【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年10月〜12月期の京王相模原線 (調布駅~多摩境駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +17.0%( +5.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 271 件(1年前(2020年)に比べて +153.3%( +164件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.7年(昨年 27.7年から -10.7 %減)。平均専有面積は 76.2 ㎡ (昨年 75.6 ㎡から +0.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。京王多摩川駅、稲城駅、京王多摩センター駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは稲城駅で昨年に比べ +84.5 %、単価は 51.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(稲城駅、京王多摩川駅)は +63.6 %(単価 +18.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(京王堀之内駅、調布駅)は +1.3 %(単価 +1.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 27.7 年 → 2021年 24.7 年、-10.7 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 12.4 分 → 2021年 11.1 分、-10.4 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 52.4 % → 2021年 41.1 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.9 % → 2021年 3.8 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 1.9 % → 2021年 1.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった調布駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は66.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +3.7%( +2.4万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 38 件(1年前(2020年)に比べて +137.5%( +22件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった京王永山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +15.4%( +4.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 51 件(1年前(2020年)に比べて +200.0%( +34件/㎡)と大幅に増加しています。)。
京王相模原線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
調布駅 | 66.7万/㎡ (24.6年/59.2㎡) | 64.3万/㎡ (27.0年/60.9㎡) | 65.2万/㎡ (13.3年/67.5㎡) |
京王多摩川駅 | 42.2万/㎡ (29.4年/53.2㎡) | 29.6万/㎡ (37.6年/55.0㎡) | 39.3万/㎡ (35.8年/52.0㎡) |
京王よみうりランド駅 | 50.8万/㎡ (14.4年/75.0㎡) | - | 35.0万/㎡ (0年/80.0㎡) |
稲城駅 | 51.7万/㎡ (15.0年/73.2㎡) | 28.0万/㎡ (26.8年/72.5㎡) | 48.3万/㎡ (17.3年/90.0㎡) |
京王永山駅 | 30.7万/㎡ (30.0年/67.6㎡) | 26.6万/㎡ (33.4年/60.9㎡) | 30.6万/㎡ (26.7年/65.3㎡) |
京王多摩センター駅 | 32.7万/㎡ (31.0年/83.5㎡) | 25.0万/㎡ (34.2年/82.4㎡) | 25.8万/㎡ (32.9年/75.9㎡) |
京王堀之内駅 | 32.5万/㎡ (21.8年/83.5㎡) | 32.9万/㎡ (18.9年/88.8㎡) | 32.5万/㎡ (11.9年/82.5㎡) |
南大沢駅 | 32.3万/㎡ (20.8年/93.2㎡) | 27.4万/㎡ (24.8年/87.0㎡) | 28.2万/㎡ (20.6年/88.6㎡) |
多摩境駅 | 36.2万/㎡ (15.7年/86.8㎡) | 32.4万/㎡ (15.3年/83.6㎡) | 34.9万/㎡ (10.0年/75.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
稲城駅 51.7 万/㎡(昨年同期比 +84.5 %)
稲城駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +84.5%( +23.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2020年)に比べて +83.3%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.0年(昨年 26.8年から -43.8 %減)。平均専有面積は 73.2 ㎡ (昨年 72.5 ㎡から +0.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 26.8 年 → 2021年 15.0 年、-43.8 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 12.3 分 → 2021年 6.0 分、-51.4 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 83.3 % → 2021年 45.5 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 18.2 %)
京王多摩川駅 42.2 万/㎡(昨年同期比 +42.6 %)
京王多摩川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +42.6%( +12.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(1年前(2020年)に比べて +240.0%( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.4年(昨年 37.6年から -21.7 %減)。平均専有面積は 53.2 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から -3.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 37.6 年 → 2021年 29.4 年、-21.7 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 60.0 % → 2021年 41.2 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 6.2 分 → 2021年 6.9 分、+11.0 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 % → 2021年 29.4 %)
京王堀之内駅 32.5 万/㎡(昨年同期比 -1.2 %)
京王堀之内駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -1.2%( -0.4万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 30 件(1年前(2020年)に比べて +130.8%( +17件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.8年(昨年 18.9年から +15.2 %増)。平均専有面積は 83.5 ㎡ (昨年 88.8 ㎡から -6.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 15.4 % → 2021年 24.1 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 18.9 年 → 2021年 21.8 年、+15.2 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 9.8 分 → 2021年 10.9 分、+11.2 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 41.7 % → 2021年 55.2 %)
調布駅 66.7 万/㎡(昨年同期比 +3.7 %)
調布駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は66.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +3.7%( +2.4万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 38 件(1年前(2020年)に比べて +137.5%( +22件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.6年(昨年 27.0年から -9.0 %減)。平均専有面積は 59.2 ㎡ (昨年 60.9 ㎡から -2.8 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.2 % → 2021年 11.4 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 13.5 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 7.2 分 → 2021年 9.0 分、+24.5 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 56.2 % → 2021年 31.4 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 6.2 % → 2021年 5.4 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示