【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期の神戸電鉄有馬線 (湊川駅~有馬温泉駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.1万円/坪(16.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +4.4%( +2.2万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 347 件(1年前(2020年)に比べて +55.6%( +124件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.7年(昨年 26.2年から +5.7 %増)。平均土地面積は 51.9 坪 (昨年 54.4 坪から -4.6 %減)。平均建物面積は 33.6 坪 (昨年 35.9 坪から -6.5 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。鵯越駅、花山駅、大池駅、唐櫃台駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは花山駅で昨年に比べ +95.6 %、坪単価は 51.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(花山駅、唐櫃台駅)は +93.4 %(坪単価 +26.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(丸山駅、箕谷駅)は -24.4 %(坪単価 -11.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 0.9 % → 2021年 1.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.8 % → 2021年 33.3 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.4 % → 2021年 20.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 % → 2021年 31.5 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北鈴蘭台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.8万円/坪(23.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -1.3%( -1.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 60 件(1年前(2020年)に比べて +39.5%( +17件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった有馬口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.6万円/坪(6.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +15.7%( +3.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +20.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
神戸電鉄有馬線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
湊川駅 | 93.2万/坪 (21.0年/25.0坪) | - | - |
長田駅 | 45.8万/坪 (35.0年/36.3坪) | 42.9万/坪 (28.4年/52.5坪) | 49.9万/坪 (29.1年/32.4坪) |
丸山駅 | 24.2万/坪 (38.4年/49.4坪) | 34.3万/坪 (34.2年/50.2坪) | 38.1万/坪 (27.1年/30.6坪) |
鵯越駅 | 26.5万/坪 (44.0年/52.7坪) | 16.7万/坪 (44.2年/52.9坪) | 18.6万/坪 (40.2年/37.5坪) |
鈴蘭台駅 | 43.8万/坪 (33.7年/46.3坪) | 44.3万/坪 (28.2年/48.0坪) | 41.7万/坪 (27.9年/56.5坪) |
北鈴蘭台駅 | 78.8万/坪 (16.8年/50.8坪) | 79.8万/坪 (14.7年/53.0坪) | 61.1万/坪 (23.4年/59.0坪) |
山の街駅 | 52.7万/坪 (28.7年/56.5坪) | 50.3万/坪 (28.6年/63.6坪) | 50.2万/坪 (23.5年/57.9坪) |
箕谷駅 | 55.6万/坪 (26.5年/62.5坪) | 69.1万/坪 (19.3年/72.1坪) | 49.9万/坪 (17.9年/71.4坪) |
谷上駅 | 62.7万/坪 (23.3年/61.4坪) | 63.0万/坪 (20.7年/54.1坪) | 52.1万/坪 (17.8年/42.4坪) |
花山駅 | 51.7万/坪 (24.6年/52.5坪) | 26.4万/坪 (40.2年/60.5坪) | 46.2万/坪 (20.6年/65.0坪) |
大池駅 | 53.8万/坪 (21.9年/40.1坪) | 44.3万/坪 (24.4年/44.9坪) | 28.5万/坪 (33.9年/57.3坪) |
神鉄六甲駅 | 58.5万/坪 (20.1年/154坪) | 53.6万/坪 (18.4年/74.1坪) | 62.0万/坪 (7.2年/54.1坪) |
唐櫃台駅 | 57.2万/坪 (23.5年/51.6坪) | 29.9万/坪 (35.8年/60.5坪) | 27.7万/坪 (40.9年/60.9坪) |
有馬口駅 | 22.6万/坪 (34.8年/46.1坪) | 19.6万/坪 (29.6年/28.7坪) | 17.6万/坪 (28.9年/57.0坪) |
有馬温泉駅 | 167万/坪 (0.25年/103坪) | - | 78.5万/坪 (43.3年/165坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
花山駅 51.7 万/坪(昨年同期比 +95.6 %)
花山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.7万円/坪(15.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +95.6%( +25.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(1年前(2020年)に比べて +136.4%( +15件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.6年(昨年 40.2年から -38.9 %減)。平均土地面積は 52.5 坪 (昨年 60.5 坪から -13.3 %減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 31.8 坪から +4.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 40.2 年 → 2021年 24.6 年、-38.9 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 80.0 % → 2021年 22.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 7.7 分 → 2021年 10.5 分、+35.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.0 % → 2021年 40.9 %)
唐櫃台駅 57.2 万/坪(昨年同期比 +91.3 %)
唐櫃台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.2万円/坪(17.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +91.3%( +27.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2020年)に比べて +12.5%( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 23.5年(昨年 35.8年から -34.4 %減)。平均土地面積は 51.6 坪 (昨年 60.5 坪から -14.7 %減)。平均建物面積は 30.8 坪 (昨年 32.3 坪から -4.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 35.8 年 → 2021年 23.5 年、-34.4 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 % → 2021年 25.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 7.2 分 → 2021年 8.1 分、+11.9 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 % → 2021年 25.0 %)
丸山駅 24.2 万/坪(昨年同期比 -29.3 %)
丸山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.2万円/坪(7.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -29.3%( -10.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 24 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.4年(昨年 34.2年から +12.2 %増)。平均土地面積は 49.4 坪 (昨年 50.2 坪から -1.5 %減)。平均建物面積は 25.8 坪 (昨年 37.1 坪から -30.3 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 21.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 34.2 年 → 2021年 38.4 年、+12.2 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 11.0 分 → 2021年 13.6 分、+23.5 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 56.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 4.3 %)
箕谷駅 55.6 万/坪(昨年同期比 -19.6 %)
箕谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.6万円/坪(16.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -19.6%( -13.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 17 件(1年前(2020年)に比べて +70.0%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 19.3年から +37.3 %増)。平均土地面積は 62.5 坪 (昨年 72.1 坪から -13.4 %減)。平均建物面積は 37.5 坪 (昨年 33.7 坪から +11.1 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 18.2 分 → 2021年 15.2 分、-16.6 %と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 19.3 年 → 2021年 26.5 年、+37.3 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 22.2 % → 2021年 11.8 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示