【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年10月〜12月期の京都市東西線 (太秦天神川駅~六地蔵駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.0万円/坪(24.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -8.4%( -7.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 92 件(1年前(2019年)に比べて +33.3%( +23件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.9年(昨年 24.1年から +11.8 %増)。平均土地面積は 34.4 坪 (昨年 40.1 坪から -14.3 %減)。平均建物面積は 33.1 坪 (昨年 52.8 坪から -37.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。太秦天神川駅、東野駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは蹴上駅で昨年に比べ +983.1 %、坪単価は 230 万円/坪となった。
上位 2 駅(蹴上駅、太秦天神川駅)は +510.4 %(坪単価 +118.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(京都市役所前駅、小野駅)は -37.5 %(坪単価 -61.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 15.5 % → 2020年 24.1 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 32.8 % → 2020年 15.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 24.1 年 → 2020年 26.9 年、+11.8 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 10.1 分 → 2020年 12.6 分、+25.5 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 24.1 % → 2020年 43.4 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 21.7 % → 2020年 14.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった蹴上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 230万円/坪(69.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +983.1%( +208.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 41.7万円/坪(12.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -33.1%( -20.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
京都市東西線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
太秦天神川駅 | 107万/坪 (9.4年/21.2坪) | 77.6万/坪 (20.4年/43.0坪) | 96.2万/坪 (25.8年/24.2坪) |
西大路御池駅 | 88.6万/坪 (33.3年/42.4坪) | 132万/坪 (0.8年/13.6坪) | 50.0万/坪 (46.8年/12.1坪) |
二条駅 | 119万/坪 (25.8年/40.4坪) | 119万/坪 (15.0年/47.6坪) | 104万/坪 (46.5年/31.2坪) |
二条城前駅 | - | 322万/坪 (0年/41.6坪) | 47.2万/坪 (0.8年/43.5坪) |
烏丸御池駅 | 170万/坪 (0年/21.2坪) | 163万/坪 (10.8年/40.8坪) | 389万/坪 (39.8年/50.7坪) |
京都市役所前駅 | 140万/坪 (0年/18.2坪) | 242万/坪 (0年/84.7坪) | 174万/坪 (45.8年/10.6坪) |
三条京阪駅 | - | - | - |
東山駅 | 99.2万/坪 (0年/16.6坪) | 116万/坪 (40.3年/25.7坪) | 73.5万/坪 (0年/18.2坪) |
蹴上駅 | 230万/坪 (9.8年/28.0坪) | 21.2万/坪 (0年/27.2坪) | 230万/坪 (0年/30.3坪) |
御陵駅 | 73.6万/坪 (41.3年/60.8坪) | 66.2万/坪 (32.5年/36.7坪) | 66.2万/坪 (25.6年/35.4坪) |
山科駅 | 71.2万/坪 (23.1年/31.8坪) | 75.2万/坪 (23.0年/60.8坪) | 58.0万/坪 (30.3年/29.3坪) |
東野駅 | 62.0万/坪 (28.2年/23.6坪) | 48.7万/坪 (35.0年/53.4坪) | 79.0万/坪 (16.4年/24.4坪) |
椥辻駅 | 71.8万/坪 (23.5年/39.2坪) | 72.1万/坪 (23.3年/21.7坪) | 147万/坪 (23.5年/42.9坪) |
小野駅 | 41.7万/坪 (42.1年/32.8坪) | 62.4万/坪 (26.3年/21.2坪) | 25.2万/坪 (39.8年/13.6坪) |
醍醐駅 | 63.6万/坪 (27.0年/23.4坪) | 85.7万/坪 (29.3年/44.6坪) | 86.4万/坪 (29.3年/35.8坪) |
石田駅 | 60.4万/坪 (28.2年/32.3坪) | 76.3万/坪 (11.0年/27.2坪) | 67.1万/坪 (16.5年/27.8坪) |
六地蔵駅 | 83.1万/坪 (22.3年/42.0坪) | 71.5万/坪 (27.3年/40.5坪) | 116万/坪 (10.0年/32.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
蹴上駅 229.9 万/坪(昨年同期比 +983.1 %)
蹴上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 230万円/坪(69.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +983.1%( +208.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 28.0 坪 (昨年 27.2 坪から +2.8 %増)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 28.7 坪から +52.6 %増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 10.0 分 → 2020年 15.0 分、+50.0 %と大きく増加)
太秦天神川駅 106.8 万/坪(昨年同期比 +37.7 %)
太秦天神川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +37.7%( +29.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて -57.1%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 9.4年(昨年 20.4年から -53.9 %減)。平均土地面積は 21.2 坪 (昨年 43.0 坪から -50.8 %減)。平均建物面積は 26.7 坪 (昨年 99.6 坪から -73.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 20.4 年 → 2020年 9.4 年、-53.9 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 % → 2020年 33.3 %)
京都市役所前駅 140.5 万/坪(昨年同期比 -41.9 %)
京都市役所前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 140万円/坪(42.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -41.9%( -101.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 18.2 坪 (昨年 84.7 坪から -78.6 %減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 124.0 坪から -80.5 %減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 3.0 分 → 2020年 7.0 分、+133.3 %と大きく増加)
小野駅 41.7 万/坪(昨年同期比 -33.1 %)
小野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 41.7万円/坪(12.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -33.1%( -20.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 42.1年(昨年 26.3年から +60.3 %増)。平均土地面積は 32.8 坪 (昨年 21.2 坪から +54.8 %増)。平均建物面積は 28.2 坪 (昨年 24.2 坪から +16.7 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 26.3 年 → 2020年 42.1 年、+60.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 66.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示