【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年10月〜12月期の山陽新幹線 (新神戸駅~相生駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -1.8%( -0.6万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 74 件(1年前(2020年)に比べて +60.9%( +28件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.8年(昨年 18.0年から +15.2 %増)。平均専有面積は 64.3 ㎡ (昨年 62.7 ㎡から +2.5 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。姫路駅は、昨年から 20 %以上の値下がり。最も値下がりしたのは西明石駅で昨年に比べ -16.0 %、単価は 23.9 万円/㎡となった。
上位 1 駅(新神戸駅)は +1.9 %(単価 +1.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(西明石駅)は -16.0 %(単価 -4.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 16.4 分 → 2021年 12.2 分、-25.5 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 8.7 % → 2021年 19.1 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 15.2 % → 2021年 19.1 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 18.0 年 → 2021年 20.8 年、+15.2 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 40.9 % → 2021年 47.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 9.1 % → 2021年 1.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新神戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +1.9%( +1.0万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 25 件(1年前(2020年)に比べて +66.7%( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西明石駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -16.0%( -4.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 13 件(1年前(2020年)に比べて +85.7%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
山陽新幹線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新神戸駅 | 51.9万/㎡ (18.9年/58.4㎡) | 50.9万/㎡ (19.0年/60.0㎡) | 57.1万/㎡ (18.2年/49.3㎡) |
西明石駅 | 23.9万/㎡ (27.4年/68.5㎡) | 28.4万/㎡ (20.1年/67.1㎡) | 28.1万/㎡ (24.6年/65.8㎡) |
姫路駅 | 26.2万/㎡ (19.6年/66.8㎡) | 27.2万/㎡ (16.7年/63.1㎡) | 20.2万/㎡ (25.0年/65.3㎡) |
相生駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
新神戸駅 51.9 万/㎡(昨年同期比 +1.9 %)
新神戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +1.9%( +1.0万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 25 件(1年前(2020年)に比べて +66.7%( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.9年(昨年 19.0年から -0.8 %減)。平均専有面積は 58.4 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から -2.7 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 4.9 分 → 2021年 3.6 分、-25.2 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 26.7 % → 2021年 40.0 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.7 % → 2021年 12.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 40.0 %)
西明石駅 23.9 万/㎡(昨年同期比 -16.0 %)
西明石駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -16.0%( -4.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 13 件(1年前(2020年)に比べて +85.7%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.4年(昨年 20.1年から +36.8 %増)。平均専有面積は 68.5 ㎡ (昨年 67.1 ㎡から +2.0 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 20.1 年 → 2021年 27.4 年、+36.8 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 9.7 分 → 2021年 15.2 分、+56.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 57.1 % → 2021年 66.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示