【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年7月〜9月期の京都市東西線 (太秦天神川駅～六地蔵駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 177万円/坪(53.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +83.1％( +80.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 66 件(１年前(2021年)に比べて -19.5％( -16件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 27.0年から +1.9 ％増)。平均土地面積は 50.3 坪 (昨年 43.3 坪から +16.2 ％増)。平均建物面積は 51.9 坪 (昨年 43.8 坪から +18.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。太秦天神川駅、西大路御池駅、二条城前駅、椥辻駅、六地蔵駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは蹴上駅で昨年に比べ +767.9 ％、坪単価は 1,105 万円/坪となった。
上位 2 駅(蹴上駅、烏丸御池駅)は +534.7 ％(坪単価 +822.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(山科駅、石田駅)は -13.3 ％(坪単価 -14.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 10.8 分 → 2022年 9.2 分、-15.1 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 17.1 ％ → 2022年 24.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 37.0 ％ → 2022年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 26.0 ％ → 2022年 31.5 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 5.5 ％ → 2022年 1.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった蹴上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,105万円/坪(334万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +767.9％( +977.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった山科駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.6万円/坪(23.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -28.9％( -31.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
| 京都市東西線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 太秦天神川駅 | 120万/坪 (37.5年/42.4坪) | 85.5万/坪 (14.5年/23.7坪) | 89.8万/坪 (22.9年/17.5坪) |
| 西大路御池駅 | 101万/坪 (42.9年/24.8坪) | 70.1万/坪 (40.8年/29.5坪) | - |
| 二条駅 | 120万/坪 (25.0年/46.3坪) | 102万/坪 (30.5年/21.2坪) | 111万/坪 (45.5年/22.3坪) |
| 二条城前駅 | 132万/坪 (2.5年/12.1坪) | 79.1万/坪 (51.5年/34.8坪) | 291万/坪 (12.5年/66.2坪) |
| 烏丸御池駅 | 889万/坪 (22.5年/56.0坪) | 221万/坪 (24.5年/23.2坪) | 175万/坪 (32.5年/21.9坪) |
| 京都市役所前駅 | 600万/坪 (50.5年/39.3坪) | 274万/坪 (32.5年/23.1坪) | 449万/坪 (0年/54.5坪) |
| 三条京阪駅 | - | - | - |
| 東山駅 | 144万/坪 (0年/33.3坪) | - | 33.1万/坪 (0年/15.1坪) |
| 蹴上駅 | 1,105万/坪 (3.5年/123坪) | 127万/坪 (28.0年/71.1坪) | 48.1万/坪 (37.5年/19.7坪) |
| 御陵駅 | 89.2万/坪 (31.7年/70.7坪) | 78.5万/坪 (26.0年/37.4坪) | 82.5万/坪 (20.0年/29.5坪) |
| 山科駅 | 76.6万/坪 (37.9年/32.1坪) | 108万/坪 (9.5年/37.8坪) | 28.1万/坪 (57.5年/21.2坪) |
| 東野駅 | 117万/坪 (16.1年/39.3坪) | 57.1万/坪 (29.3年/52.5坪) | 56.9万/坪 (33.1年/36.2坪) |
| 椥辻駅 | 136万/坪 (32.5年/72.6坪) | 94.0万/坪 (15.2年/32.0坪) | 69.3万/坪 (27.5年/45.3坪) |
| 小野駅 | - | 45.7万/坪 (42.9年/22.7坪) | 58.9万/坪 (24.3年/28.7坪) |
| 醍醐駅 | 104万/坪 (17.0年/29.5坪) | 40.2万/坪 (30.0年/70.3坪) | 26.4万/坪 (49.5年/22.7坪) |
| 石田駅 | 81.9万/坪 (9.5年/35.3坪) | 80.0万/坪 (23.9年/81.7坪) | 73.5万/坪 (17.1年/25.1坪) |
| 六地蔵駅 | 96.4万/坪 (28.4年/48.7坪) | 64.7万/坪 (47.7年/85.0坪) | 40.5万/坪 (42.5年/25.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
蹴上駅 1105.2 万/坪(昨年同期比 +767.9 ％)
蹴上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,105万円/坪(334万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +767.9％( +977.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 3.5年(昨年 28.0年から -87.5 ％減)。平均土地面積は 122.5 坪 (昨年 71.1 坪から +72.3 ％増)。平均建物面積は 31.3 坪 (昨年 106.4 坪から -70.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 28.0 年 → 2022年 3.5 年、-87.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 4.0 分 → 2022年 14.0 分、+250.0 ％と大きく増加)
烏丸御池駅 889.1 万/坪(昨年同期比 +301.5 ％)
烏丸御池駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 889万円/坪(269万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +301.5％( +667.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 24.5年から -8.2 ％減)。平均土地面積は 56.0 坪 (昨年 23.2 坪から +141.3 ％増)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 37.3 坪から +17.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 5.7 分 → 2022年 2.0 分、-64.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
山科駅 76.6 万/坪(昨年同期比 -28.9 ％)
山科駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.6万円/坪(23.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -28.9％( -31.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 37.9年(昨年 9.5年から +298.8 ％増)。平均土地面積は 32.1 坪 (昨年 37.8 坪から -15.2 ％減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 38.7 坪から -2.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 10.2 分 → 2022年 6.6 分、-35.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 ％ → 2022年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 9.5 年 → 2022年 37.9 年、+298.8 ％と大きく増加)
石田駅 81.9 万/坪(昨年同期比 +2.4 ％)
石田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.9万円/坪(24.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +2.4％( +1.9万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて -25.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 9.5年(昨年 23.9年から -60.3 ％減)。平均土地面積は 35.3 坪 (昨年 81.7 坪から -56.8 ％減)。平均建物面積は 31.5 坪 (昨年 29.0 坪から +8.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 23.9 年 → 2022年 9.5 年、-60.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.3 ％ → 2022年 60.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 10.5 分 → 2022年 17.2 分、+63.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.3 ％ → 2022年 20.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示