【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期の京都市東西線 (太秦天神川駅~六地蔵駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.6万円/坪(27.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +9.3%( +7.7万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 176 件(1年前(2020年)に比べて +91.3%( +84件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.4年(昨年 26.9年から +9.4 %増)。平均土地面積は 40.2 坪 (昨年 34.4 坪から +17.1 %増)。平均建物面積は 44.7 坪 (昨年 33.1 坪から +34.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。西大路御池駅、烏丸御池駅、京都市役所前駅、山科駅、小野駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは小野駅で昨年に比べ +61.6 %、坪単価は 67.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(小野駅、京都市役所前駅)は +58.1 %(坪単価 +51.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(蹴上駅、御陵駅)は -29.7 %(坪単価 -48.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 43.4 % → 2021年 31.8 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.1 % → 2021年 14.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 15.7 % → 2021年 33.1 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 24.1 % → 2021年 9.5 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった烏丸御池駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 251万円/坪(75.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +47.4%( +80.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +200.0%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.4万円/坪(15.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -18.7%( -11.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 31 件(1年前(2020年)に比べて +106.7%( +16件/坪)と大幅に増加しています。)。
京都市東西線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
太秦天神川駅 | 86.9万/坪 (24.1年/15.6坪) | 107万/坪 (9.4年/21.2坪) | 77.6万/坪 (20.4年/43.0坪) |
西大路御池駅 | 127万/坪 (19.8年/28.7坪) | 88.6万/坪 (33.3年/42.4坪) | 132万/坪 (0.8年/13.6坪) |
二条駅 | 121万/坪 (25.1年/31.7坪) | 119万/坪 (25.8年/40.4坪) | 119万/坪 (15.0年/47.6坪) |
二条城前駅 | 102万/坪 (39.8年/41.1坪) | - | 322万/坪 (0年/41.6坪) |
烏丸御池駅 | 251万/坪 (27.1年/62.0坪) | 170万/坪 (0年/21.2坪) | 163万/坪 (10.8年/40.8坪) |
京都市役所前駅 | 217万/坪 (28.8年/26.5坪) | 140万/坪 (0年/18.2坪) | 242万/坪 (0年/84.7坪) |
三条京阪駅 | - | - | - |
東山駅 | 113万/坪 (42.8年/20.7坪) | 99.2万/坪 (0年/16.6坪) | 116万/坪 (40.3年/25.7坪) |
蹴上駅 | 151万/坪 (16.8年/22.7坪) | 230万/坪 (9.8年/28.0坪) | 21.2万/坪 (0年/27.2坪) |
御陵駅 | 55.2万/坪 (30.9年/40.2坪) | 73.6万/坪 (41.3年/60.8坪) | 66.2万/坪 (32.5年/36.7坪) |
山科駅 | 90.6万/坪 (23.8年/40.6坪) | 71.2万/坪 (23.1年/31.8坪) | 75.2万/坪 (23.0年/60.8坪) |
東野駅 | 50.4万/坪 (32.8年/41.3坪) | 62.0万/坪 (28.2年/23.6坪) | 48.7万/坪 (35.0年/53.4坪) |
椥辻駅 | 78.7万/坪 (36.0年/60.3坪) | 71.8万/坪 (23.5年/39.2坪) | 72.1万/坪 (23.3年/21.7坪) |
小野駅 | 67.5万/坪 (37.9年/43.2坪) | 41.7万/坪 (42.1年/32.8坪) | 62.4万/坪 (26.3年/21.2坪) |
醍醐駅 | 70.0万/坪 (24.6年/30.6坪) | 63.6万/坪 (27.0年/23.4坪) | 85.7万/坪 (29.3年/44.6坪) |
石田駅 | 63.1万/坪 (23.0年/25.1坪) | 60.4万/坪 (28.2年/32.3坪) | 76.3万/坪 (11.0年/27.2坪) |
六地蔵駅 | 92.0万/坪 (22.6年/82.1坪) | 83.1万/坪 (22.3年/42.0坪) | 71.5万/坪 (27.3年/40.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
小野駅 67.5 万/坪(昨年同期比 +61.6 %)
小野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.5万円/坪(20.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +61.6%( +25.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2020年)に比べて +133.3%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.9年(昨年 42.1年から -10.0 %減)。平均土地面積は 43.2 坪 (昨年 32.8 坪から +31.9 %増)。平均建物面積は 29.8 坪 (昨年 28.2 坪から +5.6 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 % → 2021年 57.1 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 9.3 分 → 2021年 13.1 分、+40.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 42.9 %)
京都市役所前駅 217.0 万/坪(昨年同期比 +54.5 %)
京都市役所前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 217万円/坪(65.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +54.5%( +76.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 26.5 坪 (昨年 18.2 坪から +45.8 %増)。平均建物面積は 52.2 坪 (昨年 24.2 坪から +115.6 %増)。
蹴上駅 150.9 万/坪(昨年同期比 -34.4 %)
蹴上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 151万円/坪(45.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -34.4%( -79.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2020年)に比べて +250.0%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.8年(昨年 9.8年から +71.7 %増)。平均土地面積は 22.7 坪 (昨年 28.0 坪から -18.9 %減)。平均建物面積は 26.8 坪 (昨年 43.9 坪から -38.9 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 9.8 年 → 2021年 16.8 年、+71.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 15.0 分 → 2021年 20.4 分、+36.2 %と大きく増加)
御陵駅 55.2 万/坪(昨年同期比 -25.0 %)
御陵駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.2万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -25.0%( -18.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 19 件(1年前(2020年)に比べて +216.7%( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.9年(昨年 41.3年から -25.2 %減)。平均土地面積は 40.2 坪 (昨年 60.8 坪から -33.8 %減)。平均建物面積は 35.0 坪 (昨年 38.1 坪から -8.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 41.3 年 → 2021年 30.9 年、-25.2 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 % → 2021年 31.6 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 10.2 分 → 2021年 13.6 分、+33.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 42.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 10.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示