【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年7月〜9月期の近鉄生駒線 (王寺駅～生駒駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.2万円/坪(15.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -4.6％( -2.5万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 68 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 32.0年(昨年 28.9年から +10.8 ％増)。平均土地面積は 61.7 坪 (昨年 62.1 坪から -0.6 ％減)。平均建物面積は 37.9 坪 (昨年 35.3 坪から +7.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。平群駅、東山駅、萩の台駅、南生駒駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは信貴山下駅で昨年に比べ +100.6 ％、坪単価は 80.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(信貴山下駅、平群駅)は +75.5 ％(坪単価 +27.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(竜田川駅、一分駅)は -60.5 ％(坪単価 -78.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 15.0 分 → 2023年 11.6 分、-22.8 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 8.1 ％ → 2023年 19.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 44.8 ％ → 2023年 26.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 28.9 年 → 2023年 32.0 年、+10.8 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 28.4 ％ → 2023年 43.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 13.4 ％ → 2023年 10.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった菜畑駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.0万円/坪(24.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -14.6％( -13.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった勢野北口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.6万円/坪(8.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -21.3％( -7.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 近鉄生駒線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 王寺駅 | 47.1万/坪 (28.1年/76.0坪) | 54.2万/坪 (24.4年/45.9坪) | 42.5万/坪 (28.6年/73.5坪) |
| 信貴山下駅 | 80.5万/坪 (6.5年/57.0坪) | 40.1万/坪 (29.5年/127坪) | 18.7万/坪 (32.5年/39.3坪) |
| 勢野北口駅 | 26.6万/坪 (36.9年/68.1坪) | 33.8万/坪 (42.5年/77.1坪) | 26.1万/坪 (51.5年/83.2坪) |
| 竜田川駅 | 26.9万/坪 (42.3年/49.5坪) | 145万/坪 (0.5年/51.4坪) | 18.9万/坪 (44.0年/51.4坪) |
| 平群駅 | 42.2万/坪 (23.4年/50.7坪) | 28.0万/坪 (33.2年/60.5坪) | 50.5万/坪 (26.1年/64.4坪) |
| 元山上口駅 | 31.3万/坪 (39.9年/45.4坪) | - | 22.7万/坪 (44.0年/76.4坪) |
| 東山駅 | 79.9万/坪 (5.5年/63.5坪) | 59.2万/坪 (24.7年/68.8坪) | 44.5万/坪 (18.8年/58.0坪) |
| 萩の台駅 | 45.1万/坪 (36.5年/84.7坪) | 37.2万/坪 (38.9年/62.8坪) | 32.3万/坪 (38.5年/62.8坪) |
| 南生駒駅 | 74.7万/坪 (17.8年/47.3坪) | 57.1万/坪 (18.3年/76.5坪) | 80.4万/坪 (33.9年/86.2坪) |
| 一分駅 | 58.2万/坪 (31.7年/54.5坪) | 96.2万/坪 (7.9年/53.5坪) | 48.7万/坪 (30.3年/82.1坪) |
| 菜畑駅 | 81.0万/坪 (25.4年/86.0坪) | 94.9万/坪 (31.0年/45.4坪) | 67.9万/坪 (47.0年/51.4坪) |
| 生駒駅 | 48.0万/坪 (40.4年/59.7坪) | 42.4万/坪 (37.3年/68.3坪) | 69.7万/坪 (26.9年/88.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
信貴山下駅 80.5 万/坪(昨年同期比 +100.6 ％)
信貴山下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.5万円/坪(24.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +100.6％( +40.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 6.5年(昨年 29.5年から -78.0 ％減)。平均土地面積は 57.0 坪 (昨年 127.1 坪から -55.2 ％減)。平均建物面積は 30.8 坪 (昨年 169.4 坪から -81.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 29.5 年 → 2023年 6.5 年、-78.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 3.0 分 → 2023年 12.0 分、+300.0 ％と大きく増加)
平群駅 42.2 万/坪(昨年同期比 +50.4 ％)
平群駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.2万円/坪(12.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +50.4％( +14.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.4年(昨年 33.2年から -29.6 ％減)。平均土地面積は 50.7 坪 (昨年 60.5 坪から -16.2 ％減)。平均建物面積は 39.6 坪 (昨年 40.3 坪から -1.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 33.2 年 → 2023年 23.4 年、-29.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2022年 8.5 分 → 2023年 7.5 分、-11.8 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 50.0 ％)
竜田川駅 26.9 万/坪(昨年同期比 -81.5 ％)
竜田川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.9万円/坪(8.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -81.5％( -118.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 42.3年(昨年 0.5年から +8287.4 ％増)。平均土地面積は 49.5 坪 (昨年 51.4 坪から -3.7 ％減)。平均建物面積は 29.9 坪 (昨年 30.3 坪から -1.2 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 0.5 年 → 2023年 42.3 年、+8287.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 4.0 分 → 2023年 8.0 分、+100.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 25.0 ％)
一分駅 58.2 万/坪(昨年同期比 -39.5 ％)
一分駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.2万円/坪(17.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -39.5％( -38.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 31.7年(昨年 7.9年から +301.1 ％増)。平均土地面積は 54.5 坪 (昨年 53.5 坪から +1.7 ％増)。平均建物面積は 36.9 坪 (昨年 31.8 坪から +16.2 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 7.9 年 → 2023年 31.7 年、+301.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 40.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示