【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期のJR羽越本線 (小砂川駅～秋田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.2万円/坪(14.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +15.4％( +6.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 72 件(１年前(2023年)に比べて -5.3％( -4件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 28.8年から +5.6 ％増)。平均土地面積は 102.3 坪 (昨年 86.1 坪から +18.8 ％増)。平均建物面積は 65.1 坪 (昨年 47.1 坪から +38.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。金浦駅、羽後本荘駅、新屋駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは羽後本荘駅で昨年に比べ +85.2 ％、坪単価は 39.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(羽後本荘駅、金浦駅)は +59.4 ％(坪単価 +10.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(象潟駅、羽後牛島駅)は -14.9 ％(坪単価 -3.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 43.2 ％ → 2024年 32.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.4 ％ → 2024年 1.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.7 ％ → 2024年 35.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 17.6 ％ → 2024年 10.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.8万円/坪(18.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +29.6％( +13.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -54.5％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった金浦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.1万円/坪(2.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +33.6％( +2.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR羽越本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 小砂川駅 | - | - | - |
| 上浜駅 | - | - | - |
| 象潟駅 | 9.7万/坪 (54.0年/74.1坪) | 12.1万/坪 (50.0年/84.7坪) | 9.0万/坪 (44.0年/76.6坪) |
| 金浦駅 | 8.1万/坪 (33.0年/57.5坪) | 6.1万/坪 (36.0年/98.3坪) | 25.9万/坪 (22.0年/109坪) |
| 仁賀保駅 | 57.7万/坪 (17.0年/77.9坪) | 48.7万/坪 (18.0年/67.3坪) | 11.2万/坪 (43.0年/96.8坪) |
| 西目駅 | - | - | 37.5万/坪 (0年/209坪) |
| 羽後本荘駅 | 39.1万/坪 (25.0年/77.9坪) | 21.1万/坪 (29.3年/70.8坪) | 57.7万/坪 (21.8年/61.4坪) |
| 羽後岩谷駅 | - | 46.6万/坪 (24.5年/87.7坪) | - |
| 羽後亀田駅 | - | - | - |
| 岩城みなと駅 | - | 15.1万/坪 (31.5年/157坪) | 26.4万/坪 (17.0年/84.7坪) |
| 道川駅 | - | 6.8万/坪 (47.0年/121坪) | |
| 下浜駅 | 7.8万/坪 (43.0年/265坪) | - | - |
| 桂根駅 | - | - | - |
| 新屋駅 | 60.8万/坪 (15.8年/60.8坪) | 46.9万/坪 (25.1年/73.0坪) | 53.9万/坪 (20.7年/79.1坪) |
| 羽後牛島駅 | 38.4万/坪 (31.8年/158坪) | 42.7万/坪 (29.4年/68.6坪) | 45.2万/坪 (25.7年/74.6坪) |
| 秋田駅 | 50.5万/坪 (30.9年/90.9坪) | 48.0万/坪 (28.9年/98.7坪) | 58.2万/坪 (25.7年/109坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
羽後本荘駅 39.1 万/坪(昨年同期比 +85.2 ％)
羽後本荘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.1万円/坪(11.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +85.2％( +18.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -63.6％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 29.3年から -14.6 ％減)。平均土地面積は 77.9 坪 (昨年 70.8 坪から +10.0 ％増)。平均建物面積は 41.8 坪 (昨年 40.7 坪から +2.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 29.3 年 → 2024年 25.0 年、-14.6 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 33.8 分 → 2024年 23.0 分、-32.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.2 ％ → 2024年 33.3 ％)
金浦駅 8.1 万/坪(昨年同期比 +33.6 ％)
金浦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.1万円/坪(2.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +33.6％( +2.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.0年(昨年 36.0年から -8.3 ％減)。平均土地面積は 57.5 坪 (昨年 98.3 坪から -41.5 ％減)。平均建物面積は 59.0 坪 (昨年 86.2 坪から -31.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 19.0 分 → 2024年 1.0 分、-94.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
象潟駅 9.7 万/坪(昨年同期比 -19.7 ％)
象潟駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.7万円/坪(2.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -19.7％( -2.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 54.0年(昨年 50.0年から +8.0 ％増)。平均土地面積は 74.1 坪 (昨年 84.7 坪から -12.5 ％減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 18.2 坪から +108.3 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 25.0 分 → 2024年 75.0 分、+200.0 ％と大きく増加)
羽後牛島駅 38.4 万/坪(昨年同期比 -10.0 ％)
羽後牛島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.4万円/坪(11.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -10.0％( -4.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて +16.7％( +2件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 31.8年(昨年 29.4年から +8.3 ％増)。平均土地面積は 157.5 坪 (昨年 68.6 坪から +129.7 ％増)。平均建物面積は 64.3 坪 (昨年 34.3 坪から +87.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 30.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 38.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示