【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の阪神本線 (元町駅～杭瀬駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -0.7％( -0.3万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 396 件(１年前(2023年)に比べて -10.6％( -47件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 25.0年から +8.3 ％増)。平均専有面積は 67.9 ㎡ (昨年 67.4 ㎡から +0.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 14 駅に対して、値下がりした駅数は 12 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。元町駅、大石駅、新在家駅、石屋川駅、大物駅、杭瀬駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大石駅で昨年に比べ +66.5 ％、単価は 40.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大石駅、大物駅)は +64.7 ％(単価 +13.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(西灘駅、出屋敷駅)は -28.1 ％(単価 -14.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.1 ％ → 2024年 4.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.3 ％ → 2024年 25.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.7 ％ → 2024年 20.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 5.7 ％ → 2024年 1.5 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった元町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +29.0％( +17.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 20 件(１年前(2023年)に比べて -4.8％( -1件/㎡)と小幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった尼崎センタープール前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -18.1％( -3.8万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -25.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 阪神本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 元町駅 | 77.3万/㎡ (14.5年/71.0㎡) | 59.9万/㎡ (20.7年/56.9㎡) | 60.4万/㎡ (23.8年/54.4㎡) |
| 神戸三宮駅 | 57.0万/㎡ (3.0年/37.5㎡) | 58.4万/㎡ (12.5年/51.7㎡) | 69.2万/㎡ (17.5年/85.0㎡) |
| 春日野道駅 | 59.4万/㎡ (20.4年/41.7㎡) | 65.8万/㎡ (15.7年/35.3㎡) | 51.6万/㎡ (17.5年/47.7㎡) |
| 岩屋駅 | 43.1万/㎡ (22.0年/62.5㎡) | 42.1万/㎡ (22.2年/91.7㎡) | 44.9万/㎡ (19.2年/91.7㎡) |
| 西灘駅 | 38.6万/㎡ (29.5年/64.2㎡) | 56.9万/㎡ (24.0年/65.0㎡) | 46.9万/㎡ (18.5年/72.5㎡) |
| 大石駅 | 40.2万/㎡ (31.0年/40.7㎡) | 24.2万/㎡ (39.0年/60.0㎡) | 42.5万/㎡ (25.7年/58.3㎡) |
| 新在家駅 | 46.2万/㎡ (30.3年/57.5㎡) | 32.7万/㎡ (34.2年/41.7㎡) | 36.4万/㎡ (34.8年/57.0㎡) |
| 石屋川駅 | 37.4万/㎡ (28.4年/51.7㎡) | 27.5万/㎡ (28.3年/53.8㎡) | 57.8万/㎡ (16.5年/66.2㎡) |
| 御影駅 | 53.5万/㎡ (28.8年/77.0㎡) | 45.2万/㎡ (27.8年/74.2㎡) | 40.7万/㎡ (30.2年/77.3㎡) |
| 住吉駅 | 49.4万/㎡ (31.1年/68.4㎡) | 51.2万/㎡ (24.7年/73.8㎡) | 47.3万/㎡ (29.2年/71.7㎡) |
| 魚崎駅 | 35.1万/㎡ (32.9年/69.6㎡) | 34.2万/㎡ (30.3年/72.1㎡) | 36.7万/㎡ (24.4年/77.5㎡) |
| 青木駅 | 42.8万/㎡ (28.8年/67.5㎡) | 37.4万/㎡ (28.8年/62.7㎡) | 35.2万/㎡ (29.2年/65.7㎡) |
| 深江駅 | 36.2万/㎡ (30.3年/66.2㎡) | 34.8万/㎡ (31.3年/65.5㎡) | 35.6万/㎡ (27.9年/63.3㎡) |
| 芦屋駅 | 39.0万/㎡ (30.7年/73.1㎡) | 46.3万/㎡ (29.4年/77.6㎡) | 41.4万/㎡ (28.9年/74.1㎡) |
| 打出駅 | 39.0万/㎡ (32.2年/75.4㎡) | 36.8万/㎡ (29.9年/73.0㎡) | 36.3万/㎡ (30.2年/75.0㎡) |
| 香櫨園駅 | 40.1万/㎡ (29.6年/79.4㎡) | 44.7万/㎡ (27.5年/70.5㎡) | 39.7万/㎡ (23.5年/81.2㎡) |
