【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年7月〜9月期の山陽新幹線 (新神戸駅～相生駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -15.5％( -5.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 86 件(１年前(2020年)に比べて +83.0％( +39件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.7年(昨年 22.5年から +5.5 ％増)。平均専有面積は 67.4 ㎡ (昨年 56.1 ㎡から +20.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。姫路駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは姫路駅で昨年に比べ +26.7 ％、単価は 23.0 万円/㎡となった。
上位 1 駅(姫路駅)は +26.7 ％(単価 +4.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(西明石駅)は -21.7 ％(単価 -7.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 17.0 分 → 2021年 14.1 分、-17.2 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.6 ％ → 2021年 13.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 8.9 ％ → 2021年 8.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 44.4 ％ → 2021年 54.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 27.7 ％ → 2021年 13.5 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新神戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -3.4％( -1.9万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 16 件(１年前(2020年)に比べて -15.8％( -3件/㎡)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった姫路駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +26.7％( +4.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 46 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +23件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 山陽新幹線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新神戸駅 | 53.5万/㎡ (20.7年/59.7㎡) | 55.3万/㎡ (19.1年/40.0㎡) | 49.7万/㎡ (20.6年/51.8㎡) |
| 西明石駅 | 25.2万/㎡ (26.7年/69.2㎡) | 32.1万/㎡ (19.7年/67.0㎡) | 26.3万/㎡ (27.1年/68.3㎡) |
| 姫路駅 | 23.0万/㎡ (23.1年/69.1㎡) | 18.2万/㎡ (26.1年/67.0㎡) | 27.9万/㎡ (17.6年/72.1㎡) |
| 相生駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
姫路駅 23.0 万/㎡(昨年同期比 +26.7 ％)
姫路駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +26.7％( +4.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 46 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +23件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.1年(昨年 26.1年から -11.7 ％減)。平均専有面積は 69.1 ㎡ (昨年 67.0 ㎡から +3.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 26.1 年 → 2021年 23.1 年、-11.7 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 29.8 分 → 2021年 22.2 分、-25.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 52.4 ％ → 2021年 48.7 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 ％ → 2021年 2.6 ％)
西明石駅 25.2 万/㎡(昨年同期比 -21.7 ％)
西明石駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -21.7％( -7.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 24 件(１年前(2020年)に比べて +380.0％( +19件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.7年(昨年 19.7年から +35.6 ％増)。平均専有面積は 69.2 ㎡ (昨年 67.0 ㎡から +3.2 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 19.7 年 → 2021年 26.7 年、+35.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 7.4 分 → 2021年 8.5 分、+14.6 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 ％ → 2021年 83.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示