【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年7月〜9月期の東武小泉線 (館林駅～太田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.9万円/坪(16.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -14.2％( -9.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 67 件(１年前(2019年)に比べて +71.8％( +28件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.4年(昨年 12.8年から -2.7 ％減)。平均土地面積は 90.9 坪 (昨年 83.7 坪から +8.7 ％増)。平均建物面積は 52.7 坪 (昨年 38.6 坪から +36.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。成島駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは小泉町駅で昨年に比べ +113.1 ％、坪単価は 62.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(小泉町駅、成島駅)は +63.2 ％(坪単価 +19.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(太田駅、館林駅)は -28.7 ％(坪単価 -21.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 44.4 ％ → 2020年 53.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 21.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 18.0 分 → 2020年 20.8 分、+15.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 5.6 ％ → 2020年 9.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 5.1 ％ → 2020年 4.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった竜舞駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.1万円/坪(28.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +3.2％( +2.9万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2019年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった成島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.3万円/坪(12.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +13.4％( +5.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東武小泉線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 館林駅 | 43.3万/坪 (12.9年/111坪) | 60.7万/坪 (13.4年/92.4坪) | 53.7万/坪 (17.0年/110坪) |
| 成島駅 | 42.3万/坪 (16.5年/69.6坪) | 37.3万/坪 (21.2年/64.5坪) | 35.7万/坪 (40.2年/119坪) |
| 本中野駅 | 48.5万/坪 (16.2年/81.7坪) | - | 35.2万/坪 (30.5年/81.7坪) |
| 篠塚駅 | 36.2万/坪 (20.7年/124坪) | - | 22.6万/坪 (25.5年/72.6坪) |
| 東小泉駅 | 29.0万/坪 (26.0年/78.7坪) | - | - |
| 小泉町駅 | 62.8万/坪 (6.5年/62.0坪) | 29.5万/坪 (21.5年/123坪) | 22.5万/坪 (39.5年/424坪) |
| 西小泉駅 | 58.7万/坪 (11.8年/106坪) | 62.0万/坪 (13.7年/75.8坪) | 75.9万/坪 (13.9年/65.5坪) |
| 竜舞駅 | 94.1万/坪 (0.3年/76.6坪) | 91.1万/坪 (16.5年/75.6坪) | 68.2万/坪 (5.5年/107坪) |
| 太田駅 | 63.1万/坪 (12.2年/70.3坪) | 88.7万/坪 (4.6年/76.0坪) | 49.9万/坪 (17.9年/114坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
小泉町駅 62.8 万/坪(昨年同期比 +113.1 ％)
小泉町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.8万円/坪(19.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +113.1％( +33.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2019年)に比べて +25.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 6.5年(昨年 21.5年から -69.7 ％減)。平均土地面積は 62.0 坪 (昨年 122.9 坪から -49.5 ％減)。平均建物面積は 34.5 坪 (昨年 63.5 坪から -45.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 21.5 年 → 2020年 6.5 年、-69.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 66.7 ％ → 2020年 20.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 8.2 分 → 2020年 11.8 分、+43.0 ％と大きく増加)
成島駅 42.3 万/坪(昨年同期比 +13.4 ％)
成島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.3万円/坪(12.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +13.4％( +5.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.5年(昨年 21.2年から -22.0 ％減)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 64.5 坪から +7.8 ％増)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 31.3 坪から +4.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 21.2 年 → 2020年 16.5 年、-22.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 66.7 ％ → 2020年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 9.7 分 → 2020年 14.0 分、+44.8 ％と大きく増加)
太田駅 63.1 万/坪(昨年同期比 -28.8 ％)
太田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.1万円/坪(19.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -28.8％( -25.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 16 件(１年前(2019年)に比べて +77.8％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.2年(昨年 4.6年から +163.8 ％増)。平均土地面積は 70.3 坪 (昨年 76.0 坪から -7.4 ％減)。平均建物面積は 65.3 坪 (昨年 38.8 坪から +68.1 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 4.6 年 → 2020年 12.2 年、+163.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2019年 20.9 分 → 2020年 23.6 分、+13.1 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 66.7 ％ → 2020年 53.3 ％)
館林駅 43.3 万/坪(昨年同期比 -28.6 ％)
館林駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.3万円/坪(13.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -28.6％( -17.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(１年前(2019年)に比べて +55.6％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.9年(昨年 13.4年から -3.5 ％減)。平均土地面積は 110.6 坪 (昨年 92.4 坪から +19.7 ％増)。平均建物面積は 52.7 坪 (昨年 39.2 坪から +34.6 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 55.6 ％ → 2020年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示