【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の東武東上本線 (和光市駅~小川町駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +11.5%( +4.0万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 255 件(1年前(2023年)に比べて -84.3%( -1368件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 28.9年から -7.2 %減)。平均専有面積は 69.6 ㎡ (昨年 69.2 ㎡から +0.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が減少。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。全体的に上昇基調。和光市駅、川越駅、高坂駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは東松山駅で昨年に比べ +128.5 %、単価は 42.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東松山駅、高坂駅)は +82.3 %(単価 +14.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(霞ケ関駅、みずほ台駅)は -27.2 %(単価 -6.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.6 % → 2024年 8.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.8 % → 2024年 24.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった和光市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は65.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +22.9%( +12.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(1年前(2023年)に比べて -88.3%( -91件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小川町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は7.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -24.2%( -2.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -87.5%( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
東武東上本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
和光市駅 | 65.2万/㎡ (23.0年/72.9㎡) | 53.1万/㎡ (25.1年/70.8㎡) | 54.2万/㎡ (22.9年/71.5㎡) |
朝霞駅 | 51.6万/㎡ (19.6年/68.2㎡) | 46.0万/㎡ (24.8年/65.9㎡) | 44.8万/㎡ (22.9年/66.6㎡) |
朝霞台駅 | 51.5万/㎡ (18.8年/70.2㎡) | 45.1万/㎡ (21.0年/71.5㎡) | 44.4万/㎡ (19.4年/69.4㎡) |
志木駅 | 47.5万/㎡ (23.7年/69.4㎡) | 43.6万/㎡ (26.5年/69.6㎡) | 44.9万/㎡ (24.1年/70.7㎡) |
柳瀬川駅 | 24.0万/㎡ (41.8年/76.9㎡) | 24.0万/㎡ (40.8年/76.0㎡) | 26.0万/㎡ (38.2年/79.1㎡) |
みずほ台駅 | 19.9万/㎡ (36.8年/71.1㎡) | 26.6万/㎡ (34.2年/66.3㎡) | 24.3万/㎡ (33.8年/68.4㎡) |
鶴瀬駅 | 36.0万/㎡ (20.7年/73.1㎡) | 32.7万/㎡ (23.9年/70.1㎡) | 36.2万/㎡ (22.0年/67.6㎡) |
ふじみ野駅 | 43.1万/㎡ (23.4年/77.3㎡) | 44.5万/㎡ (21.7年/79.6㎡) | 42.1万/㎡ (21.4年/79.7㎡) |
上福岡駅 | 32.6万/㎡ (23.0年/67.1㎡) | 29.3万/㎡ (27.6年/64.1㎡) | 29.7万/㎡ (22.9年/70.6㎡) |
新河岸駅 | - | 21.6万/㎡ (33.9年/58.8㎡) | 18.1万/㎡ (33.8年/45.0㎡) |
川越駅 | 36.9万/㎡ (29.1年/67.1㎡) | 30.3万/㎡ (31.3年/66.0㎡) | 33.6万/㎡ (25.1年/66.0㎡) |
川越市駅 | 33.0万/㎡ (29.2年/63.6㎡) | 30.5万/㎡ (31.6年/61.6㎡) | 30.5万/㎡ (31.3年/68.0㎡) |
霞ケ関駅 | 14.1万/㎡ (43.0年/77.5㎡) | 20.0万/㎡ (29.4年/85.0㎡) | 21.2万/㎡ (28.8年/76.2㎡) |
鶴ケ島駅 | 11.4万/㎡ (39.5年/75.0㎡) | 13.8万/㎡ (37.6年/76.0㎡) | 15.1万/㎡ (33.8年/70.6㎡) |
若葉駅 | 20.0万/㎡ (35.3年/68.2㎡) | 18.1万/㎡ (35.2年/66.6㎡) | 19.3万/㎡ (32.1年/67.5㎡) |
坂戸駅 | 24.3万/㎡ (25.8年/65.0㎡) | 24.6万/㎡ (27.6年/64.2㎡) | 23.3万/㎡ (25.6年/64.0㎡) |
北坂戸駅 | 17.1万/㎡ (34.0年/70.0㎡) | 18.7万/㎡ (30.9年/65.0㎡) | 9.9万/㎡ (41.7年/47.7㎡) |
高坂駅 | 16.5万/㎡ (35.0年/85.0㎡) | 12.1万/㎡ (34.0年/93.8㎡) | 27.7万/㎡ (19.3年/65.0㎡) |
東松山駅 | 42.2万/㎡ (20.5年/75.0㎡) | 18.5万/㎡ (26.1年/73.3㎡) | 17.6万/㎡ (24.5年/84.6㎡) |
小川町駅 | 7.3万/㎡ (35.0年/100㎡) | 9.6万/㎡ (32.2年/67.5㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東松山駅 42.2 万/㎡(昨年同期比 +128.5 %)
東松山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +128.5%( +23.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2023年)に比べて -83.0%( -39件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.5年(昨年 26.1年から -21.3 %減)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 73.3 ㎡から +2.3 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 26.1 年 → 2024年 20.5 年、-21.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.9 分 → 2024年 5.6 分、-29.2 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.1 % → 2024年 42.9 %)
高坂駅 16.5 万/㎡(昨年同期比 +36.1 %)
高坂駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +36.1%( +4.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -75.0%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.0年(昨年 34.0年から +2.9 %増)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 93.8 ㎡から -9.3 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
霞ケ関駅 14.1 万/㎡(昨年同期比 -29.4 %)
霞ケ関駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -29.4%( -5.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.0年(昨年 29.4年から +46.4 %増)。平均専有面積は 77.5 ㎡ (昨年 85.0 ㎡から -8.8 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 23.5 分 → 2024年 15.5 分、-34.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 29.4 年 → 2024年 43.0 年、+46.4 %と大きく増加)
みずほ台駅 19.9 万/㎡(昨年同期比 -25.1 %)
みずほ台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -25.1%( -6.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて -83.3%( -45件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.8年(昨年 34.2年から +7.5 %増)。平均専有面積は 71.1 ㎡ (昨年 66.3 ㎡から +7.3 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.8 % → 2024年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 7.0 分 → 2024年 8.2 分、+18.1 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 44.2 % → 2024年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示