【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期のJR京都線 (京都駅～山崎駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 106万円/坪(32.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -2.6％( -2.9万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 150 件(１年前(2023年)に比べて -38.5％( -94件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.7年(昨年 22.1年から +11.8 ％増)。平均土地面積は 34.9 坪 (昨年 30.6 坪から +14.1 ％増)。平均建物面積は 42.5 坪 (昨年 37.1 坪から +14.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。桂川駅、長岡京駅は、昨年から 20 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは向日町駅で昨年に比べ -28.8 ％、坪単価は 68.6 万円/坪となった。
上位 1 駅(西大路駅)は +4.5 ％(坪単価 +4.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(向日町駅)は -28.8 ％(坪単価 -27.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 31.8 ％ → 2024年 27.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.5 ％ → 2024年 7.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 22.1 年 → 2024年 24.7 年、+11.8 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.8 ％ → 2024年 29.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 22.7 ％ → 2024年 21.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京都駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 163万円/坪(49.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -9.3％( -16.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 21 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった向日町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.6万円/坪(20.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -28.8％( -27.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 23 件(１年前(2023年)に比べて -36.1％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR京都線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 京都駅 | 163万/坪 (20.2年/49.0坪) | 180万/坪 (25.4年/34.1坪) | 196万/坪 (34.5年/35.1坪) |
| 西大路駅 | 108万/坪 (24.2年/40.6坪) | 104万/坪 (23.4年/38.6坪) | 114万/坪 (19.6年/30.1坪) |
| 桂川駅 | 96.8万/坪 (27.1年/32.2坪) | 101万/坪 (23.5年/23.9坪) | 91.5万/坪 (25.6年/28.2坪) |
| 向日町駅 | 68.6万/坪 (31.3年/21.8坪) | 96.4万/坪 (25.7年/22.4坪) | 79.3万/坪 (29.0年/20.9坪) |
| 長岡京駅 | 101万/坪 (21.2年/28.7坪) | 102万/坪 (16.1年/24.9坪) | 101万/坪 (27.8年/33.7坪) |
| 山崎駅 | - | 130万/坪 (25.8年/65.3坪) | 60.7万/坪 (40.2年/52.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西大路駅 108.5 万/坪(昨年同期比 +4.5 ％)
西大路駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +4.5％( +4.7万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 48 件(１年前(2023年)に比べて -41.5％( -34件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.2年(昨年 23.4年から +3.6 ％増)。平均土地面積は 40.6 坪 (昨年 38.6 坪から +5.1 ％増)。平均建物面積は 54.4 坪 (昨年 46.8 坪から +16.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.4 ％ → 2024年 4.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.6 ％ → 2024年 12.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.4 ％ → 2024年 36.6 ％)
向日町駅 68.6 万/坪(昨年同期比 -28.8 ％)
向日町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.6万円/坪(20.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -28.8％( -27.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 23 件(１年前(2023年)に比べて -36.1％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.3年(昨年 25.7年から +21.9 ％増)。平均土地面積は 21.8 坪 (昨年 22.4 坪から -2.7 ％減)。平均建物面積は 25.8 坪 (昨年 24.5 坪から +5.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.7 ％ → 2024年 31.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 25.7 年 → 2024年 31.3 年、+21.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 14.0 分 → 2024年 18.3 分、+30.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 ％ → 2024年 52.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 ％ → 2024年 31.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示