【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR八戸線 (八戸駅~階上駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.9万円/坪(18.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +31.5%( +14.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 86 件(1年前(2023年)に比べて -62.4%( -143件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.9年(昨年 26.4年から +1.9 %増)。平均土地面積は 101.6 坪 (昨年 99.0 坪から +2.6 %増)。平均建物面積は 44.9 坪 (昨年 52.7 坪から -14.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。本八戸駅、白銀駅、鮫駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは種差海岸駅で昨年に比べ +1652.3 %、坪単価は 50.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(種差海岸駅、本八戸駅)は +862.8 %(坪単価 +40.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(陸奥湊駅、八戸駅)は -19.8 %(坪単価 -8.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 26.8 分 → 2024年 23.2 分、-13.4 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.8 % → 2024年 3.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.7 % → 2024年 21.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 32.7 % → 2024年 35.4 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.5 % → 2024年 31.6 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった本八戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.3万円/坪(24.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +73.3%( +34.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(1年前(2023年)に比べて -56.7%( -34件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった陸奥湊駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.4万円/坪(8.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -21.8%( -8.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて -65.0%( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR八戸線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
八戸駅 | 38.6万/坪 (28.2年/175坪) | 47.0万/坪 (23.4年/117坪) | 55.1万/坪 (15.2年/109坪) |
長苗代駅 | 72.5万/坪 (25.0年/66.0坪) | 61.9万/坪 (16.0年/65.4坪) | 51.2万/坪 (23.6年/102坪) |
本八戸駅 | 80.3万/坪 (28.0年/102坪) | 46.3万/坪 (25.4年/107坪) | 46.6万/坪 (33.2年/113坪) |
小中野駅 | 52.4万/坪 (22.3年/106坪) | 50.0万/坪 (26.1年/142坪) | 50.8万/坪 (19.1年/67.2坪) |
陸奥湊駅 | 29.4万/坪 (41.9年/120坪) | 37.6万/坪 (35.6年/97.4坪) | 45.0万/坪 (24.9年/76.5坪) |
白銀駅 | 54.3万/坪 (21.4年/91.3坪) | 38.5万/坪 (32.6年/77.6坪) | 44.0万/坪 (28.7年/95.8坪) |
鮫駅 | 36.4万/坪 (40.8年/56.0坪) | 24.2万/坪 (37.7年/66.6坪) | 41.0万/坪 (30.4年/83.2坪) |
陸奥白浜駅 | - | - | 34.8万/坪 (10.8年/127坪) |
種差海岸駅 | 50.4万/坪 (1.0年/66.6坪) | - | |
大久喜駅 | - | - | 3.1万/坪 (51.8年/424坪) |
金浜駅 | - | 25.0万/坪 (28.3年/79.8坪) | 39.2万/坪 (17.4年/85.1坪) |
大蛇駅 | - | 34.6万/坪 (25.1年/145坪) | 25.6万/坪 (19.6年/74.1坪) |
階上駅 | - | - | 88.2万/坪 (0年/142坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
種差海岸駅 50.4 万/坪(昨年同期比 +1652.3 %)
種差海岸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.4万円/坪(15.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +1652.3%( +47.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 1.0年(昨年 32.0年から -96.9 %減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 69.6 坪から -54.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 32.0 年 → 2024年 1.0 年、-96.9 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 14.0 分 → 2024年 90.0 分、+542.9 %と大きく増加)
本八戸駅 80.3 万/坪(昨年同期比 +73.3 %)
本八戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.3万円/坪(24.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +73.3%( +34.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(1年前(2023年)に比べて -56.7%( -34件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 25.4年から +10.1 %増)。平均土地面積は 102.0 坪 (昨年 106.9 坪から -4.6 %減)。平均建物面積は 42.1 坪 (昨年 65.0 坪から -35.2 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.8 % → 2024年 28.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 25.4 年 → 2024年 28.0 年、+10.1 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.5 % → 2024年 42.9 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.3 % → 2024年 19.0 %)
陸奥湊駅 29.4 万/坪(昨年同期比 -21.8 %)
陸奥湊駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.4万円/坪(8.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -21.8%( -8.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて -65.0%( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.9年(昨年 35.6年から +17.6 %増)。平均土地面積は 119.9 坪 (昨年 97.4 坪から +23.1 %増)。平均建物面積は 43.6 坪 (昨年 38.9 坪から +12.1 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 25.4 分 → 2024年 21.4 分、-15.8 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 36.8 % → 2024年 28.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 35.6 年 → 2024年 41.9 年、+17.6 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 42.1 % → 2024年 71.4 %)
八戸駅 38.6 万/坪(昨年同期比 -17.8 %)
八戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.6万円/坪(11.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -17.8%( -8.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2023年)に比べて -77.1%( -27件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.2年(昨年 23.4年から +20.6 %増)。平均土地面積は 175.5 坪 (昨年 116.9 坪から +50.0 %増)。平均建物面積は 90.3 坪 (昨年 53.3 坪から +69.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 36.7 分 → 2024年 27.4 分、-25.5 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.4 年 → 2024年 28.2 年、+20.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.2 % → 2024年 28.6 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示