【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年10月〜12月期の名古屋市鶴舞線 (上小田井駅~赤池駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 128万円/坪(38.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +5.3%( +6.4万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 94 件(1年前(2022年)に比べて -23.6%( -29件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.4年(昨年 15.4年から -0.2 %減)。平均土地面積は 53.3 坪 (昨年 56.1 坪から -5.0 %減)。平均建物面積は 55.8 坪 (昨年 70.8 坪から -21.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。全体的に上昇基調。庄内緑地公園駅、浄心駅、いりなか駅、八事駅、植田駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大須観音駅で昨年に比べ +576.6 %、坪単価は 490 万円/坪となった。
上位 2 駅(大須観音駅、浄心駅)は +323.0 %(坪単価 +241.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(伏見駅、川名駅)は -38.3 %(坪単価 -156.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 38.3 % → 2023年 39.8 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 13.8 % → 2023年 3.3 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 7.0 % → 2023年 2.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大須観音駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 490万円/坪(148万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +576.6%( +417.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2022年)に比べて -83.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった浅間町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.2万円/坪(23.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -18.2%( -17.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2022年)に比べて -66.7%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
名古屋市鶴舞線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
上小田井駅 | 120万/坪 (15.0年/46.3坪) | 106万/坪 (15.0年/48.2坪) | 105万/坪 (15.0年/38.7坪) |
庄内緑地公園駅 | 98.2万/坪 (23.8年/42.4坪) | 75.6万/坪 (20.6年/57.8坪) | 93.6万/坪 (17.4年/52.3坪) |
庄内通駅 | 112万/坪 (15.9年/48.9坪) | 110万/坪 (10.4年/33.4坪) | 111万/坪 (3.5年/30.6坪) |
浄心駅 | 162万/坪 (1.3年/29.5坪) | 95.3万/坪 (24.3年/59.7坪) | 94.8万/坪 (23.3年/35.4坪) |
浅間町駅 | 77.2万/坪 (22.8年/42.4坪) | 94.4万/坪 (27.2年/33.3坪) | 125万/坪 (18.4年/59.5坪) |
丸の内駅 | - | 367万/坪 (22.8年/46.9坪) | 114万/坪 (39.8年/44.6坪) |
伏見駅 | 231万/坪 (55.8年/27.2坪) | 497万/坪 (39.8年/51.4坪) | 103万/坪 (33.8年/137坪) |
大須観音駅 | 490万/坪 (0年/130坪) | 72.4万/坪 (29.6年/55.0坪) | - |
上前津駅 | - | - | 70.9万/坪 (32.8年/33.3坪) |
鶴舞駅 | 146万/坪 (35.1年/117坪) | 124万/坪 (20.3年/51.4坪) | 112万/坪 (10.4年/24.7坪) |
荒畑駅 | 165万/坪 (49.8年/63.5坪) | 150万/坪 (8.1年/46.1坪) | 134万/坪 (2.1年/20.2坪) |
御器所駅 | 148万/坪 (17.8年/48.4坪) | 136万/坪 (3.3年/24.2坪) | 203万/坪 (19.8年/48.9坪) |
川名駅 | 157万/坪 (14.1年/42.9坪) | 204万/坪 (3.8年/45.4坪) | 181万/坪 (10.1年/93.4坪) |
いりなか駅 | 235万/坪 (1.8年/39.3坪) | 164万/坪 (0.8年/251坪) | 466万/坪 (22.8年/182坪) |
八事駅 | 210万/坪 (11.8年/80.9坪) | 128万/坪 (26.8年/73.4坪) | 115万/坪 (35.8年/108坪) |
塩釜口駅 | 115万/坪 (15.3年/60.8坪) | 131万/坪 (11.2年/56.9坪) | 116万/坪 (14.5年/45.7坪) |
植田駅 | 114万/坪 (15.4年/50.7坪) | 93.2万/坪 (16.0年/74.1坪) | 137万/坪 (15.9年/52.4坪) |
原駅 | 105万/坪 (16.4年/45.4坪) | 88.8万/坪 (20.8年/69.6坪) | 147万/坪 (12.9年/103坪) |
平針駅 | 92.8万/坪 (18.1年/50.3坪) | 107万/坪 (17.8年/58.2坪) | 153万/坪 (3.3年/60.7坪) |
赤池駅 | 134万/坪 (4.4年/56.2坪) | 126万/坪 (7.2年/57.1坪) | 125万/坪 (8.1年/48.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大須観音駅 489.7 万/坪(昨年同期比 +576.6 %)
大須観音駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 490万円/坪(148万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +576.6%( +417.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2022年)に比べて -83.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 130.1 坪 (昨年 55.0 坪から +136.7 %増)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 216.0 坪から -81.1 %減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 4.5 分 → 2023年 6.0 分、+33.3 %と大きく増加)
浄心駅 161.5 万/坪(昨年同期比 +69.5 %)
浄心駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 162万円/坪(48.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +69.5%( +66.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 1.3年(昨年 24.3年から -94.8 %減)。平均土地面積は 29.5 坪 (昨年 59.7 坪から -50.6 %減)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 62.8 坪から -50.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 24.3 年 → 2023年 1.3 年、-94.8 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 6.5 分 → 2023年 13.0 分、+100.0 %と大きく増加)
伏見駅 230.5 万/坪(昨年同期比 -53.6 %)
伏見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 231万円/坪(69.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -53.6%( -266.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 55.8年(昨年 39.8年から +40.2 %増)。平均土地面積は 27.2 坪 (昨年 51.4 坪から -47.1 %減)。平均建物面積は 97.6 坪 (昨年 229.9 坪から -57.6 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 39.8 年 → 2023年 55.8 年、+40.2 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 1.0 分 → 2023年 6.5 分、+550.0 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 100.0 %)
川名駅 157.0 万/坪(昨年同期比 -23.1 %)
川名駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 157万円/坪(47.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -23.1%( -47.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2022年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.1年(昨年 3.8年から +275.3 %増)。平均土地面積は 42.9 坪 (昨年 45.4 坪から -5.6 %減)。平均建物面積は 48.4 坪 (昨年 34.8 坪から +39.1 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 3.8 年 → 2023年 14.1 年、+275.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 7.0 分 → 2023年 9.0 分、+28.6 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示