【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期の京王線 (新宿駅~京王八王子駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 176万円/坪(53.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -3.3%( -6.0万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 233 件(1年前(2021年)に比べて -26.5%( -84件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.4年(昨年 15.1年から +1.9 %増)。平均土地面積は 38.0 坪 (昨年 39.7 坪から -4.5 %減)。平均建物面積は 34.5 坪 (昨年 35.3 坪から -2.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 16 駅に対して、値下がりした駅数は 15 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。代田橋駅、千歳烏山駅、西調布駅、分倍河原駅、高幡不動駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは代田橋駅で昨年に比べ +77.3 %、坪単価は 367 万円/坪となった。
上位 2 駅(代田橋駅、分倍河原駅)は +61.1 %(坪単価 +109.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(新宿駅、飛田給駅)は -53.6 %(坪単価 -1021.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 0.7 % → 2022年 1.8 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 12.5 % → 2022年 14.2 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 24.1 % → 2022年 26.0 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 6.5 % → 2022年 2.2 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 551万円/坪(167万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -78.4%( -1997.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった長沼駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 92.7万円/坪(28.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +10.9%( +9.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて +20.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
京王線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新宿駅 | 551万/坪 (42.8年/33.3坪) | 2,548万/坪 (39.3年/20.4坪) | - |
笹塚駅 | 292万/坪 (13.3年/38.1坪) | 269万/坪 (27.5年/38.6坪) | 217万/坪 (21.4年/24.5坪) |
代田橋駅 | 367万/坪 (2.8年/36.3坪) | 207万/坪 (23.9年/22.7坪) | - |
明大前駅 | 296万/坪 (45.8年/48.4坪) | - | 136万/坪 (37.5年/44.6坪) |
下高井戸駅 | 283万/坪 (41.8年/113坪) | 273万/坪 (7.3年/17.8坪) | 214万/坪 (16.8年/37.3坪) |
桜上水駅 | 286万/坪 (8.3年/24.9坪) | 283万/坪 (11.9年/40.3坪) | 249万/坪 (0.4年/28.7坪) |
上北沢駅 | 189万/坪 (24.1年/28.0坪) | 195万/坪 (24.2年/33.4坪) | 282万/坪 (3.1年/32.0坪) |
八幡山駅 | 187万/坪 (26.4年/33.8坪) | 231万/坪 (17.4年/30.8坪) | 183万/坪 (20.8年/77.6坪) |
芦花公園駅 | 250万/坪 (3.8年/21.2坪) | 247万/坪 (4.4年/27.7坪) | 194万/坪 (4.8年/20.4坪) |
千歳烏山駅 | 256万/坪 (14.1年/34.8坪) | 212万/坪 (12.9年/35.3坪) | 189万/坪 (13.9年/44.1坪) |
仙川駅 | 185万/坪 (21.7年/25.6坪) | 191万/坪 (16.6年/47.1坪) | 189万/坪 (9.5年/36.1坪) |
つつじケ丘駅 | 214万/坪 (8.3年/34.0坪) | 186万/坪 (12.7年/33.7坪) | 180万/坪 (5.1年/35.6坪) |
柴崎駅 | 191万/坪 (11.0年/31.3坪) | 192万/坪 (8.6年/34.4坪) | 196万/坪 (3.8年/36.0坪) |
国領駅 | 221万/坪 (8.0年/33.1坪) | 186万/坪 (5.8年/36.3坪) | 86.3万/坪 (42.3年/36.3坪) |
布田駅 | 175万/坪 (16.5年/32.3坪) | 177万/坪 (18.1年/36.5坪) | 196万/坪 (8.4年/34.6坪) |
調布駅 | 167万/坪 (20.2年/42.4坪) | 186万/坪 (9.7年/33.4坪) | 190万/坪 (4.3年/33.0坪) |
西調布駅 | 201万/坪 (3.6年/33.9坪) | 162万/坪 (16.4年/59.0坪) | 191万/坪 (10.8年/45.4坪) |
飛田給駅 | 114万/坪 (29.9年/24.6坪) | 160万/坪 (12.8年/31.5坪) | 174万/坪 (12.8年/41.6坪) |
武蔵野台駅 | 149万/坪 (14.5年/27.7坪) | 175万/坪 (3.8年/25.7坪) | - |
多磨霊園駅 | 159万/坪 (11.4年/35.7坪) | 186万/坪 (1.0年/25.3坪) | - |
東府中駅 | 201万/坪 (5.0年/24.8坪) | 170万/坪 (9.8年/34.8坪) | 165万/坪 (2.8年/31.8坪) |
府中駅 | 180万/坪 (9.5年/33.4坪) | 196万/坪 (8.3年/28.9坪) | 153万/坪 (15.5年/59.0坪) |
