【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期の近鉄生駒線 (王寺駅～生駒駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.0万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +7.6％( +3.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 47 件(１年前(2023年)に比べて -45.3％( -39件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.9年(昨年 30.5年から +4.8 ％増)。平均土地面積は 64.8 坪 (昨年 62.9 坪から +3.1 ％増)。平均建物面積は 37.6 坪 (昨年 34.3 坪から +9.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。信貴山下駅、元山上口駅、南生駒駅、一分駅、菜畑駅、生駒駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは菜畑駅で昨年に比べ +94.5 ％、坪単価は 95.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(菜畑駅、元山上口駅)は +76.0 ％(坪単価 +29.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(平群駅、東山駅)は -63.0 ％(坪単価 -51.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.1 ％ → 2024年 22.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.5 ％ → 2024年 9.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.5 ％ → 2024年 34.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 45.1 ％ → 2024年 45.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった菜畑駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.2万円/坪(28.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +94.5％( +46.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった勢野北口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.2万円/坪(6.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -12.5％( -2.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄生駒線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 王寺駅 | 53.0万/坪 (27.7年/52.9坪) | 52.2万/坪 (31.0年/55.7坪) | 35.4万/坪 (32.0年/51.1坪) |
| 信貴山下駅 | 30.9万/坪 (43.3年/101坪) | 22.3万/坪 (40.3年/90.4坪) | 89.3万/坪 (0年/54.5坪) |
| 勢野北口駅 | 20.2万/坪 (39.3年/101坪) | 23.1万/坪 (39.3年/56.0坪) | 47.2万/坪 (33.0年/52.7坪) |
| 竜田川駅 | 34.6万/坪 (29.3年/49.9坪) | 30.4万/坪 (29.8年/67.3坪) | 22.3万/坪 (41.3年/59.0坪) |
| 平群駅 | 27.7万/坪 (41.5年/68.1坪) | 107万/坪 (5.9年/98.6坪) | 27.4万/坪 (38.9年/60.2坪) |
| 元山上口駅 | 34.5万/坪 (50.3年/99.8坪) | 21.9万/坪 (39.8年/50.7坪) | 25.1万/坪 (43.5年/66.2坪) |
| 東山駅 | 21.6万/坪 (44.3年/101坪) | 44.8万/坪 (26.9年/57.0坪) | - |
| 萩の台駅 | 44.2万/坪 (40.6年/62.0坪) | 44.7万/坪 (34.8年/97.6坪) | 73.7万/坪 (29.6年/75.2坪) |
| 南生駒駅 | 79.1万/坪 (24.6年/53.4坪) | 63.6万/坪 (24.7年/47.8坪) | 54.7万/坪 (30.3年/56.0坪) |
| 一分駅 | 63.4万/坪 (30.8年/62.0坪) | 47.6万/坪 (28.1年/48.4坪) | 27.4万/坪 (40.6年/83.2坪) |
| 菜畑駅 | 95.2万/坪 (18.8年/46.4坪) | 48.9万/坪 (32.8年/37.8坪) | 98.2万/坪 (8.8年/36.3坪) |
| 生駒駅 | 66.7万/坪 (30.4年/69.7坪) | 50.3万/坪 (34.0年/68.7坪) | 60.4万/坪 (33.2年/81.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
菜畑駅 95.2 万/坪(昨年同期比 +94.5 ％)
菜畑駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.2万円/坪(28.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +94.5％( +46.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.8年(昨年 32.8年から -42.7 ％減)。平均土地面積は 46.4 坪 (昨年 37.8 坪から +22.7 ％増)。平均建物面積は 34.3 坪 (昨年 29.9 坪から +14.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 32.8 年 → 2024年 18.8 年、-42.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 9.5 分 → 2024年 6.7 分、-29.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
元山上口駅 34.5 万/坪(昨年同期比 +57.5 ％)
元山上口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.5万円/坪(10.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +57.5％( +12.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 50.3年(昨年 39.8年から +26.4 ％増)。平均土地面積は 99.8 坪 (昨年 50.7 坪から +97.0 ％増)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 33.3 坪から +4.5 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 39.8 年 → 2024年 50.3 年、+26.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
平群駅 27.7 万/坪(昨年同期比 -74.1 ％)
平群駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.7万円/坪(8.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -74.1％( -79.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 41.5年(昨年 5.9年から +608.5 ％増)。平均土地面積は 68.1 坪 (昨年 98.6 坪から -31.0 ％減)。平均建物面積は 41.4 坪 (昨年 29.9 坪から +38.4 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 5.9 年 → 2024年 41.5 年、+608.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.2 分 → 2024年 13.0 分、+27.5 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 20.0 ％)
東山駅 21.6 万/坪(昨年同期比 -51.9 ％)
東山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.6万円/坪(6.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -51.9％( -23.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 44.3年(昨年 26.9年から +64.4 ％増)。平均土地面積は 101.3 坪 (昨年 57.0 坪から +77.9 ％増)。平均建物面積は 25.0 坪 (昨年 33.8 坪から -26.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 26.9 年 → 2024年 44.3 年、+64.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 13.0 分 → 2024年 19.0 分、+46.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示