【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜6月期の新交通ゆりかもめ (新橋駅~豊洲駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は139万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +10.9%( +13.6万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 399 件(1年前(2023年)に比べて -48.8%( -381件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.4年(昨年 14.6年から -2.0 %減)。平均専有面積は 68.0 ㎡ (昨年 67.6 ㎡から +0.6 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。新橋駅、芝浦ふ頭駅、新豊洲駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは竹芝駅で昨年に比べ +105.0 %、単価は 344 万円/㎡となった。
上位 2 駅(竹芝駅、新橋駅)は +72.8 %(単価 +122.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(汐留駅、日の出駅)は -3.6 %(単価 -9.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.6 % → 2024年 18.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.7 % → 2024年 5.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 39.9 % → 2024年 37.6 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 5.9 % → 2024年 1.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった竹芝駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は344万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +105.0%( +176.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった有明テニスの森駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は123万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +12.0%( +13.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 90 件(1年前(2023年)に比べて -43.8%( -70件/㎡)と大幅に減少しています。)。
新交通ゆりかもめ | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新橋駅 | 236万/㎡ (16.5年/63.2㎡) | 168万/㎡ (24.6年/33.6㎡) | 139万/㎡ (20.8年/35.0㎡) |
汐留駅 | 190万/㎡ (18.8年/50.0㎡) | 214万/㎡ (21.3年/78.9㎡) | 187万/㎡ (20.5年/67.4㎡) |
竹芝駅 | 344万/㎡ (1.3年/90.0㎡) | 168万/㎡ (0.5年/25.0㎡) | - |
日の出駅 | 140万/㎡ (13.9年/50.0㎡) | 135万/㎡ (17.2年/51.5㎡) | 130万/㎡ (11.2年/38.6㎡) |
芝浦ふ頭駅 | 140万/㎡ (21.4年/36.4㎡) | 110万/㎡ (25.2年/32.9㎡) | 98.6万/㎡ (19.7年/38.4㎡) |
お台場海浜公園駅 | 139万/㎡ (9.3年/67.9㎡) | 132万/㎡ (13.9年/76.8㎡) | 123万/㎡ (12.4年/66.3㎡) |
有明駅 | 159万/㎡ (5.1年/60.8㎡) | 138万/㎡ (4.4年/60.7㎡) | 131万/㎡ (3.3年/58.0㎡) |
有明テニスの森駅 | 123万/㎡ (13.9年/66.6㎡) | 110万/㎡ (13.6年/65.8㎡) | 102万/㎡ (12.4年/66.6㎡) |
新豊洲駅 | 158万/㎡ (9.7年/70.4㎡) | 130万/㎡ (8.4年/72.3㎡) | 121万/㎡ (7.4年/67.2㎡) |
豊洲駅 | 131万/㎡ (16.3年/71.7㎡) | 120万/㎡ (15.7年/71.6㎡) | 109万/㎡ (15.0年/72.6㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
竹芝駅 344.4 万/㎡(昨年同期比 +105.0 %)
竹芝駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は344万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +105.0%( +176.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 1.3年(昨年 0.5年から +148.9 %増)。平均専有面積は 90.0 ㎡ (昨年 25.0 ㎡から +260.0 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 0.5 年 → 2024年 1.3 年、+148.9 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
新橋駅 235.6 万/㎡(昨年同期比 +40.6 %)
新橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は236万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +40.6%( +68.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.5年(昨年 24.6年から -32.9 %減)。平均専有面積は 63.2 ㎡ (昨年 33.6 ㎡から +87.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 24.6 年 → 2024年 16.5 年、-32.9 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.6 % → 2024年 45.5 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.9 分 → 2024年 6.1 分、+24.1 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.5 % → 2024年 18.2 %)
汐留駅 190.3 万/㎡(昨年同期比 -11.2 %)
汐留駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は190万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -11.2%( -24.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて -71.0%( -22件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.8年(昨年 21.3年から -11.9 %減)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 78.9 ㎡から -36.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 21.3 年 → 2024年 18.8 年、-11.9 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 96.8 % → 2024年 66.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 3.0 分 → 2024年 3.9 分、+31.0 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 80.6 % → 2024年 77.8 %)
日の出駅 140.4 万/㎡(昨年同期比 +3.9 %)
日の出駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は140万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +3.9%( +5.3万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2023年)に比べて -40.0%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.9年(昨年 17.2年から -19.1 %減)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 51.5 ㎡から -2.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 17.2 年 → 2024年 13.9 年、-19.1 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 3.3 分 → 2024年 2.7 分、-19.2 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.0 % → 2024年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示