.4坪) |
| 竜田川駅 | 10.2万/坪 (44.5年/53.8坪) | 11.7万/坪 (31.0年/63.5坪) | - |
| 平群駅 | 51.8万/坪 (33.6年/53.4坪) | 64.2万/坪 (16.3年/70.6坪) | 20.4万/坪 (38.9年/67.6坪) |
| 元山上口駅 | 23.7万/坪 (34.0年/66.6坪) | 5.4万/坪 (46.0年/59.0坪) | - |
| 東山駅 | 74.4万/坪 (3.5年/59.7坪) | 93.2万/坪 (2.0年/63.5坪) | 68.7万/坪 (1.0年/56.7坪) |
| 萩の台駅 | 14.8万/坪 (27.0年/103坪) | - | 16.5万/坪 (27.0年/25.7坪) |
| 南生駒駅 | 35.6万/坪 (31.0年/45.4坪) | 31.5万/坪 (28.0年/34.8坪) | 26.4万/坪 (24.0年/72.6坪) |
| 一分駅 | 24.9万/坪 (34.0年/75.0坪) | 94.8万/坪 (0.5年/51.4坪) | 65.7万/坪 (20.7年/65.0坪) |
| 菜畑駅 | 84.5万/坪 (12.5年/52.9坪) | 95.9万/坪 (6.0年/58.2坪) | 75.6万/坪 (13.0年/40.8坪) |
| 生駒駅 | 52.7万/坪 (28.8年/62.1坪) | 49.9万/坪 (27.3年/126坪) | 45.3万/坪 (37.4年/69.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
元山上口駅 23.7 万/坪(昨年同期比 +341.0 ％)
元山上口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.7万円/坪(7.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +341.0％( +18.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 34.0年(昨年 46.0年から -26.1 ％減)。平均土地面積は 66.6 坪 (昨年 59.0 坪から +12.8 ％増)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 24.2 坪から +50.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 46.0 年 → 2021年 34.0 年、-26.1 ％と大きく減少)
勢野北口駅 73.5 万/坪(昨年同期比 +61.1 ％)
勢野北口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.5万円/坪(22.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +61.1％( +27.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.2年(昨年 22.6年から -32.9 ％減)。平均土地面積は 61.3 坪 (昨年 59.6 坪から +2.8 ％増)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 34.8 坪から -5.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 22.6 年 → 2021年 15.2 年、-32.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 ％ → 2021年 66.7 ％)
一分駅 24.9 万/坪(昨年同期比 -73.7 ％)
一分駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.9万円/坪(7.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -73.7％( -69.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +150.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.0年(昨年 0.5年から +6686.2 ％増)。平均土地面積は 75.0 坪 (昨年 51.4 坪から +45.9 ％増)。平均建物面積は 52.9 坪 (昨年 29.5 坪から +79.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 16.0 分 → 2021年 8.4 分、-47.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 0.5 年 → 2021年 34.0 年、+6686.2 ％と大きく増加)
信貴山下駅 44.1 万/坪(昨年同期比 -66.5 ％)
信貴山下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.1万円/坪(13.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -66.5％( -87.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.0年(昨年 9.5年から +47.4 ％増)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 98.3 坪から -38.5 ％減)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 42.4 坪から -3.6 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 9.5 年 → 2021年 14.0 年、+47.4 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示