【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年4月〜6月期の西武新宿線 (所沢駅~本川越駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -11.0%( -3.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 87 件(1年前(2023年)に比べて -25.6%( -30件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.3年(昨年 29.9年から +4.7 %増)。平均専有面積は 66.3 ㎡ (昨年 64.5 ㎡から +2.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。所沢駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは所沢駅で昨年に比べ +13.3 %、単価は 62.9 万円/㎡となった。
上位 2 駅(所沢駅、南大塚駅)は +10.7 %(単価 +4.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(狭山市駅、新所沢駅)は -33.4 %(単価 -8.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.8 % → 2024年 23.2 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 52.6 % → 2024年 34.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.6 % → 2024年 36.8 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.8 % → 2024年 4.3 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +13.3%( +7.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 16 件(1年前(2023年)に比べて -46.7%( -14件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった狭山市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -40.5%( -7.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 23 件(1年前(2023年)に比べて -8.0%( -2件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
西武新宿線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
所沢駅 | 62.9万/㎡ (15.1年/71.9㎡) | 55.5万/㎡ (19.2年/68.0㎡) | 54.1万/㎡ (16.4年/68.1㎡) |
航空公園駅 | 33.7万/㎡ (32.0年/68.8㎡) | 34.0万/㎡ (37.3年/68.3㎡) | 26.4万/㎡ (31.9年/81.7㎡) |
新所沢駅 | 27.0万/㎡ (35.9年/70.0㎡) | 36.6万/㎡ (28.2年/67.5㎡) | 21.0万/㎡ (40.0年/60.5㎡) |
入曽駅 | 13.5万/㎡ (39.9年/70.0㎡) | - | 15.6万/㎡ (27.8年/62.5㎡) |
狭山市駅 | 11.6万/㎡ (43.8年/65.9㎡) | 19.4万/㎡ (38.4年/65.2㎡) | 13.9万/㎡ (40.0年/59.2㎡) |
新狭山駅 | 14.3万/㎡ (40.9年/59.2㎡) | 18.4万/㎡ (39.5年/57.9㎡) | 14.5万/㎡ (41.0年/56.8㎡) |
南大塚駅 | 23.7万/㎡ (24.5年/77.0㎡) | 21.9万/㎡ (34.8年/58.3㎡) | 23.2万/㎡ (25.7年/65.0㎡) |
本川越駅 | 49.1万/㎡ (20.5年/60.3㎡) | 47.1万/㎡ (23.6年/60.0㎡) | 45.5万/㎡ (23.7年/60.9㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
所沢駅 62.9 万/㎡(昨年同期比 +13.3 %)
所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +13.3%( +7.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 16 件(1年前(2023年)に比べて -46.7%( -14件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.1年(昨年 19.2年から -21.3 %減)。平均専有面積は 71.9 ㎡ (昨年 68.0 ㎡から +5.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 19.2 年 → 2024年 15.1 年、-21.3 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.3 % → 2024年 18.8 %)
南大塚駅 23.7 万/㎡(昨年同期比 +8.1 %)
南大塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +8.1%( +1.8万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -16.7%( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.5年(昨年 34.8年から -29.6 %減)。平均専有面積は 77.0 ㎡ (昨年 58.3 ㎡から +32.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 34.8 年 → 2024年 24.5 年、-29.6 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 29.8 分 → 2024年 8.8 分、-70.5 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 83.3 % → 2024年 60.0 %)
狭山市駅 11.6 万/㎡(昨年同期比 -40.5 %)
狭山市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -40.5%( -7.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 23 件(1年前(2023年)に比べて -8.0%( -2件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 43.8年(昨年 38.4年から +14.1 %増)。平均専有面積は 65.9 ㎡ (昨年 65.2 ㎡から +1.0 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 52.0 % → 2024年 17.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 38.4 年 → 2024年 43.8 年、+14.1 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.2 分 → 2024年 16.5 分、+61.9 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 48.0 % → 2024年 78.3 %)
新所沢駅 27.0 万/㎡(昨年同期比 -26.2 %)
新所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -26.2%( -9.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -16件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.9年(昨年 28.2年から +27.2 %増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 67.5 ㎡から +3.7 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 45.8 % → 2024年 37.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 28.2 年 → 2024年 35.9 年、+27.2 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 10.6 分 → 2024年 12.6 分、+18.8 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示