【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の西武新宿線 (所沢駅~本川越駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +15.2%( +4.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 99 件(1年前(2023年)に比べて -36.1%( -56件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.1年(昨年 29.7年から -1.8 %減)。平均専有面積は 67.0 ㎡ (昨年 64.5 ㎡から +4.0 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。南大塚駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは南大塚駅で昨年に比べ +15.0 %、単価は 28.9 万円/㎡となった。
上位 2 駅(南大塚駅、所沢駅)は +12.1 %(単価 +4.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(狭山市駅、新所沢駅)は -23.4 %(単価 -6.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 9.1 分 → 2024年 8.2 分、-10.4 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.5 % → 2024年 25.6 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.5 % → 2024年 9.8 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は59.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +9.2%( +5.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 27 件(1年前(2023年)に比べて -3.6%( -1件/㎡)と小幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新狭山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -20.4%( -3.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(1年前(2023年)に比べて -29.4%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
西武新宿線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
所沢駅 | 59.3万/㎡ (18.3年/68.9㎡) | 54.3万/㎡ (21.3年/67.3㎡) | 46.4万/㎡ (18.8年/69.3㎡) |
航空公園駅 | 35.0万/㎡ (26.5年/85.0㎡) | - | 36.2万/㎡ (28.5年/67.5㎡) |
新所沢駅 | 25.4万/㎡ (37.4年/66.8㎡) | 33.0万/㎡ (29.5年/71.5㎡) | 29.2万/㎡ (30.2年/65.9㎡) |
入曽駅 | - | 10.3万/㎡ (45.0年/61.7㎡) | 19.4万/㎡ (32.0年/67.5㎡) |
狭山市駅 | 14.2万/㎡ (40.4年/66.6㎡) | 18.6万/㎡ (35.9年/64.6㎡) | 14.7万/㎡ (36.2年/59.4㎡) |
新狭山駅 | 12.3万/㎡ (44.4年/63.3㎡) | 15.4万/㎡ (38.1年/49.7㎡) | 11.3万/㎡ (42.4年/56.7㎡) |
南大塚駅 | 28.9万/㎡ (26.5年/73.8㎡) | 25.1万/㎡ (30.4年/63.3㎡) | 22.4万/㎡ (29.2年/63.6㎡) |
本川越駅 | 52.7万/㎡ (21.3年/62.7㎡) | 49.9万/㎡ (20.5年/64.0㎡) | 45.9万/㎡ (17.9年/63.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
南大塚駅 28.9 万/㎡(昨年同期比 +15.0 %)
南大塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は28.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +15.0%( +3.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -33.3%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 30.4年から -12.6 %減)。平均専有面積は 73.8 ㎡ (昨年 63.3 ㎡から +16.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 30.4 年 → 2024年 26.5 年、-12.6 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 4.3 分 → 2024年 3.2 分、-25.0 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 25.0 %)
所沢駅 59.3 万/㎡(昨年同期比 +9.2 %)
所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は59.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +9.2%( +5.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 27 件(1年前(2023年)に比べて -3.6%( -1件/㎡)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.3年(昨年 21.3年から -14.0 %減)。平均専有面積は 68.9 ㎡ (昨年 67.3 ㎡から +2.3 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 21.3 年 → 2024年 18.3 年、-14.0 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 9.6 分 → 2024年 7.9 分、-17.2 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.7 % → 2024年 18.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 32.1 % → 2024年 40.7 %)
狭山市駅 14.2 万/㎡(昨年同期比 -24.0 %)
狭山市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -24.0%( -4.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 19 件(1年前(2023年)に比べて -60.4%( -29件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.4年(昨年 35.9年から +12.5 %増)。平均専有面積は 66.6 ㎡ (昨年 64.6 ㎡から +3.1 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.4 % → 2024年 42.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 35.9 年 → 2024年 40.4 年、+12.5 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 54.2 % → 2024年 61.1 %)
新所沢駅 25.4 万/㎡(昨年同期比 -22.9 %)
新所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -22.9%( -7.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(1年前(2023年)に比べて -59.3%( -16件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.4年(昨年 29.5年から +26.9 %増)。平均専有面積は 66.8 ㎡ (昨年 71.5 ㎡から -6.5 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 37.0 % → 2024年 36.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 29.5 年 → 2024年 37.4 年、+26.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.3 分 → 2024年 13.9 分、+34.8 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.6 % → 2024年 54.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示