【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜3月期の西武新宿線 (所沢駅～本川越駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +4.2％( +1.3万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 95 件(１年前(2022年)に比べて -35.4％( -52件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.6年(昨年 27.6年から +7.2 ％増)。平均専有面積は 63.2 ㎡ (昨年 62.8 ㎡から +0.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。狭山市駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは狭山市駅で昨年に比べ +33.1 ％、単価は 19.8 万円/㎡となった。
上位 2 駅(狭山市駅、新所沢駅)は +26.4 ％(単価 +5.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(入曽駅、南大塚駅)は -17.1 ％(単価 -3.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 4.7 ％ → 2023年 8.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 43.4 ％ → 2023年 42.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 26.2 ％ → 2023年 30.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 26.8 ％ → 2023年 22.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は55.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +19.5％( +9.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 17 件(１年前(2022年)に比べて -59.5％( -25件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった入曽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -41.6％( -8.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| 西武新宿線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 所沢駅 | 55.4万/㎡ (21.1年/65.3㎡) | 46.3万/㎡ (19.3年/68.7㎡) | 46.4万/㎡ (16.9年/68.2㎡) |
| 航空公園駅 | - | 33.1万/㎡ (28.0年/66.7㎡) | 49.1万/㎡ (30.0年/55.0㎡) |
| 新所沢駅 | 33.1万/㎡ (29.7年/70.9㎡) | 27.7万/㎡ (32.3年/65.7㎡) | 33.6万/㎡ (35.6年/68.7㎡) |
| 入曽駅 | 11.3万/㎡ (45.0年/62.5㎡) | 19.4万/㎡ (32.0年/67.5㎡) | 13.1万/㎡ (24.0年/75.0㎡) |
| 狭山市駅 | 19.8万/㎡ (35.6年/63.9㎡) | 14.9万/㎡ (36.4年/57.9㎡) | 14.9万/㎡ (35.2年/61.5㎡) |
| 新狭山駅 | 14.1万/㎡ (38.3年/49.5㎡) | 12.1万/㎡ (41.3年/55.3㎡) | 7.5万/㎡ (45.6年/62.9㎡) |
| 南大塚駅 | 24.0万/㎡ (32.5年/58.8㎡) | 22.4万/㎡ (29.9年/61.8㎡) | 32.1万/㎡ (15.4年/70.0㎡) |
| 本川越駅 | 50.5万/㎡ (20.4年/62.2㎡) | 45.9万/㎡ (19.1年/62.0㎡) | 38.7万/㎡ (22.8年/63.6㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
狭山市駅 19.8 万/㎡(昨年同期比 +33.1 ％)
狭山市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +33.1％( +4.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 28 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 35.6年(昨年 36.4年から -2.3 ％減)。平均専有面積は 63.9 ㎡ (昨年 57.9 ㎡から +10.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 16.2 分 → 2023年 12.6 分、-22.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 39.3 ％ → 2023年 28.6 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 35.3 ％ → 2023年 22.2 ％)
新所沢駅 33.1 万/㎡(昨年同期比 +19.7 ％)
新所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +19.7％( +5.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 17 件(１年前(2022年)に比べて +13.3％( +2件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 29.7年(昨年 32.3年から -7.9 ％減)。平均専有面積は 70.9 ㎡ (昨年 65.7 ㎡から +7.9 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 60.0 ％ → 2023年 41.2 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 14.3 ％ → 2023年 6.2 ％)
入曽駅 11.3 万/㎡(昨年同期比 -41.6 ％)
入曽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -41.6％( -8.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 45.0年(昨年 32.0年から +40.6 ％増)。平均専有面積は 62.5 ㎡ (昨年 67.5 ㎡から -7.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 20.0 分 → 2023年 17.5 分、-12.5 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 32.0 年 → 2023年 45.0 年、+40.6 ％と大きく増加)
南大塚駅 24.0 万/㎡(昨年同期比 +7.4 ％)
南大塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +7.4％( +1.7万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて -63.6％( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.5年(昨年 29.9年から +8.7 ％増)。平均専有面積は 58.8 ㎡ (昨年 61.8 ㎡から -5.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 7.1 分 → 2023年 3.5 分、-50.6 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 27.3 ％ → 2023年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 44.4 ％ → 2023年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示