【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年10月〜12月期の大阪四つ橋線 (西梅田駅～住之江公園駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.0万円/坪(25.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -37.5％( -51.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 52 件(１年前(2022年)に比べて +10.6％( +5件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 30.1年(昨年 25.4年から +18.6 ％増)。平均土地面積は 25.1 坪 (昨年 40.6 坪から -38.2 ％減)。平均建物面積は 48.2 坪 (昨年 74.2 坪から -35.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。花園町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは花園町駅で昨年に比べ +52.1 ％、坪単価は 94.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(花園町駅、玉出駅)は +30.6 ％(坪単価 +19.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(岸里駅、本町駅)は -66.9 ％(坪単価 -264.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 43.6 ％ → 2023年 27.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 15.4 ％ → 2023年 16.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 25.4 年 → 2023年 30.1 年、+18.6 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 7.5 分 → 2023年 8.9 分、+18.7 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.5 ％ → 2023年 34.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 31.9 ％ → 2023年 28.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 242万円/坪(73.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -62.8％( -407.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった岸里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.2万円/坪(14.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -71.1％( -121.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2022年)に比べて +60.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 大阪四つ橋線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 西梅田駅 | - | - | - |
| 肥後橋駅 | 203万/坪 (38.8年/70.6坪) | 289万/坪 (14.8年/96.8坪) | - |
| 本町駅 | 242万/坪 (40.3年/39.3坪) | 649万/坪 (31.8年/29.5坪) | 2,142万/坪 (55.8年/27.2坪) |
| 四ツ橋駅 | - | 236万/坪 (37.3年/43.1坪) | - |
| 難波駅 | - | - | - |
| 大国町駅 | 95.0万/坪 (37.8年/66.6坪) | 165万/坪 (42.8年/60.0坪) | 215万/坪 (59.8年/131坪) |
| 花園町駅 | 94.3万/坪 (19.2年/19.2坪) | 62.0万/坪 (28.5年/26.0坪) | 61.1万/坪 (33.0年/28.3坪) |
| 岸里駅 | 49.2万/坪 (36.4年/19.7坪) | 170万/坪 (30.0年/104坪) | 70.9万/坪 (17.5年/24.6坪) |
| 玉出駅 | 69.4万/坪 (49.8年/19.3坪) | 63.6万/坪 (33.8年/31.0坪) | 63.8万/坪 (23.1年/19.5坪) |
| 北加賀屋駅 | 75.1万/坪 (27.4年/22.3坪) | 97.8万/坪 (12.9年/24.5坪) | 75.6万/坪 (20.8年/17.5坪) |
| 住之江公園駅 | 62.6万/坪 (30.8年/21.3坪) | 85.0万/坪 (21.1年/23.2坪) | 65.0万/坪 (31.0年/26.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
花園町駅 94.3 万/坪(昨年同期比 +52.1 ％)
花園町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.3万円/坪(28.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +52.1％( +32.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2022年)に比べて +33.3％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.2年(昨年 28.5年から -32.6 ％減)。平均土地面積は 19.2 坪 (昨年 26.0 坪から -26.5 ％減)。平均建物面積は 27.0 坪 (昨年 26.1 坪から +3.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 28.5 年 → 2023年 19.2 年、-32.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 14.3 ％ → 2023年 33.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 57.1 ％ → 2023年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 6.9 分 → 2023年 8.0 分、+16.1 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 55.6 ％ → 2023年 33.3 ％)
玉出駅 69.4 万/坪(昨年同期比 +9.1 ％)
玉出駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.4万円/坪(21.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +9.1％( +5.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 49.8年(昨年 33.8年から +47.4 ％増)。平均土地面積は 19.3 坪 (昨年 31.0 坪から -37.8 ％減)。平均建物面積は 19.7 坪 (昨年 64.4 坪から -69.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 75.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 33.8 年 → 2023年 49.8 年、+47.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 4.2 分 → 2023年 6.0 分、+41.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
岸里駅 49.2 万/坪(昨年同期比 -71.1 ％)
岸里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.2万円/坪(14.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -71.1％( -121.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2022年)に比べて +60.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.4年(昨年 30.0年から +21.6 ％増)。平均土地面積は 19.7 坪 (昨年 104.4 坪から -81.2 ％減)。平均建物面積は 27.4 坪 (昨年 54.8 坪から -49.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 60.0 ％ → 2023年 16.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 30.0 年 → 2023年 36.4 年、+21.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 5.6 分 → 2023年 9.8 分、+74.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 66.7 ％)
本町駅 241.7 万/坪(昨年同期比 -62.8 ％)
本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 242万円/坪(73.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -62.8％( -407.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 40.3年(昨年 31.8年から +26.8 ％増)。平均土地面積は 39.3 坪 (昨年 29.5 坪から +33.3 ％増)。平均建物面積は 189.1 坪 (昨年 34.0 坪から +455.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 6.0 分 → 2023年 2.5 分、-58.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 31.8 年 → 2023年 40.3 年、+26.8 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示