【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年4月〜6月期の京都市東西線 (太秦天神川駅~六地蔵駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.9万円/坪(26.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -26.7%( -31.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 67 件(1年前(2019年)に比べて -30.9%( -30件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 22.6年から +21.6 %増)。平均土地面積は 37.3 坪 (昨年 40.1 坪から -6.9 %減)。平均建物面積は 37.5 坪 (昨年 37.5 坪から +0.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。太秦天神川駅、山科駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは太秦天神川駅で昨年に比べ +42.0 %、坪単価は 118 万円/坪となった。
上位 2 駅(太秦天神川駅、山科駅)は +40.3 %(坪単価 +35.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東山駅、石田駅)は -78.0 %(坪単価 -96.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 1.4 % → 2020年 3.7 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 2.1 % → 2020年 4.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 22.6 年 → 2020年 27.5 年、+21.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 17.4 % → 2020年 31.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 22.2 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった烏丸御池駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 253万円/坪(76.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -58.4%( -354.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった石田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.7万円/坪(5.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -74.7%( -49.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -92.3%( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
京都市東西線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
太秦天神川駅 | 118万/坪 (0.25年/21.7坪) | 82.8万/坪 (24.8年/19.3坪) | 117万/坪 (21.6年/23.7坪) |
西大路御池駅 | - | 81.5万/坪 (0年/110坪) | 101万/坪 (34.3年/18.9坪) |
二条駅 | 125万/坪 (27.3年/28.2坪) | 117万/坪 (14.8年/25.2坪) | 106万/坪 (45.0年/36.1坪) |
二条城前駅 | 87.7万/坪 (48.3年/42.9坪) | 143万/坪 (4.3年/60.2坪) | 245万/坪 (0年/15.1坪) |
烏丸御池駅 | 253万/坪 (39.3年/15.9坪) | 608万/坪 (13.6年/74.6坪) | 166万/坪 (42.3年/53.4坪) |
京都市役所前駅 | - | 395万/坪 (17.3年/57.5坪) | 1,598万/坪 (0年/54.5坪) |
三条京阪駅 | - | - | - |
東山駅 | 33.1万/坪 (44.3年/10.6坪) | 176万/坪 (53.3年/48.4坪) | 136万/坪 (47.3年/51.4坪) |
蹴上駅 | - | 163万/坪 (0年/21.9坪) | 19.8万/坪 (57.3年/22.7坪) |
御陵駅 | 90.5万/坪 (20.3年/54.0坪) | 98.9万/坪 (12.5年/30.3坪) | 58.5万/坪 (22.5年/29.3坪) |
山科駅 | 127万/坪 (17.9年/66.2坪) | 91.6万/坪 (28.9年/44.2坪) | 144万/坪 (0.8年/48.4坪) |
東野駅 | 55.3万/坪 (20.6年/41.8坪) | 61.7万/坪 (35.3年/33.3坪) | 75.5万/坪 (22.4年/25.4坪) |
椥辻駅 | 55.5万/坪 (37.5年/30.9坪) | 61.4万/坪 (29.4年/35.0坪) | 81.6万/坪 (27.9年/29.3坪) |
小野駅 | 62.1万/坪 (31.7年/36.0坪) | 78.1万/坪 (21.0年/37.1坪) | 63.4万/坪 (36.0年/29.5坪) |
醍醐駅 | 52.9万/坪 (24.3年/19.7坪) | 97.3万/坪 (10.3年/26.8坪) | 67.5万/坪 (20.9年/33.8坪) |
石田駅 | 16.7万/坪 (40.3年/31.8坪) | 66.0万/坪 (18.2年/39.2坪) | 68.1万/坪 (27.3年/26.5坪) |
六地蔵駅 | 76.1万/坪 (24.3年/41.6坪) | 101万/坪 (13.8年/42.7坪) | 104万/坪 (10.0年/38.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
太秦天神川駅 117.5 万/坪(昨年同期比 +42.0 %)
太秦天神川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 118万円/坪(35.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +42.0%( +34.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.3年(昨年 24.8年から -99.0 %減)。平均土地面積は 21.7 坪 (昨年 19.3 坪から +12.4 %増)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 19.7 坪から +38.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 24.8 年 → 2020年 0.3 年、-99.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2019年 9.0 分 → 2020年 8.0 分、-11.1 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 100.0 %)
山科駅 126.9 万/坪(昨年同期比 +38.6 %)
山科駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 127万円/坪(38.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +38.6%( +35.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.9年(昨年 28.9年から -38.0 %減)。平均土地面積は 66.2 坪 (昨年 44.2 坪から +49.8 %増)。平均建物面積は 37.4 坪 (昨年 62.6 坪から -40.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 28.9 年 → 2020年 17.9 年、-38.0 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 66.7 %)
東山駅 33.1 万/坪(昨年同期比 -81.2 %)
東山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.1万円/坪(10.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -81.2%( -143.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 44.3年(昨年 53.3年から -16.9 %減)。平均土地面積は 10.6 坪 (昨年 48.4 坪から -78.1 %減)。平均建物面積は 15.1 坪 (昨年 59.0 坪から -74.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 53.3 年 → 2020年 44.3 年、-16.9 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 4.3 分 → 2020年 5.0 分、+15.4 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 100.0 %)
石田駅 16.7 万/坪(昨年同期比 -74.7 %)
石田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.7万円/坪(5.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -74.7%( -49.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -92.3%( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.3年(昨年 18.2年から +121.6 %増)。平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 39.2 坪から -19.0 %減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 41.7 坪から -23.9 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 18.2 年 → 2020年 40.3 年、+121.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 12.1 分 → 2020年 23.0 分、+90.4 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 9.1 % → 2020年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示