【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の京成本線 (日暮里駅~江戸川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 161万円/坪(48.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -0.3%( -0.5万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 82 件(1年前(2023年)に比べて -72.5%( -216件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 19.1年から +5.6 %増)。平均土地面積は 33.0 坪 (昨年 34.7 坪から -4.9 %減)。平均建物面積は 41.2 坪 (昨年 47.5 坪から -13.3 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。新三河島駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは新三河島駅で昨年に比べ +50.4 %、坪単価は 253 万円/坪となった。
上位 2 駅(新三河島駅、町屋駅)は +31.8 %(坪単価 +53.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(江戸川駅、京成高砂駅)は -19.3 %(坪単価 -32.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.5 % → 2024年 13.2 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.2 % → 2024年 39.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 34.0 % → 2024年 31.6 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新三河島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 253万円/坪(76.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +50.4%( +84.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -75.0%( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった京成高砂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 130万円/坪(39.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -18.5%( -29.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 13 件(1年前(2023年)に比べて -61.8%( -21件/坪)と大幅に減少しています。)。
京成本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
日暮里駅 | 253万/坪 (17.6年/28.4坪) | 259万/坪 (23.9年/45.7坪) | 207万/坪 (43.0年/48.8坪) |
新三河島駅 | 253万/坪 (25.6年/28.7坪) | 168万/坪 (21.8年/38.7坪) | 212万/坪 (20.2年/46.3坪) |
町屋駅 | 184万/坪 (19.9年/23.7坪) | 163万/坪 (26.1年/29.3坪) | 171万/坪 (21.4年/25.6坪) |
千住大橋駅 | 169万/坪 (18.1年/32.5坪) | 158万/坪 (26.3年/57.2坪) | 192万/坪 (18.2年/33.5坪) |
京成関屋駅 | - | - | 121万/坪 (20.0年/43.1坪) |
堀切菖蒲園駅 | 137万/坪 (18.9年/25.1坪) | 154万/坪 (13.1年/28.2坪) | 150万/坪 (14.0年/29.4坪) |
お花茶屋駅 | 142万/坪 (27.8年/32.1坪) | 144万/坪 (15.9年/33.2坪) | 153万/坪 (12.7年/58.9坪) |
青砥駅 | 176万/坪 (20.2年/34.7坪) | 159万/坪 (20.1年/34.9坪) | 156万/坪 (16.7年/34.8坪) |
京成高砂駅 | 130万/坪 (19.7年/22.3坪) | 159万/坪 (18.1年/39.9坪) | 153万/坪 (9.3年/34.3坪) |
京成小岩駅 | 149万/坪 (18.4年/59.3坪) | 158万/坪 (17.5年/32.6坪) | 155万/坪 (14.7年/28.1坪) |
江戸川駅 | 139万/坪 (16.9年/27.5坪) | 174万/坪 (10.5年/31.2坪) | 141万/坪 (19.1年/44.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新三河島駅 252.8 万/坪(昨年同期比 +50.4 %)
新三河島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 253万円/坪(76.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +50.4%( +84.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -75.0%( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 21.8年から +17.8 %増)。平均土地面積は 28.7 坪 (昨年 38.7 坪から -25.7 %減)。平均建物面積は 55.0 坪 (昨年 92.1 坪から -40.4 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 41.7 % → 2024年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 21.8 年 → 2024年 25.6 年、+17.8 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.2 % → 2024年 50.0 %)
町屋駅 184.3 万/坪(昨年同期比 +13.1 %)
町屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 184万円/坪(55.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +13.1%( +21.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて -82.0%( -41件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.9年(昨年 26.1年から -23.7 %減)。平均土地面積は 23.7 坪 (昨年 29.3 坪から -19.2 %減)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 40.3 坪から -26.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 26.1 年 → 2024年 19.9 年、-23.7 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.8 % → 2024年 37.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 31.2 % → 2024年 12.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.8 % → 2024年 50.0 %)
江戸川駅 139.4 万/坪(昨年同期比 -20.0 %)
江戸川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(42.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -20.0%( -34.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2023年)に比べて -57.1%( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.9年(昨年 10.5年から +60.7 %増)。平均土地面積は 27.5 坪 (昨年 31.2 坪から -12.0 %減)。平均建物面積は 36.8 坪 (昨年 35.3 坪から +4.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.1 分 → 2024年 4.8 分、-31.6 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 10.5 年 → 2024年 16.9 年、+60.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.4 % → 2024年 50.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 57.1 % → 2024年 16.7 %)
京成高砂駅 129.8 万/坪(昨年同期比 -18.5 %)
京成高砂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 130万円/坪(39.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -18.5%( -29.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 13 件(1年前(2023年)に比べて -61.8%( -21件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.7年(昨年 18.1年から +8.5 %増)。平均土地面積は 22.3 坪 (昨年 39.9 坪から -44.0 %減)。平均建物面積は 27.8 坪 (昨年 43.1 坪から -35.4 %減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 % → 2024年 33.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.8 % → 2024年 8.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 9.7 分 → 2024年 12.2 分、+25.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 32.4 % → 2024年 50.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.6 % → 2024年 15.4 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示