【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期の近鉄大阪線 (関屋駅~三本松駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.9万円/坪(15.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -64.4%( -93.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 126 件(1年前(2021年)に比べて +14.5%( +16件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 25.0年から +7.2 %増)。平均土地面積は 64.5 坪 (昨年 66.4 坪から -2.8 %減)。平均建物面積は 39.5 坪 (昨年 39.8 坪から -0.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。関屋駅、大和高田駅、真菅駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは近鉄下田駅で昨年に比べ +219.9 %、坪単価は 106 万円/坪となった。
上位 2 駅(近鉄下田駅、大和高田駅)は +141.6 %(坪単価 +52.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(五位堂駅、桜井駅)は -69.5 %(坪単価 -283.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 38.6 % → 2022年 35.1 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 17.8 % → 2022年 20.2 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 16.1 分 → 2022年 25.2 分、+57.0 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 24.8 % → 2022年 29.8 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 13.5 % → 2022年 3.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった近鉄下田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 106万円/坪(32.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +219.9%( +73.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった榛原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.4万円/坪(4.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -25.5%( -5.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2021年)に比べて +50.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
近鉄大阪線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
関屋駅 | 22.1万/坪 (43.8年/106坪) | 16.3万/坪 (42.4年/126坪) | 65.8万/坪 (16.8年/113坪) |
二上駅 | 63.0万/坪 (24.7年/50.3坪) | 75.4万/坪 (15.6年/56.0坪) | 34.5万/坪 (32.8年/42.4坪) |
近鉄下田駅 | 106万/坪 (1.4年/45.4坪) | 33.2万/坪 (31.0年/83.9坪) | 119万/坪 (12.3年/262坪) |
五位堂駅 | 77.4万/坪 (25.1年/69.6坪) | 621万/坪 (28.4年/64.1坪) | 122万/坪 (20.3年/50.3坪) |
築山駅 | 51.4万/坪 (20.0年/39.6坪) | 46.8万/坪 (23.6年/58.5坪) | 58.6万/坪 (13.1年/57.0坪) |
大和高田駅 | 82.8万/坪 (7.4年/63.0坪) | 50.7万/坪 (26.0年/46.1坪) | 130万/坪 (20.0年/131坪) |
松塚駅 | - | 78.7万/坪 (0.8年/60.5坪) | 72.4万/坪 (-0.25年/60.5坪) |
真菅駅 | 63.3万/坪 (14.3年/44.6坪) | 51.8万/坪 (39.6年/35.1坪) | 62.0万/坪 (22.6年/51.2坪) |
大和八木駅 | 53.8万/坪 (29.8年/44.4坪) | 75.6万/坪 (14.4年/85.5坪) | 58.3万/坪 (16.3年/36.3坪) |
耳成駅 | 54.8万/坪 (29.9年/47.9坪) | 57.5万/坪 (16.9年/40.6坪) | 31.0万/坪 (32.3年/55.2坪) |
大福駅 | 28.8万/坪 (23.8年/64.7坪) | 26.6万/坪 (25.3年/153坪) | 33.0万/坪 (25.4年/56.5坪) |
桜井駅 | 22.6万/坪 (36.4年/71.7坪) | 46.5万/坪 (20.3年/49.4坪) | 49.8万/坪 (23.4年/74.1坪) |
大和朝倉駅 | 35.8万/坪 (26.8年/65.6坪) | 41.3万/坪 (35.2年/63.5坪) | 25.2万/坪 (38.8年/69.6坪) |
長谷寺駅 | 8.1万/坪 (39.8年/57.5坪) | - | 10.8万/坪 (36.8年/63.5坪) |
榛原駅 | 15.4万/坪 (38.2年/84.4坪) | 20.7万/坪 (32.6年/117坪) | 9.1万/坪 (29.8年/107坪) |
室生口大野駅 | 23.0万/坪 (41.1年/120坪) | 20.9万/坪 (21.8年/90.8坪) | - |
三本松駅 | 6.8万/坪 (39.8年/172坪) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
近鉄下田駅 106.2 万/坪(昨年同期比 +219.9 %)
近鉄下田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 106万円/坪(32.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +219.9%( +73.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.4年(昨年 31.0年から -95.4 %減)。平均土地面積は 45.4 坪 (昨年 83.9 坪から -45.9 %減)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 73.0 坪から -55.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 31.0 年 → 2022年 1.4 年、-95.4 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 15.5 分 → 2022年 12.0 分、-22.6 %と大きく減少)
大和高田駅 82.8 万/坪(昨年同期比 +63.4 %)
大和高田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.8万円/坪(25.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +63.4%( +32.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 7.4年(昨年 26.0年から -71.7 %減)。平均土地面積は 63.0 坪 (昨年 46.1 坪から +36.6 %増)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 32.5 坪から +4.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 26.0 年 → 2022年 7.4 年、-71.7 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 60.0 % → 2022年 20.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 13.4 分 → 2022年 17.8 分、+32.8 %と大きく増加)
五位堂駅 77.4 万/坪(昨年同期比 -87.5 %)
五位堂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.4万円/坪(23.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -87.5%( -543.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 26 件(1年前(2021年)に比べて +36.8%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.1年(昨年 28.4年から -11.7 %減)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 64.1 坪から +8.6 %増)。平均建物面積は 41.1 坪 (昨年 37.2 坪から +10.3 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 28.4 年 → 2022年 25.1 年、-11.7 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 27.8 % → 2022年 8.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 5.6 % → 2022年 8.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 38.9 % → 2022年 54.2 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 5.6 % → 2022年 4.2 %)
桜井駅 22.6 万/坪(昨年同期比 -51.5 %)
桜井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.6万円/坪(6.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -51.5%( -24.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 15 件(1年前(2021年)に比べて +25.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.4年(昨年 20.3年から +79.2 %増)。平均土地面積は 71.7 坪 (昨年 49.4 坪から +45.1 %増)。平均建物面積は 58.4 坪 (昨年 31.1 坪から +87.7 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 44.4 % → 2022年 28.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 20.3 年 → 2022年 36.4 年、+79.2 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 11.1 % → 2022年 57.1 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示