分倍河原駅 | 190万/坪 (10.0年/37.8坪) | 131万/坪 (26.8年/58.0坪) | 160万/坪 (2.8年/32.1坪) |
中河原駅 | 140万/坪 (12.2年/55.0坪) | 139万/坪 (11.8年/36.1坪) | 140万/坪 (10.1年/32.5坪) |
聖蹟桜ケ丘駅 | 126万/坪 (18.5年/47.2坪) | 130万/坪 (12.9年/46.4坪) | 148万/坪 (7.5年/44.9坪) |
百草園駅 | 113万/坪 (22.4年/53.8坪) | 131万/坪 (6.8年/44.0坪) | 124万/坪 (0.8年/43.9坪) |
高幡不動駅 | 130万/坪 (14.4年/37.2坪) | 106万/坪 (21.2年/39.4坪) | 156万/坪 (9.9年/86.8坪) |
南平駅 | 93.0万/坪 (19.1年/45.4坪) | 99.2万/坪 (18.0年/34.3坪) | 74.0万/坪 (15.8年/49.4坪) |
平山城址公園駅 | 127万/坪 (7.6年/57.2坪) | 108万/坪 (16.1年/53.7坪) | 117万/坪 (2.6年/50.3坪) |
長沼駅 | 92.7万/坪 (21.9年/36.6坪) | 83.6万/坪 (19.2年/53.2坪) | 104万/坪 (10.3年/51.4坪) |
北野駅 | 99.9万/坪 (22.7年/52.6坪) | 87.5万/坪 (21.8年/50.9坪) | 68.1万/坪 (18.3年/40.4坪) |
京王八王子駅 | 117万/坪 (3.3年/32.1坪) | 118万/坪 (10.8年/46.6坪) | 96.3万/坪 (16.5年/43.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
代田橋駅 367.3 万/坪(昨年同期比 +77.3 %)
代田橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 367万円/坪(111万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +77.3%( +160.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -85.7%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 2.8年(昨年 23.9年から -88.5 %減)。平均土地面積は 36.3 坪 (昨年 22.7 坪から +60.0 %増)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 40.1 坪から +1.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 23.9 年 → 2022年 2.8 年、-88.5 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 8.7 分 → 2022年 5.0 分、-42.6 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.3 % → 2022年 100.0 %)
分倍河原駅 190.1 万/坪(昨年同期比 +45.0 %)
分倍河原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 190万円/坪(57.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +45.0%( +59.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2021年)に比べて -37.5%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.0年(昨年 26.8年から -62.8 %減)。平均土地面積は 37.8 坪 (昨年 58.0 坪から -34.9 %減)。平均建物面積は 46.0 坪 (昨年 81.9 坪から -43.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 26.8 年 → 2022年 10.0 年、-62.8 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 9.5 分 → 2022年 11.6 分、+22.1 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 28.6 % → 2022年 20.0 %)
新宿駅 551.0 万/坪(昨年同期比 -78.4 %)
新宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 551万円/坪(167万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -78.4%( -1997.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.8年(昨年 39.3年から +8.9 %増)。平均土地面積は 33.3 坪 (昨年 20.4 坪から +63.0 %増)。平均建物面積は 272.3 坪 (昨年 69.6 坪から +291.3 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 2.5 分 → 2022年 4.0 分、+60.0 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 100.0 %)
飛田給駅 114.3 万/坪(昨年同期比 -28.8 %)
飛田給駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 114万円/坪(34.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -28.8%( -46.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2021年)に比べて +60.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 12.8年から +134.3 %増)。平均土地面積は 24.6 坪 (昨年 31.5 坪から -21.9 %減)。平均建物面積は 22.3 坪 (昨年 25.4 坪から -12.2 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 12.8 年 → 2022年 29.9 年、+134.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 7.6 分 → 2022年 11.0 分、+44.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 % → 2022年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示