| 西宮駅 | 45.9万/㎡ (24.9年/68.0㎡) | 49.5万/㎡ (19.6年/72.6㎡) | 43.1万/㎡ (22.4年/70.9㎡) |
| 今津駅 | 40.7万/㎡ (24.6年/75.7㎡) | 45.2万/㎡ (18.9年/67.9㎡) | 41.7万/㎡ (18.7年/68.6㎡) |
| 久寿川駅 | 32.3万/㎡ (28.0年/65.0㎡) | - | 49.9万/㎡ (5.3年/86.7㎡) |
| 甲子園駅 | 46.0万/㎡ (23.2年/75.3㎡) | 48.0万/㎡ (15.2年/82.2㎡) | 38.7万/㎡ (23.4年/73.7㎡) |
| 鳴尾・武庫川女子大前駅 | 28.8万/㎡ (39.0年/57.5㎡) | 33.9万/㎡ (29.9年/78.6㎡) | 42.4万/㎡ (20.3年/80.0㎡) |
| 武庫川駅 | 37.4万/㎡ (27.4年/60.8㎡) | 35.3万/㎡ (29.9年/65.0㎡) | 33.3万/㎡ (27.8年/64.4㎡) |
| 尼崎センタープール前駅 | 16.9万/㎡ (44.0年/65.0㎡) | 20.7万/㎡ (31.8年/68.8㎡) | 28.2万/㎡ (27.0年/58.3㎡) |
| 出屋敷駅 | 32.2万/㎡ (26.4年/80.0㎡) | 42.3万/㎡ (12.3年/68.3㎡) | 25.3万/㎡ (26.5年/55.0㎡) |
| 尼崎駅 | 49.8万/㎡ (19.5年/64.8㎡) | 45.3万/㎡ (21.9年/61.3㎡) | 44.2万/㎡ (19.8年/71.4㎡) |
| 大物駅 | 27.3万/㎡ (35.5年/58.8㎡) | 16.8万/㎡ (43.0年/50.0㎡) | 25.9万/㎡ (34.5年/63.3㎡) |
| 杭瀬駅 | 23.7万/㎡ (38.9年/62.7㎡) | 15.5万/㎡ (49.8年/58.5㎡) | 36.2万/㎡ (50.3年/53.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大石駅 40.2 万/㎡(昨年同期比 +66.5 ％)
大石駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +66.5％( +16.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて +250.0％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 39.0年から -20.5 ％減)。平均専有面積は 40.7 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から -32.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 39.0 年 → 2024年 31.0 年、-20.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 85.7 ％)
大物駅 27.3 万/㎡(昨年同期比 +62.8 ％)
大物駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +62.8％( +10.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.5年(昨年 43.0年から -17.4 ％減)。平均専有面積は 58.8 ㎡ (昨年 50.0 ㎡から +17.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 43.0 年 → 2024年 35.5 年、-17.4 ％と減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 6.5 分 → 2024年 7.8 分、+19.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
西灘駅 38.6 万/㎡(昨年同期比 -32.2 ％)
西灘駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -32.2％( -18.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +500.0％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.5年(昨年 24.0年から +22.9 ％増)。平均専有面積は 64.2 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -1.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 24.0 年 → 2024年 29.5 年、+22.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 3.0 分 → 2024年 4.5 分、+50.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
出屋敷駅 32.2 万/㎡(昨年同期比 -23.9 ％)
出屋敷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -23.9％( -10.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.4年(昨年 12.3年から +113.5 ％増)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 68.3 ㎡から +17.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 12.3 年 → 2024年 26.4 年、+113.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 6.0 分 → 2024年 7.2 分、+19.4 ％と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示