【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜3月期のJR長崎本線 (小長井駅~長崎駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.8万円/坪(16.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -8.8%( -5.1万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 83 件(1年前(2022年)に比べて -11.7%( -11件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 34.0年(昨年 33.3年から +1.9 %増)。平均土地面積は 83.2 坪 (昨年 76.8 坪から +8.3 %増)。平均建物面積は 68.8 坪 (昨年 64.5 坪から +6.6 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。諫早駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは小長井駅で昨年に比べ +134.0 %、坪単価は 11.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(小長井駅、諫早駅)は +76.7 %(坪単価 +8.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(浦上駅、東諫早駅)は -42.2 %(坪単価 -40.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.8 % → 2023年 28.1 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 1.4 % → 2023年 3.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 40.5 % → 2023年 45.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東諫早駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.8万円/坪(22.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -17.9%( -16.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2022年)に比べて +100.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小長井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.5万円/坪(3.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +134.0%( +6.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
JR長崎本線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
小長井駅 | 11.5万/坪 (27.0年/103坪) | 4.9万/坪 (35.0年/81.7坪) | - |
長里駅 | - | - | - |
湯江駅 | - | - | 6.7万/坪 (50.0年/52.2坪) |
小江駅 | - | - | 4.5万/坪 (53.0年/69.6坪) |
肥前長田駅 | - | 20.6万/坪 (61.0年/148坪) | - |
東諫早駅 | 75.8万/坪 (13.2年/107坪) | 92.3万/坪 (22.5年/252坪) | 49.1万/坪 (33.5年/110坪) |
諫早駅 | 69.0万/坪 (22.5年/62.7坪) | 57.8万/坪 (25.5年/73.0坪) | 68.5万/坪 (18.5年/67.6坪) |
西諫早駅 | 62.4万/坪 (11.8年/72.6坪) | 62.3万/坪 (27.2年/147坪) | 66.5万/坪 (18.6年/68.6坪) |
喜々津駅 | 39.6万/坪 (32.7年/74.7坪) | 46.9万/坪 (29.7年/68.6坪) | 76.2万/坪 (0年/58.6坪) |
市布駅 | 60.1万/坪 (0年/106坪) | - | - |
肥前古賀駅 | 61.4万/坪 (28.8年/126坪) | 68.0万/坪 (20.3年/69.6坪) | 35.1万/坪 (22.5年/92.3坪) |
現川駅 | 56.9万/坪 (28.0年/209坪) | 62.1万/坪 (26.0年/87.7坪) | 95.0万/坪 (37.0年/68.1坪) |
浦上駅 | 32.5万/坪 (46.9年/89.2坪) | 96.6万/坪 (33.0年/73.5坪) | 87.6万/坪 (21.5年/60.3坪) |
長崎駅 | 50.1万/坪 (41.5年/69.9坪) | 46.2万/坪 (39.9年/50.8坪) | 52.9万/坪 (33.1年/66.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
小長井駅 11.5 万/坪(昨年同期比 +134.0 %)
小長井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.5万円/坪(3.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +134.0%( +6.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 27.0年(昨年 35.0年から -22.9 %減)。平均土地面積は 102.9 坪 (昨年 81.7 坪から +25.9 %増)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 40.8 坪から +11.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 35.0 年 → 2023年 27.0 年、-22.9 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 10.0 分 → 2023年 8.0 分、-20.0 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 100.0 %)
諫早駅 69.0 万/坪(昨年同期比 +19.4 %)
諫早駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.0万円/坪(20.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +19.4%( +11.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2022年)に比べて -46.7%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 25.5年から -11.6 %減)。平均土地面積は 62.7 坪 (昨年 73.0 坪から -14.2 %減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 59.7 坪から -51.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 25.5 年 → 2023年 22.5 年、-11.6 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 24.1 分 → 2023年 16.6 分、-30.9 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 27.3 % → 2023年 33.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 27.3 % → 2023年 16.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 27.3 % → 2023年 33.3 %)
浦上駅 32.5 万/坪(昨年同期比 -66.4 %)
浦上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.5万円/坪(9.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -66.4%( -64.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 46.9年(昨年 33.0年から +42.1 %増)。平均土地面積は 89.2 坪 (昨年 73.5 坪から +21.4 %増)。平均建物面積は 90.1 坪 (昨年 64.4 坪から +39.9 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 21.6 分 → 2023年 17.8 分、-17.6 %と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 33.0 年 → 2023年 46.9 年、+42.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 60.0 % → 2023年 77.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 10.0 % → 2023年 11.1 %)
東諫早駅 75.8 万/坪(昨年同期比 -17.9 %)
東諫早駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.8万円/坪(22.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -17.9%( -16.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2022年)に比べて +100.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.2年(昨年 22.5年から -41.3 %減)。平均土地面積は 106.9 坪 (昨年 252.1 坪から -57.6 %減)。平均建物面積は 33.0 坪 (昨年 121.0 坪から -72.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 22.5 年 → 2023年 13.2 年、-41.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 13.0 分 → 2023年 8.0 分、-38.5 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 20.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示