【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜3月期の山陽新幹線 (新神戸駅~相生駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -12.5%( -4.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 81 件(1年前(2020年)に比べて +65.3%( +32件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.4年(昨年 20.6年から +8.8 %増)。平均専有面積は 63.5 ㎡ (昨年 63.5 ㎡から -0.0 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。姫路駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは姫路駅で昨年に比べ +26.1 %、単価は 22.9 万円/㎡となった。
上位 1 駅(姫路駅)は +26.1 %(単価 +4.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(西明石駅)は -14.0 %(単価 -3.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.2 % → 2021年 15.8 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.4 % → 2021年 23.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 41.3 % → 2021年 52.6 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 6.5 % → 2021年 3.9 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新神戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -11.3%( -6.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 19 件(1年前(2020年)に比べて +11.8%( +2件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった姫路駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +26.1%( +4.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 42 件(1年前(2020年)に比べて +90.9%( +20件/㎡)と大幅に増加しています。)。
山陽新幹線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新神戸駅 | 52.6万/㎡ (17.7年/46.3㎡) | 59.3万/㎡ (14.6年/54.4㎡) | 51.1万/㎡ (17.9年/42.2㎡) |
西明石駅 | 23.4万/㎡ (28.5年/68.7㎡) | 27.2万/㎡ (20.9年/64.0㎡) | 23.7万/㎡ (23.8年/61.2㎡) |
姫路駅 | 22.9万/㎡ (21.7年/68.7㎡) | 18.2万/㎡ (25.5年/70.2㎡) | 26.6万/㎡ (16.1年/67.6㎡) |
相生駅 | 24.3万/㎡ (20.0年/70.0㎡) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
姫路駅 22.9 万/㎡(昨年同期比 +26.1 %)
姫路駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +26.1%( +4.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 42 件(1年前(2020年)に比べて +90.9%( +20件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.7年(昨年 25.5年から -15.0 %減)。平均専有面積は 68.7 ㎡ (昨年 70.2 ㎡から -2.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 25.5 年 → 2021年 21.7 年、-15.0 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 23.8 分 → 2021年 20.7 分、-13.2 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 8.1 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 48.6 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 5.0 % → 2021年 2.7 %)
西明石駅 23.4 万/㎡(昨年同期比 -14.0 %)
西明石駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -14.0%( -3.8万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 19 件(1年前(2020年)に比べて +90.0%( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 20.9年から +36.6 %増)。平均専有面積は 68.7 ㎡ (昨年 64.0 ㎡から +7.3 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 47.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 20.9 年 → 2021年 28.5 年、+36.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 7.1 分 → 2021年 8.7 分、+23.1 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 % → 2021年 78.9 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示